学園のパーシモン (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2009年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167737023

みんなの感想まとめ

学園の日常を舞台にしながらも、不穏な雰囲気が漂う作品で、登場人物たちの力強さや精神的な自立が印象的です。物語は最後まで緊張感を保ちつつも、読後には淡い爽やかさが残る独特の魅力があります。特に、ヒロイン...

感想・レビュー・書評

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  • 「終点あの子」から学園もの繋がりで荒野さんへ。
    同じ学園ものでもこんなに違ったものになるんだなぁとまず感心。本作も「荒野ワールド」全開。学園の日常に渦巻く不穏・不穏・不穏。最後まで不穏なんだけど、不思議と読後に淡い爽やかさが残る。
    きっと登場人物たちの力強さや精神的な自立に頼もしさを感じたからだと思う。

  • これも何度読んだかわからない。たぶんタイトルに反したずっと薄らと青みがかったような雰囲気と、勝堂真衣の絶対的ヒロインさが好きなんだと思う。

  • 学園小説。しかも大人のための、らしい。あまりにも自分の学生生活と違うので共感する事も無いのだが、一人ひとりが自分のドアを開けて大人になっていくのだなと思った。

  • 中学、高校の時に現実の赤に触れて挫折し、自分の人格を捻じ曲げられた認識がある。その奪われたものは大切で良いものであったはずなのに、生きづらさのあまりに捨ててしまった。それを抱えて生きる強さが無かったとも言える。そんな僕は現実の赤の上では映えないパーシモンなのだろうなと思いました。
    きっと殆どの人がパーシモン、或いは赤に染まり切ってしまっていて、悲しいことですが、赤の補色である緑として映えることの出来る人は極僅かなのでしょう。
    そんなことを考えました。
    表現がとても素敵で、綿密に設計された話の構成になっていると感じました

  • 学園の園長先生と赤い封筒が妖しい雰囲気を象徴している。大人はわかりやすくて幼く、学生のほうがわけのわからない不満をもてあましていることを冷静にとらえている。

  • 赤い手紙が来ると素敵なことが起こる…そんな噂のある学園の、カリスマ学園長がそろそろ危篤らしい…

    全体的にいびつな一体感のある学園の中で、
    真衣、恭、木綿子のもやっとした生活を綴る、
    ちょっと変わった学園もの。

    もやっと!ひたすらもやっと!!!
    な気分の小説でした。
    ちなみに上手い下手で言うと上手いんだと思う。
    言い切らない、分かりやすくしない、結論ない、でも何か起こる、でも解決しない!
    主人公たち全員が、何だかもやっと諦めていて、
    そして全員なんだかもやっと何かを期待している。

    学園長危篤の閉鎖的学園が醸し出すもやっと感と、
    主人公たちの青春のもやっと感、
    周りの大人達の煮え切らない欺瞞に満ちたもやっと感、
    そして文体のもやっと感が相まった、
    絶妙なお話でした。
    (好きな人は好きだと思う。)

    もやっと青春したい方にオススメ笑!

  • すべてが曖昧でもやもやする。
    それが好きな人はすきな本かもしれない。

  • 閉鎖されて拘束されて、不自由だと言う。
    じゃあ、解放されたら自由になるんだろうか?

  • 9/12 私、井上荒野はまだまだスキなものとそうでないものがあるなあ、と思った作品。作品のテーマやキャラは嫌いじゃないんだけどうねうねしていてもぞがゆく感じる。わりとシャキッとした感じのものの方がこの人の姿勢を気持ちよく読めるのかも。

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著者プロフィール

1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。1989年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、2008年『切羽へ』で直木賞、2011年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞、2016年『赤へ』で柴田錬三郎賞、2018年『その話は今日はやめておきましょう』で織田作之助賞を受賞。他の作品に『もう切るわ』『ひどい感じ 父・井上光晴』『夜を着る』『リストランテ アモーレ』『あちらにいる鬼』『あたしたち、海へ』『そこにはいない男たちについて』『百合中毒』『生皮 あるセクシャルハラスメントの光景』『小説家の一日』『僕の女を探しているんだ』『照子と瑠衣』『猛獣ども』『しずかなパレード』などがある。

「2025年 『私たちが轢かなかった鹿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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