葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167733018

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んで、自分は本に騙されるのが好きなんだなぁ〜と再確認しました。
    違和感を覚えぬ自分が悔しく、同時に一冊の本を最大限に楽しめる自分が誇らしいです。クソ〜。

  • 要約すると、「俺はまだ枯れていねぇぞ!」ということかな。

    463ページ「歳を取って一番衰えるのは、体力や知力でなく、気力である。」

    465ページ「優秀な人間を見て、自分は敵わないと思ったら、その時点でもう負けだ。自分の可能性を信じる人間だけが、その可能性を現実化できる資格を持つ。」

    この2つは胸にグッときました。

    あとは、叙述トリックというものにまんまと引っかかりました。最後までページを捲る手が止まらなかったのと、もう一度序盤の方を読み返しました。

    作者の書き方に脱帽です。楽しい読書の時間でした!

  • やられた!というのが第一の感想。心地よく騙された。ラスト近くで「?」となり前を読み直した。読み始めと読み終わりで印象がことごとく変わる。これは映像化は絶対にできないであろう。

  • いやー、とても面白かった!
    まさかのどんでん返しでした!!

    調べてみたらこの本は割と賛否両論みたいですね。
    否定派の意見も分からんではないです。
    特に序盤のアレとか確かに嘘はついてないけど読者を騙す気満々のイジワルさがありました。
    誰が見抜けるねん。

    それでもめちゃくちゃ面白かったです。
    読んだことないなら是非とも読んでほしい!

  • 面白かった!
    完全に作者のミスリードに騙された!
    ヤクザの話から全然話が繋がらないぞと思ったが、そう言う事だったのか!
    会話の内容からも勝手にこのぐらいの年齢設定だろうと決め付けていたが、完全に思い込みに嵌まり、作者の思惑に躍らされた気分になった!
    この方の小説は初めて読んだが、最初がこれで良かったかも。他の小説も読んでみたい!

  • どうしてこの本を見つけたかは忘れたが、本棚登録数やレビュー数がとびぬけて多いので読んでみた。
    結果、作者の狙いどおり勝手に作り上げた人物像が全否定された。
    読了後に一度出来上がったイメージを作り直して、パラパラと読み返すはめに!
    変なタイトルだなと思っていたが、そういうことだったのか。

  • だいぶ前に読んだのでさだかではないが、叙述トリックだったか騙されて感動した記憶がある。最高に面白いです。

  • 想像していた世界が一気に崩れた。
    衝撃すぎて、どんでん返しのシーンは何度も読み返した。
    『そんなのあり...?』と思ってたら、もう一度どんでん返し。
    ミステリーはあまり読んだことなかったけど、初心者の自分にも読みやすく、ページをめくる手が止まらなかった。
    記憶を消してもう一度読みたい傑作。

  • まんまと騙された。ほんっとにまさかそういうとこから。
    読み終わった後は、この話の印象がガラッと変わる。ただのミステリーでなく、人生幾つになっても前向きってすごくいいな。人生観まで考えるようになる。桜を人生にみたてて、葉桜の季節かぁ。70歳でも20歳の頃と何も変わってない。じんわりくる。
    軽い男が、悪徳商法集団と対峙するなんて、よくあるシチュエーション。
    さくらも、きっとこの集団のどこかで繋がってる誰かなんだろうなって漠然と思ってたけど、読み進めても、それらしき女性は出てこない。
    まさかが、1人でなく、「えっ???」「えっ、この人も」って結局、トラ、キヨシ、さくら、愛子ちゃんもだなんて、めちゃくちゃ驚いた。あっ妹もだ。これは、読み返したくなる。うちのおじいさんかぁ。言葉って難しい。

  • 気持ち良いくらい著者の思惑通りに読まされた。後半混乱して何度か前に戻ってこれはど言うことかと何度も本の中を右往左往した。ここまで気持ち良くしてやられたのはハサミ男以来久しぶりである。

    数年経ったらまた読み返してみたいと思う。

著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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