紅楼夢の殺人 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2007年8月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167738013

みんなの感想まとめ

中国の古典文学を舞台にしたミステリーは、華やかな貴族社会の中で繰り広げられる奇妙な連続殺人事件を描いています。原作を知らなくても楽しめますが、知識があればより深く味わえる内容です。物語は、人工庭園の大...

感想・レビュー・書評

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  • ともかく中国人の名前が漢字で読めない!なもんでフリガナがあれば良いけど、全てにふってあるわけではないので、しょうがないから象形文字として扱って、漢字の雰囲気でそれっぽくイメージして読んでみた。
    まぁそこさえクリアできれば、後はなんだ、推理よりも、謎の中国の後宮のお話ということで、フワーッと読んだ 。
    小説の中では後宮という雰囲気がないと強調してるけど、美男、美女、美女だらけと言われたらそう思うしかない。というか美女も大量に湧くと有り難みがないというか、美女は3日で飽きるというか。
    そしてせっかく推理を披露しているのに、背景の世界のインパクトが強すぎて。というより、登場人物多すぎる上に名前が分かんなくて感情移入難しいよ!

  • これは面白いですね!中国古典をモチーフにしたミステリー小説で、中国貴族の風俗が楽しめます。ミステリーファンでない人にはおすすめできます。
    ミステリーファンが読むと、「このトリック何なんじゃオラ」って気持ちになるかもしれませんが、モチーフの良さでトントンくらいにならないかしら・・・。
    私はミステリーファンではないので、もう少し風俗の描写を耽美的にしてほしかったなとちょっとだけ思います。少々事務的な印象を受けました。

  • このミステリーがすごい、2005年版10位。「水滸伝」「三国志」のような中国古典文学の大作の一つである「紅楼夢」を下敷きにした推理小説。力作感は漂ってるけど、こ難しいし、長い。「紅楼夢」自体、知らないし、ストーリーもトリックもほとんど意味不明。動機の部分はちょっと目新し感じはあったけど。

  •  中国四大奇書のひとつ「紅楼夢」を題材にとったミステリ。「三国志」や「水滸伝」なら翻案物を読んだけど「紅楼夢」は名前しか知らない。登場人物や舞台をほぼ忠実にとってその中で奇怪な連続殺人事件を起こし、探偵役に推理解決させるという本格物のつくり。似た名前の登場人物の系図や姻戚関係が入り組んでいて原作を知らない者は最初とまどうものの、読んでいくうちに押さえておくべき主役級はそれほどいるわけではないことに気づけばあとは問題ない。ストーリーも死体移動だの密室殺人だの怪奇現象がてんこ盛りでどうやって合理的に解決するのだろうと心配になるが、多少の無理はあるもののつじつまの合う解答がちゃんとあって、しかも最後の逆転まで用意されている。こういう借題ものはどちらも中途半端になりがちだけど、その点原作の雰囲気を生かしてきちんとしたミステリに仕上げているのはなかなかだろう。この著者初めて読んだけどもう少し読んでみたいと思った。

  • 中国四大奇書の一つに数えられる『紅楼夢』を元にした、本格ミステリです。

    同じく、中国四大奇書の内の一つ、『金瓶梅』を元にした本格ミステリ、『妖異金瓶梅』を先に読みましたが、そちらもとても面白かったです。

    さて、原作と同じく、豪邸の敷地内に造られた大観園を舞台にしているのですが、そこで起こるのは、密室殺人や、死体の消失、或いは逆に、突如現れた死体等、本格ミステリな事件の数々。
    最後に全ての謎が解き明かされた時、それでも残った「何故、トリックを使ったのか」という疑問に対する答えが、「あぁ、そうか、成る程」と、いうもので、面白かったです。

    原作、本作両方のネタバレになるのですが・・・。
    原作では黛玉が、宝玉と宝釵の婚礼と同時刻に、一人寂しく死んでゆきましたが、『紅楼夢の殺人』では、宝玉と自分の婚礼の最中、彼の腕の中で息絶えたので、元々黛玉派の私は、「あぁ、良かったね、黛玉!」と、何だか嬉しかったです。
    どちらにしても、死んでしまうんですけれどもね・・・。

  • 非常に凝っており、小説性を重視する作風には惹かれるのだが、どこか好みとずれている……。

  • 中国の奇書「紅楼夢」の世界を背景にして、その設定や登場人物をそのまま用いて長編ミステリに仕上げたものです。
    「紅楼夢」を読んでいなくても問題なく読めますが、読んでいた方が倍楽しめそうです。
    初めのうちは文章が少し読みずらかったのですが、慣れてくると気になりません。
    貴公子や美少女達が人工庭園の大観園で暮らしていて、その理想郷で奇妙で不可思議な連続殺人が勃発します。
    この殺人事件は不可能犯罪でとても心踊らされます。
    衆人環視の中で消え失せる犯人の謎、空を飛ぶ被害者等、奇妙な状況がこれでもかと出てきます。
    中国の奇書「紅楼夢」を舞台にした絢爛たる犯罪絵巻は原作好きの人にもそうでない人にもお勧めできます。

  • 紅楼夢の知識が0なのでイマイチ楽しめなかった。
    知識があれば楽しめるのではないかと思われる。トリックもそんなに目を見張るものではない。

  • 栄華を極める大貴族の邸内に築かれた人工の楽園「大観園」。貴公子と美少女たちがあそぶ理想郷で、奇奇怪怪の連続殺人がおこる……。中国最大の奇書『紅楼夢』が絢爛たる殺人劇の舞台としてよみがえる本格ミステリー。

  • 2007/8/11ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
    2022/4/19〜4/23

    15年ものの積読本。インターネットで選ぶ本格ミステリ大賞受賞作。
    中国古典の「紅楼夢」の世界を舞台に起こる連続殺人。様々な不可能犯罪の謎を解いて、犯人を突き止めることはできるのか?
     最後に明かされる発想の大逆転。こういう舞台だからこそ生きる設定だ。

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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