死神の精度 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 32143
レビュー : 2909
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167745011

感想・レビュー・書評

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  • 淡々と仕事をこなしどこかズレているがゆえにユーモアを感じさせる死神と、色の消えた雨の世界観に惹かれて何度も再読している作品。
    特に、憂鬱な雨続きの日にはこの本を読みたくなる。

    死というテーマを扱っているけれど、読みやすく、また考えさせられる。
    死ぬことへの恐怖感がすこし減るかもしれない。

  • 短編集か、とちょっとなめて読み始めました。でも一編づつが面白く、全編に登場する死神 千葉の目をとうして語られる物語は、最後まで読者を興味深く引っ張り続けます。最後の話で、過去の登場人物が少しすれ違うが、死神は歳をとらない事に気づきました。

  • 以前、同じ作家の別の作品を読んだ時、まっったく相性が悪く、敬遠していたけれど、これは評価高いしなぁ…100円だし買ってみるか!と、手に入れた。
    ふと積読本棚で目があって、読んでみたら…面白い!
    以前ダメだったのは幻だったのか。これは、構成もしっかりできてるし、文体も骨がある。言葉にも雰囲気がある。純文学に近いといってもいいような。それでいて読みやすい。
    物語の内容も面白かったですよ。くすっと笑える部分もあり、神妙な部分もあり。
    これは人に薦められる!

  • こんな死神ならいてほしいなと思う。

  • 何か良いなぁと思った、心に刺さったセリフ

    ・人間というのはいつだって、自分が死ぬことを棚に上げている。
    ・俺は、思ったことはすぐに口にしてしまうんだ。人生なんていつ終わってしまうか分からないんだから、話は交わせる時に交わしておくべきだ。
    ・人間が作ったもので一番素晴らしいのはミュージックで、もっとも酷いのは、渋滞だ。
    ・人って、自分が死ぬことを意外に自覚してないですよね。
    ・人が生きているうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間、だ。
    ・一喜一憂してても仕方がない。棺桶の釘を打たれるまで、何が起こるかなんて分からないよ。
    ・人間というのは、眩しい時と笑う時に、似た表情になるんだな。

  • 6つの章にわかれた作品であり、基本的な流れはほとんど一緒であるのだが、それぞれ物語の進め方に工夫がなされていて面白かった。

    ラストのシーンと春が出てきたシーンは声を出して驚いた。

    • kiyotchanさん
      伊坂幸太郎の作品は、ストーリーの展開がめまぐるしいですよね
      伊坂幸太郎の作品は、ストーリーの展開がめまぐるしいですよね
      2018/12/26
  • O女史オススメ本。ちょっととぼけた感じに見えてしまうかわいい死神(本ではクールと書かれているが)の短編集。
    非現実的とかファンタジーものが苦手な私にもなかなか楽しめた一冊。
    や、ある意味、現実的なのかな?
    情に流されたりすることなく、これを可にするのかと思わせるところが、現実はこんなものかもしれないと思ったり。
    また、短編集でも最後の話で若干の回収をしてくれるのがちょっと嬉しいところ。
    この話で時間が流れているのを初めて理解して、死神というのがやはり非現実的な存在だったんだなと気がつかされたけど、
    連作短編に思わせないでおきながらというところが、ちょこっとサービスしてもらった感があるかな。

  • 死神が関わる様々な人生の短編集。
    面白い。

  • 何度めかの再読。

    今回は読み終わって、生きてきたように死にたいなって、思えるように生きたいな、と思った。
    次回読むときは何を思うんだろう。
    次回この本を読みたいと思うとき、私は何に直面してるときなんだろう。

  •  初めて読む伊坂幸太郎作品。
     あまり短編を書かない人らしいが、とりあえず短編から手を付けてみようと思い読み始めた。
     謎解きの面白さもあるが、きっと長編の方がその面白さはもっともっとあるのだろうな、と容易に想像出来てしまう面白さがあった。
     回りくどい書き方になってしまったけど、要するに謎解きの面白さ以外の面白さに満ち溢れていた作品、といったところ……まぁ、謎解きがメインではないのだろうけど。
     残りあと最後の一編、となった段階で「『恋愛で死神』だけは、後味が悪かったなぁ」と思っていたのだけれど、最後の最後「死神対老女」でスコーンとやられてしまった。
     後味の悪さが一転、とてもさわやかな読後感へと変わっていた。
     まさに「やられた!」って言葉がぴったりだった。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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