葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.51
  • (966)
  • (2014)
  • (2190)
  • (585)
  • (177)
本棚登録 : 14544
レビュー : 2220
  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167733018

作品紹介・あらすじ

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして-。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

感想・レビュー・書評

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  • 「やられた・・・なるほど、そういうことか」
    まんまと騙されたな。というのが読了直後のひとこと感想です。

    私が本を購入する方法は大きくふたつあって、本屋で手にとって購入する場合と、ネットで纏めて購入する方法がある。
    これは少し前に話題になっていて気になったので、ネットで購入。手元に届くまで内容は全く知らなかった。

    まず最初のページを開いてぎょっとした。いきなり性的描写のシーンで正直「げっ!」って感じ。それもさらっとではなく生々しい表現で(笑)
    小説のこのようなシーンを否定するつもりはないが、必要以上に生々しいのは個人的に余り好きではない。
    けれど、ストーリーに必要な場合は別。
    で、まさにこの本には絶対的に必要なシーンであったのだと、ラストまで読んで納得した。
    そして私は、もうこの冒頭のシーンですでに騙されてしまっていたのだ。

    人間の思い込みって怖いんだなって改めて実感した作品でした。

    多くは語りません、これから読む方のために(笑)

    ただし、かなりグロいシーンもあるので苦手な方はご注意ください。

    賛否両論ありそうな内容だけど、私は「あり」だと思う。

    映像化は無理だし、次はないけどね!

  • この本を読んで、自分は本に騙されるのが好きなんだなぁ〜と再確認しました。
    違和感を覚えぬ自分が悔しく、同時に一冊の本を最大限に楽しめる自分が誇らしいです。クソ〜。

  • なるほどぉ〜 名作と名高いにも関わらず実写化されないわけですね。
    いやーやられました。
    伏線回収が素晴らしく、どんでん返しもある上、ただ勢いだけで誤魔化すのではなく、ちゃんと根の謎解きもしっかりしている。
    うむ 多少の無理矢理感と、少々説教くさい感じ(そしてそれにいまいち賛同できない)ところはあるので星1つ減らしましたが、これは読んで後悔することはないです
    というか一回読み始めると途中で止めるの無理です

  • 綺麗なタイトルが印象的で「いつか読む」リストに入れていた一冊。

    警備員、パソコン教室の講師、テレビドラマのエキストラなど、「何でも屋」ならぬ「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵の成瀬将虎は、ある日、自殺を企図して線路に飛び込んだ女性を救い出す。それが麻宮さくらとの運命的な出会いだった。
    助けてくれたお礼がしたいと言う彼女と再会する日、一本の電話がかかってくる。同じフィットネスクラブに通う久高愛子から、悪徳商法業者の調査を依頼されーー。

    「どんでん返し」のある小説ということでいろいろ頭を働かせながら、期待して読み進めました。しっかり楽しめました。
    どんでん返しで明らかになるのは、事件の全体像ではなく、この作品のテーマだった。なるほどだけど、事件がスッキリ解決するわけではないので多少モヤるラストですね。否定的な意見もあるのはよくわかる。

    「二十歳の俺と七十歳の俺とで何が違うのかと、ときどき考える。
     肉体的には明らかに変わった。顔も手も皺だらけで、みずみずしさを失い、皮膚が重力に負けて垂れ下がっている。 …
     けれど、二十歳の俺も七十歳の俺も、ジャイアンツの勝ち負けに一喜一憂している。相変わらず負けず嫌いで見栄っぱり。車が好きで、つらい時には酒に頼る。 … 二十歳の頃と何も変わっていない。」

    「そうなんだよな、花が散った桜は世間からお払い箱なんだよ。せいぜい、葉っぱが若い五月くらいまでかな、見てもらえるのは。だがそのあとも桜は生きている。今も濃い緑の葉を茂らせている。 … 」

  • 完全にやられた!
    思い込みってスゴイ
    話が重くないから、最後にやられた時は思わず笑ってしまった

  • いろんなサイトで評価が良かった本

    タイトルで恋愛小説だど思っていたがでも違った。

    最後まで読んで「あーそうなんだ」と思った。

    20代の若者の話だと思って読んでいた。
    途中年齢の事間違ってないかい?と思って少し戻って読み直したり、読み間違えかな?と思ったりして読んでいた。

    どんでん返しというより騙された感がある。

    それでも面白い内容で、すらすら読めた。

    歳をとってもバイタリティがあるのはすばらしいと感じた小説でした。

  • "会話のやり取りで、人柄を表現していて、想像力を刺激される。
    ミステリーとしても楽しめる。
    こういう話を書ける人の頭の中を観てみたい。どんな生活を送っているのだろう。どこで発想を得るのだろう?作者に興味を持った。"

  • 好きな人に勧められて読みました。
    冒頭が性描写だから、そこで読むのをやめてしまう人もいるかもしれないし、少し驚いたけれど、
    とても面白い小説でした。

    後半読み進めて行くうちに

    ん?

    と思うことが増え、最後にそういうことだったのか!!と自分が思い違いをしていたことに気がつきます。秀逸な小説でした。

  • 最後がおぉ。って感じだったかなぁ。
    固定概念ってやつなのかもしれない。
    いかに自分の頭のなかに固定概念があって、諦めた毎日を送っているのか痛感した。

  • ミステリー界ではど定番の超有名作品ですね!
    初読した時の衝撃は今でも忘れません。
    ただし、賛否両論でも有名な作品です。
    個人的にはミステリー作品として、文章構成としてもとても高評価です。しかし、内容としてはやや無理感を感じたことは確かです!
    いろんな視点から物事が展開していて、最終的には見事に物語が繋がり、そして最後にはあの衝撃ですね(笑)
    最後の一行を読んだ時は題名の意味がよ〜く理解でしました。
    賛否両論の作品ではありますが、あなたはどっちでしょう⁈
    死ぬまでには絶対読んでおくべき作品です。
    まだ未読の方は是非ご覧になって下さい!

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。東京農工大卒。’88年、島田荘司氏の推薦を受け『長い家の殺人』でデビュー。2004年に『葉桜の季節に君を想うということ』(文春文庫)で第57回日本推理作家協会賞を受賞。『死体を買う男』『安達ヶ原の鬼密室』『新装版 長い家の殺人』『新装版 白い家の殺人』『新装版 動く家の殺人』『新装版 ROMMY 越境者の夢』『増補版 放浪探偵と七つの殺人』『新装版 正月十一日、鏡殺し』『密室殺人ゲーム 王手飛車とり』『密室殺人ゲーム2.0』(以上、講談社文庫)、『魔王城殺人事件』(講談社)、『ハッピーエンドにさよならを』『家守』(ともに角川文庫)、「舞田ひとみ』シリーズ(光文社文庫)、『絶望ノート』(幻冬舎文庫)、『春から夏、やがて冬』(文春文庫)、『ずっとあなたが好きでした』(文藝春秋)など著書多数。2010年、『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞受賞。

「2020年 『魔王城殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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