葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

著者 : 歌野晶午
  • 文藝春秋 (2007年5月1日発売)
3.50
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  • 本棚登録 :12673
  • レビュー :2040
  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167733018

作品紹介

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして-。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ミステリー界ではど定番の超有名作品ですね!
    初読した時の衝撃は今でも忘れません。
    ただし、賛否両論でも有名な作品です。
    個人的にはミステリー作品として、文章構成としてもとても高評価です。しかし、内容としてはやや無理感を感じたことは確かです!
    いろんな視点から物事が展開していて、最終的には見事に物語が繋がり、そして最後にはあの衝撃ですね(笑)
    最後の一行を読んだ時は題名の意味がよ〜く理解でしました。
    賛否両論の作品ではありますが、あなたはどっちでしょう⁈
    死ぬまでには絶対読んでおくべき作品です。
    まだ未読の方は是非ご覧になって下さい!

  • 見事に騙されました。
    タイトルといい、ストーリーの最初から…
    どこで見落としたのか?大事な部分を読み飛ばしたのか?
    最終章は、ページを戻したくなる衝動と先に読み進みたい衝動との葛藤でした。
    著者の読者への挑み方がすごい作品です。

    映像化されない理由が、よく分かりました。

  • 2017年16冊目。

    「必ず二度、三度と読みたくなる」とあるから、(え~!?ちょっと待ってちょっと待って)とページを前に戻す人がたくさんいるのでしょう。
    人の思い込みとは恐ろしい。
    まんまとだまされました。
    これは映像化は無理です。

    グッときたフレーズは、「(略)非生産的な挑戦ってカッコいいよ。それが本当の文化だよ」(p.461)
    自分もそうありたい。

  • ビックリした~。

    どこで勘違いしたのだろうと遡ってみたけれど
    たぶん、最初の部分だと思う。
    「そんなことをするはずがない」という思い込み。
    肩書による思い込み。
    一度勘違いした脳みそは疑うことを知らない。

    爽快な騙されに敬意を表して星4つにしたいところだが
    トラさんと節子の関係が
    頭ではわかってもどうしても納得がいかないので星3つ。
    (特に節子・・・多重人格か?というくらい支離滅裂)

    私にもいつか分かる日が来るのだろうか・・・。

  • 王道ミステリーからは外れているけれど、外れているからこそ味わえる面白さがある物語だった。
    探偵役を務める「俺」。
    さくらやキヨシ、世羅や京。
    物語の中で生き生きと、現実感のある彼らの人間性が描かれていく。
    もしかしたらこの物語は、好みがはっきりと分かれるものかもしれない。
    個人的には好きな物語となった。

    中盤は少し中だるみのような停滞感も感じる。
    だが、おおむね軽快に進んでいくストーリーと結末か?と思わせておいての二重構造。
    そして「え、そうなの?そうだったの?」と驚かせてくれた壮大なオチ的結末。
    途中までは違和感しか感じなかったタイトルが、読み終わったあとにはしっくりと馴染んでくるから不思議だ。

    小説や漫画の映像化が流行っているようだが・・・というよりもオリジナルが書ける書き手不足とリスクを恐れる制作陣の思惑ゆえだろうが・・・この物語だけは絶対に映像化は無理だろうなと。
    意外性ということを考えるとよく出来ている物語だった。

  • タイトルから、ロマンチックな青春の純愛モノをイメージしてたら、老人問題だった。

    正直、トラの歳が出てこないので、何歳設定なのかな~と疑問に思ってて、(老人だとはさすがに思わなかったけど)ミスリードへの警戒感はあった。
    あと、さくらが蓬莱倶楽部と何か繋がってそうなのは、最初に借金の話をしてた頃から何となく察した。

    思い出話も含め、話があちこちに飛ぶので途中ちょっと不可解だった。この手の手法だとおぼろげながら途中で関連性が見えてくるものだけど、本作品では割と終盤まで種明かしがなかったし。
    (ヤクザ潜入の話はミスリードを誘う以外に役割がないよね? あれ無くてもいいかも、と思った。ミステリ度は高くて楽しめたけど)
    (追記:身近な人間が自殺したエピソードとしてトラにとっては重要なんだね)

    私はまだ老齢に達してないので、登場人物のような元気溢れる老人にピンと来なかったけど、最後は前向きな終わり方で読後感が良かった。
    全体に良く考えられている話だと思う。どなたかが書いてるようにどの登場人物もあまり好感がもてなかったが、私はこの作品嫌いじゃない。

  • 良い意味で騙された。元私立探偵の成瀬将虎が依頼されたのは悪徳霊感商法の会社の調査だった。ストーリーの本流の中に成瀬の過去のエピソードが入り混じり、両者が結末を迎える時…

    読み終えた時、全てが氷解し、驚くこと間違いない。こういう見事な仕掛けの作品は久しぶりだ。

    2004年の『このミステリーがすごい!』の第1位を獲得した作品である。

  • おぉなるほど、そうきたか…!確かに服装やら考え方やら、若者らしくないなという違和感はあったけれど…

    驚きはあったものの、けっこうな量を読んだ割には、そういうどんでん返しかぁと少し思ってしまった。
    最初から最後までなんとなく主人公の物言いとかヒロイン(?)が好きになれず…

    ヤクザ探偵時代の謎解きはおもしろかったです。

    うーん…終わり方とかもちょっと冷めた目でみてしまう…私の精神年齢が低いのか…

    タイトルはきれいでとても好きなのですが。

  • 僕はミステリー小説が好きで、読む本もミステリー小説が多いんですが、トリックを解けるっていうのはあんまりないんです。ただ、この作品では100点満点完璧謎解きできたぜーではないですけど、この登場人物怪しいなと思ってたし、案の定その人が犯人だったので、謎解きができて嬉しい反面ちょっと残念みたいな、そんな微妙な心境になってしまったので、星4つとさせていただきました。でも、作者のミスリードにまんまと嵌められましたし、言葉だけで(言葉だけだからこそ?)そうゆうふうに仕向けるのって凄いなあと思いました。
    主人公の成瀬将虎は「なんでもやってやろう屋」だそうで、探偵、警備員、ヤクザなどなど、まぁ確かに色々やっちゃってるんですわ。なんで彼がそんなに好奇心旺盛(?)なのかという理由を終わりのほうで言ってます。

    「つまり何が言いたいのかというと、気持ちひとつなんだよ。やる気があれば年齢なんて関係ない。」

    ん?似たようなセリフ聞いたことあるなあと思ったあなた!鋭いですよ~

    「元気があればなんでもできる!」

    ええ、これですね(笑)アントニオ猪木は置いといてですね、トラちゃん(妹がそう呼びます)のセリフアツいっすよねー。つまりあれですよ、「できるできないじゃない。やるかやらないかだ。」これです。確かに実際にやってみなきゃわからないことって多いですよね。頭だけで結論出しちゃうのは何か自分でチャンスを殺すようなもんなんすかね。とりあえずやってみる。世の中知らないことだらけだぜ。満足しちゃいけねえな。バイタリティもって挑戦してこうぜ。ミステリー小説だけど、背中をぽんっと押してくれるような、明日に向かって一歩踏み出させてくれるような小説です。ミステリー好きな人はもちろん、ちょっと落ち込んでる人にもオススメの一冊です。

  • 大どんでん返しで有名な作品。
    「最後はどうなるのだろう」と思いながら読んでいましたが、まさかこんな展開になるとは!

    ま、勝手に読者が想像しているんですけどね。
    本当にこれは絶対にだまされます。

    確かにつじつまも合ってるけど、でもこう来るか!って叫びたくなりますよ。

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