葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.50
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  • (567)
  • (170)
本棚登録 : 13774
レビュー : 2148
  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167733018

作品紹介・あらすじ

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして-。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

感想・レビュー・書評

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  • 「やられた・・・なるほど、そういうことか」
    まんまと騙されたな。というのが読了直後のひとこと感想です。

    私が本を購入する方法は大きくふたつあって、本屋で手にとって購入する場合と、ネットで纏めて購入する方法がある。
    これは少し前に話題になっていて気になったので、ネットで購入。手元に届くまで内容は全く知らなかった。

    まず最初のページを開いてぎょっとした。いきなり性的描写のシーンで正直「げっ!」って感じ。それもさらっとではなく生々しい表現で(笑)
    小説のこのようなシーンを否定するつもりはないが、必要以上に生々しいのは個人的に余り好きではない。
    けれど、ストーリーに必要な場合は別。
    で、まさにこの本には絶対的に必要なシーンであったのだと、ラストまで読んで納得した。
    そして私は、もうこの冒頭のシーンですでに騙されてしまっていたのだ。

    人間の思い込みって怖いんだなって改めて実感した作品でした。

    多くは語りません、これから読む方のために(笑)

    ただし、かなりグロいシーンもあるので苦手な方はご注意ください。

    賛否両論ありそうな内容だけど、私は「あり」だと思う。

    映像化は無理だし、次はないけどね!

  • "会話のやり取りで、人柄を表現していて、想像力を刺激される。
    ミステリーとしても楽しめる。
    こういう話を書ける人の頭の中を観てみたい。どんな生活を送っているのだろう。どこで発想を得るのだろう?作者に興味を持った。"

  • 好きな人に勧められて読みました。
    冒頭が性描写だから、そこで読むのをやめてしまう人もいるかもしれないし、少し驚いたけれど、
    とても面白い小説でした。

    後半読み進めて行くうちに

    ん?

    と思うことが増え、最後にそういうことだったのか!!と自分が思い違いをしていたことに気がつきます。秀逸な小説でした。

  • 最後がおぉ。って感じだったかなぁ。
    固定概念ってやつなのかもしれない。
    いかに自分の頭のなかに固定概念があって、諦めた毎日を送っているのか痛感した。

  • ミステリー界ではど定番の超有名作品ですね!
    初読した時の衝撃は今でも忘れません。
    ただし、賛否両論でも有名な作品です。
    個人的にはミステリー作品として、文章構成としてもとても高評価です。しかし、内容としてはやや無理感を感じたことは確かです!
    いろんな視点から物事が展開していて、最終的には見事に物語が繋がり、そして最後にはあの衝撃ですね(笑)
    最後の一行を読んだ時は題名の意味がよ〜く理解でしました。
    賛否両論の作品ではありますが、あなたはどっちでしょう⁈
    死ぬまでには絶対読んでおくべき作品です。
    まだ未読の方は是非ご覧になって下さい!

  • H29.8.24 読了。

    ・読書レビューで「だまされた。」「読み返した。」などの感想を見ていたので、とても期待して読み始めたのに、残念な終わり方だった。

  • 王道ミステリーからは外れているけれど、外れているからこそ味わえる面白さがある物語だった。
    探偵役を務める「俺」。
    さくらやキヨシ、世羅や京。
    物語の中で生き生きと、現実感のある彼らの人間性が描かれていく。
    もしかしたらこの物語は、好みがはっきりと分かれるものかもしれない。
    個人的には好きな物語となった。

    中盤は少し中だるみのような停滞感も感じる。
    だが、おおむね軽快に進んでいくストーリーと結末か?と思わせておいての二重構造。
    そして「え、そうなの?そうだったの?」と驚かせてくれた壮大なオチ的結末。
    途中までは違和感しか感じなかったタイトルが、読み終わったあとにはしっくりと馴染んでくるから不思議だ。

    小説や漫画の映像化が流行っているようだが・・・というよりもオリジナルが書ける書き手不足とリスクを恐れる制作陣の思惑ゆえだろうが・・・この物語だけは絶対に映像化は無理だろうなと。
    意外性ということを考えるとよく出来ている物語だった。

  • 騙されてたなぁ。完全に。気づかなかった。

  • 葉桜ね。葉桜の季節、そういう意味でしたか。

    「安藤士朗はあなたでしょう?」から急激な展開の加速。
    ネットを見ると、実はよくよく伏線を読めば主人公たちの年齢に気づくことは可能であるそう。でも全く気が付きませんでした。すごいなあ。

    古屋節子は割とやばい女性だと思うけどなんかうまいことふわっと丸くまとまってて、ええ?って思う。でも騙されやすいだけで心は綺麗という感じ。成瀬が恋してしまうのもわかるくらいかわいらしい女性像ではあるよね。

    いくつになっても若い心を持ち続けていたいもの。Nothing is too late to be done.
    そんな気持ちになりました。


    …いやでも、一回読んでからまた読み返すとちょっとゾッとするなあ。

  • 欺き驚かせるだけでなく人生観を内包した物語の結末となっていますね。

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著者プロフィール

1988年9月、『長い家の殺人』でデビュー。

「2017年 『7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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