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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167749019
みんなの感想まとめ
テーマは、日本の伝統的な価値観や教養の重要性についての深い考察です。著者は、武士道精神や教育のあり方を通じて、現代社会の問題点を鋭く指摘しています。特に、グローバル化の進展に伴い、卑怯や教養の軽視が広...
感想・レビュー・書評
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数学者藤原正彦の評論集。文藝春秋収載の『国家の堕落』と『教育立国ニッポン』は秀逸。それぞれ「武士道」と「反知性」を軸に鋭く斬り込んでいる。
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現代教育の足らないところ
人して、日本人として必要な資質
この一冊で全て網羅!
この本を読み、日本国をこよなく大切に思う日本人が増えてくれたら嬉しいと思った。
かくいう僕も、日本国をこよなく大切にする日本人になりたいと思った -
ところどころ参考になるところもあるが、右寄りのやや偏った思考でもあふ。
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読んでるうちに日本はもう終わりだーって絶望的な気持ちになった。
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この本を読む前に、佐伯啓思の『日本の愛国心』を読んだ。
その中で、姜尚中と藤原正彦について少し触れていて、随分前に借りたこの本の存在を思い出したのだった。
タイトルほど脅迫的な内容ではなく、緩急取り混ぜた構成になっている。苦しくなってきたら笑わせてもらい、緩くなってきたらピシッと説かれるような話の並べ方が上手いと思う。
さて、自分の読書棚を振り返ると、『遥かなるケンブリッジ』と『日本人の矜持』が入っていた。
藤原正彦はもっと読んでいるイメージがあったのだけど、意外。(そろそろ『国家の品格』読まなきゃね。)
経済界が教育に侵攻してゆくことへの嘆き、英語が出来ることと日本が発展することは違うということ、読書をすることで長期的展望を手に入れられることを繰り返し述べている。
藤原正彦の満州引き揚げ体験は、壮絶。
生きて帰ってこれたことが、すごい。母強し。
でも藤原ていより、先に新田次郎の「おとし穴」の話が読みたくなった(笑)
「「役に立たない学問」を軽んじるなかれ」は、タイトルから心惹きつけられる。
まあ、世の中は文系学部廃止の時代なのだけど。
科学の分野で日本人がノーベル賞を取ることと、日本の風土は本当に無関係だと言えるのか。
藤原正彦の活躍と愛郷心に触れていると、そこにはきっと関係があるように、思う。
ちなみに、小川洋子『博士の愛した数式』の解説も収録されていて、二人の感じがよく出ている解説を改めて読んでにこにこした。
読み終えて、手元に置いておきたくなったので、自分でも一冊買おうと思う。 -
武士道精神とは「卑怯なことだけは死んでもするな・・・・大きなものが小さい者を、大勢で一人を、男が女を、武器を手にすることなどは卑怯だ」繰り返し父はわたし(著者)に言った(P51参照)まっこと美し国、日本である。一転、近代のグローバル化がすすんだ世界に目を向けると、卑怯が横行しているように見える。金儲けの商取引を武士が卑下したわけは、商売の中にそれらが見え隠れするからなのかもしれない。世界で冠たる日本を取り戻すには武士道精神が必要なのか、はたまた不要なのか思案のしどころである。
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そうそう、うんうんと納得させられるエッセイである。
初めてこの人の本で読んだのはたぶん国家の品格だが、
半年に一度くらいこの人の本がよみたくなる。
そんな説教じいさんのエッセイ集。 -
2014/1/14読了。
この手の本はなかなかてに取らなかったが、父親からもらって読み始める。
成る程面白い。
彼の考えは極端に聞こえるし大の批判好きにも見えるが至極全うなことを言ってるなーと。
特に教育の部分においては納得。
また彼の違った批評も読んでみたい。 -
愚かなり市場原理主義者 「個の尊重」は身勝手と同義語 武士の情け
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藤原正彦氏のエッセー集である。
「国家の品格」が200万部以上売れ、市場原理信奉者を斬り、誇り高き日本の文化を褒める。
日本は金銭至上主義と縁遠い国だったという。
国家再生への道標、祖国愛、甦れ、読み書き算盤、学びのヒント、藤原三代、私の作家批評、日々の風景をジャンルに分け、エッセー集にしている。
日本人が神仏に手を合わせるのは、宗教ではなく宗教心である。(今こそ必要な宗教心 132ページ) 戦後、公立学校は宗教教育が禁止されたはずみで、宗教心までが切り捨てられた。神仏に手を合わせるという先祖代々の美風、日本人の心髄といってよいものが捨てられた、という言質には共感した。 -
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【道徳や倫理について再考】
キーワード:真のリーダー、教養主義、経済至上主義 -
藤原さんはいつも痛快!
