嫉妬事件 (文春文庫 い 66-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1029
感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167732042

作品紹介・あらすじ

城林大ミステリ研究会で、年末恒例の犯人当てイベントが開催され、サークル一の美人・赤江静流が、長身の彼氏を部室へ連れてきた当日、部室の本の上には、あるものが置かれていた。突如現れたシットを巡る尾篭系ミステリの驚愕の結末とは!?「読者への挑戦」形式の書き下ろし短編、「三つの質疑」も特別収録。

感想・レビュー・書評

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  • こ、これは…。
    『Jの神話』とはまた違う方面で下品です。
    とても下品です。
    乾くるみ先生は大好きですがこれはちょっと…。
    読んで後悔はしてませんがたぶんもう二度と読まないし他人にオススメできません。
    天童さんが登場したのは嬉しかったです!

  • ご飯を食べながら読んではいけない
    笑える作品ではあったけれども、お下品すぎてオススメはできない

  • イニシエーション・ラブ、セカンド・ラブを読み、乾くるみファンになりました。
    タロウシリーズを全部読もうと、塔の断章、リピートを読んでから、本書を手に取りました。

    内容が下な話なので、読んでいてあまり良い気はしません。それを差し引けば、p.140に伏線があり、そこに気づき、最後に回収されることに気付けたので、その点に関してはスッキリしました。

  • ある意味汚いミステリーですね〜!
    ボーナストラックもトリックが汚い笑笑

  • 「しっと」は誰による誰に向けられたものなのか。大学のミステリ研で起きた不可解かつ不快な事件について、部員たちが推理合戦を繰り広げる。
    映画化もされた『イニシエーション・ラブ』やメフィスト賞を取った『Jの神話』の著者だけあって、ひねくれたはるわ~。

  • あ、なんか懐かしい雰囲気。と思えば八十年代後半の大学サークル部室が舞台。でもオレの学校は、ほぼ男子校、部室で起きる事件は酔っ払った勢いゲロの香り?男女混合でこのユルさ、ミステリー好きには自然なのかな、何れにせよミステリー作品というより学生生活日記みたいなもんだった。

  • きちゃない。
    シットと嫉妬、駄洒落はともかく尾籠なテーマ。しかも犬猫のでもなく人様の、、、とは。各章ごとのタイトルも、誰がうまいこと言えと。こらこら。

    「イニシチエーション・ラブ」で見事に驚かされたのでこちらも途中で始点が変わるかと思い苦しみながら読み進めていたが、よりにもよって晩ご飯がカレーだったという悲劇。。。しかもこの真相はいただけないなぁ。男性陣のおかず精神も理解不能。

    しかし解説(我孫子武丸さん)を読むと、京大ミステリサークルで本当にこんな事件があったと語り継がれているらしい。。どうなってるのさ、京大。

  • ○○○であれだけ引っ張れるとは・・・(苦笑)。

    それがすごいと思いました。ただ・・・やっぱりイニシエーションラブの衝撃に比べるとね・・・ちょっと物足りないかも。


    面白いっちゃー、面白いんだけどねぇ。。。

  • 嫉妬とshitの言葉遊びだけは面白かった

  • えらい時代設定が古いなぁと思っていたら、実在?のエピソードをモチーフにしたからなんだな。そしてえらい直接的な表現ばっかりで想像するのもなんだかはばかられる感じ(笑)

    主人公がどんな秘密を握ってるのかなかなかわからなかったけども、かといってわかったところでブツがブツだけに、こんなサークルやだなぁと。イヤミスでもなく、もちろん爽やかさなどあるはずもなく、嫌いにはならないけど好きかと言われたらちょっと困るタイプの世界観。ミステリーって美しさが必要なんだなと改めて思う一方、完成度の高さは描かれる世界の色を凌駕するということを証明している?と好意的に言えるのかもしれない。作中にでてくるフィクションだからあれやこれや言えるのだみたいなやりとりは、まさに我々の投影なわけで、このあたりのメタ感は氏の術中。最終的な評価は高くはならなかったけども。

    ちなみにこれを出張の移動中に読んでたんだけども、初めて降り立った地だったせいか、その土地の思い出に変な色がついた(笑)

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著者プロフィール

静岡県大学理学部卒業。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著者に『イニシエーション・ラブ』、『スリープ』など。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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