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ベストセラー『国家の品格』の骨格ともなった痛快な時事評論から意表を衝く教育論、爆笑を誘う愛妻や友人との身辺随想まで、ユーモア溢れる藤原節で暗い気分も吹っ飛ぶこと間違いなし。文庫化にあたって、2007年に掲載された『文藝春秋』の論文2篇も追加収録。
大変勉強になりました。 -
現代が過去の時代よりも劣るということはないと思い込んでいた。科学技術しか見ていないからだ。人間性や本当の意味での心の豊かさはむしろ過去よりも劣っている。自分自身におきかえても 情けないと感じる面が多い。物事にしろ、ニュースにししろ、表面的にしか捉えられていない、いや表面的にしか捉えることができない... 教養が絶対的に不足し、大局観が育っていないからだ。
この気づきを貰ったことは貴重だった。
その他にも名著「失敗の本質」に迫るような内容もあり、思わず噴き出してしまうエッセイもあり、藤原正彦氏の人間性や歴史に触れ どこかしら親しみもおぼえるというある種 不思議な著書だった。とても面白かった。「国家の品格」よりも私は好きだ。 -
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何度も繰り返し読みたいほど深く感銘を受けた本。
流れるような心地よい文章と、時々利かせるユーモア溢れるジョークには思わず微笑んでしまいます。この両親(新田次郎、藤原てい)にしてこの子あり。日本人にとって今必要なことは何か?鋭い歴史的洞察と、藤原さんご自身の満州引き揚げという生い立ち、そして数学者、国際人としての豊かな教養がにじみ出ています。再読間違いなし! -
インテリ右派の人がどういうロジックを持っているのかが少し分かった。
ただ、パラダイムシフトの重要性と必要性を理解していない。
意義ありだ。 -
藤原正彦さんは数学者であり、「国家の品格」の著者として有名ですが、藤原さんは新田次郎さんと藤原ていさんの子どもです。
新田次郎さんは山岳小説をたくさん書いておられます。
「孤高の人」「栄光の岩壁」「銀嶺の人」を登山を始めた20年前に読みました。
藤原ていさんの「流れる星は生きている」はベストセラーになっています。
藤原正彦さんの講演を聴く機会があり、その予習として読みました。
現代社会を生きる上で示唆に富む記述がたくさんありました。
「愚かなり、市場原理信奉者」
藤原さんは小泉改革には反対しているようです。
2005年の郵政選挙での党内の反対派に刺客を立てるような「そくいん」の情がないようなやり方に異を唱えています。
日本では長い間、会社は従業員のものであり、従業員の忠誠と終身雇用という人間関係が軸でした。
リストラは禁じ手であり、成果主義や実力主義を取らず、普通の人を大切にするというやり方で経済成長を遂げたということです。
市場原理でうまくいっていないアメリカをまねずに、日本型資本主義をこそ世界に広めていくべきだと藤原さんは説いています。
市場原理経済では論理が情緒の上に立ち、経営者と社員の間には情緒はなく、雇用関係という論理だけだから、リストラが容易に行われることになるわけです。
非正社員の増加もここから生まれます。
「世界に誇りうる日本人の規範意識」
日本人の規範意識は世界の中では高い方だと藤原さんは言います。
日本では阪神大震災の際も略奪が見られませんでした。
「火事場泥棒」という言葉に示されるように、混乱に乗じて物品を奪うような所行を卑劣と考える国民性はまだまだ生きていると言えます。
詐欺でも、年寄りや弱者をだまして金を取ることは特に卑劣とされます、
「おれおれ詐欺」が特に卑劣と見られるのは日本人の規範意識からなのでしょう。
「役に立たない学問」軽んじることなかれ」
2004年に国立大学が独立行政法人になりました。
公務員削減という財政的理由から進められていることですが、以前よりも予算が減らされています。
大学は今、人員削減と産学連携を進めているそうです。
そうすると、外部資金を獲得しやすい部門は人員増を図り、獲得しそうもない部門は人員減ということになります。
哲学、歴史、文学、数学、理論物理などは日陰に追いやられるわけです。
数学の天才は特定の地域から頻出しているそうです。
美しい自然も芸術もないような土地から天才は生まれない、何かにひざまずく心が人々にあること、役に立たないことを大事にする心があることです。
物質や金銭より精神を上位におくという心の形が大切ということです。
大学で、自由な発想でじっくり雄大な研究をする、という本来のあり方が成果主義に駆逐されつつあることを藤原さんは憂いています。
有用性ばかりを問う世の中の風潮からか、子どもたちも「本なんか読んで何の役に立つの」「数学なんか勉強して何の役に立つの」と質問するということです。
嘆かわしいことです。
「数学と文学の結婚−小川洋子−」
小川洋子さんの「博士の愛した数式」新潮文庫版の解説文を藤原さんが書かれています。
小川さんは「数学者を主人公にした小説をかくための取材」ということで、藤原さんの研究室を訪ねます。
化粧気のない、清楚な、生真面目な、大学院生のような熱心な印象を受けたそうです。
取材の1年半後に送られてきた作品を読んで、藤原さんはびっくりします。
「私の心に芽生えた博士へのほのかな慕情」「上品で奥ゆかしい文学的暗示」「小説家としての本能」「小川さんの数学への憧憬」などと、讃辞が羅列されています。
藤原さんは「小川さんはこの作品で、数学と文学を結婚させた。この結婚は幸せなものだった」と言っています。
「文学には、よい文学とそうでない文学しかないことわ、無言のうちに証明している」ことがこの作品の意義だと藤原さんは絶賛しています。
数学者である藤原さんがこんなに見事な書評を書かれていることにも舌を巻きます。
「役に立たない学問」としての文学と数学との共通項が見えるようです。
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藤原先生ステキ
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「国家の品格」同様、響く内容。
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