明るい夜 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2008年10月10日発売)
3.20
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167753122

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは「始まり」を探すことにあり、京都を舞台にした25歳の女性のリアルな日常が描かれています。物語は、鴨川や木屋町などの情緒あふれる街並みを背景に、3人の若者がそれぞれの「始まり」を求めて彷徨う姿を...

感想・レビュー・書評

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  • 京都を舞台にした25歳の女の子のリアルな話。
    鴨川や木屋町といった京都のよく行く街並みが随所に登場し、
    愛宕さんのお祭りの様子など、すごく情緒もあっていい展開。
    1ページに入っている文字数も少なめで読みやすい。
    ゆっくり、じっくり読み進めたくなる本。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      黒川創と聞くと、編集グループ〈SURE〉と言う京都の小さな出版社を思い浮かべます。
      http://www.groupsure.net/
      黒川創と聞くと、編集グループ〈SURE〉と言う京都の小さな出版社を思い浮かべます。
      http://www.groupsure.net/
      2014/06/10
  • なんせ京都に住んでいるもので、住んでいる場所が舞台の小説は、そらやっぱ、興味深く読めてしまいますよね。だってもう、知ってる地名、よく歩く地名が、どんどこ出てくるんですもの。「くるり」の音楽を聴くのと、似てる感じです。ああ、この地から、生み出される文学や、音楽が、存在するんだなあ、って思う事。それはやっぱ、なんだか嬉しいものです。

    でも、この小説は、例えば貴志祐介の「黒い家」ほどには、京都感どっぷり、には、ひたれなかったなあ、という感想でしょうか。出町柳のあの感覚。四条木屋町のあの感覚。そこはかとなく感じたのですが、でも、なんだか、こう、ググッとはきませんでした。ただ、個人的に、「黒い家」のほうが面白く楽しめて、この小説にはハマれなかった。それだけなのでしょうが。

    出町柳で「パンの清田」を探してみたり、四条木屋町で「ラ・ノッテ・キアーラ」を探してみたり、広河原に愛宕の火祭りを観に行くか?というと、そこまでは、こう、ドップリはハマれなかったなあ、という。個人の好き嫌い、なのですけれどもね、結局は。

    でも、黒川さんの描写する、パン屋さんの労働の詳細は、素敵でした。ああ、働いてるんやなあ、ってことが、実感として、まさに実感で、すっごく伝わる雰囲気で。黒川さん、実際にパン屋さんでアルバイトしたことが、あったのでしょうかね?町中の全てのパン屋さんが、愛しく感じる描写でしたね。はあ、素敵だなあって思ったのです。パン屋さんで働く人と知り合いになりたい。で、こんな日々を送ってるんだろうなあ、ってことを、じかに聞いてみたい。そう思う次第でした。

    黒川さん、なんだか、描写好きなんだろうなあ、って感じの文章ですよね。微に入り細にわたる、という感じでしょうか。細にわたる、というのは誤用なのでしょうか?日本語は不思議なのだな。

  • 3人の若者が「始まり」を探す物語。
    「始まり」に繋がる何かを求めて、時系列が行ったり来たりしながらふわふわとした世界が、朋子の視点からとりとめもなく語られていく。

    だけど、本当は「とにかく始めてみる」ことが大事だったんだね、ということなのかな。

    工藤は読んでて不安になるくらいダメダメな人だけど、彼も彼なりの「始まり」にたどり着いたみたいで、とりあえず一安心。

  • 【本の内容】
    ふいに消えた女ともだち、小説を書くために仕事を辞めたのに最初の一行が書けない「彼」、眠れない「わたし」。

    アルバイトでその日その日をつなぐ若い男女のよるべなく、ささやかな生。

    京都・鴨川べりの古アパートから火祭の夜へ、絶妙な語り口ですくいあげられた、若い日の確かな手ざわりが爽やかな感動を呼ぶ傑作。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 京都の街の雰囲気はすごく自然に書かれていて好感が持てるものの、工藤君が中途半端で魅力が乏しいせいなのか、作品の特徴が曖昧になってしまっている。
    京都の書店で絶賛されているとのことですが、それは街の描き方が京都人の心をくすぐるからでしょうね。

  • 3人の登場人物のどうしょうもない感じというか、やるせない感じが好き。お風呂に入った音をきっかけに回想に行く文章も良かった。でも、個人的な好みとしてはもう少し起伏がある物語が好きだ。

  • 2009年の本屋大賞受賞作品。京都が舞台になってるから読み進められたものの、話がすごいわかりづらい印象はあった。でも、ひとつずつの詳細がすごい丁寧に描かれていて、絵が浮かぶような、映画のような作品だったかもしれない。映画だったらもっとおもしろくみれたかな?

  • ゆったりとして雰囲気はよかったですが、面白くはなかったです

  • 穏やかな会話の中に、それぞれの生い立ちが垣間見える。 しみじみと、すこし悲しい。

  • わりとこんな感じで思うこと、あるなあと思った。
    これは若さゆえの感覚なんですかね。

  • 鴨川、素敵だな

  • 水無月大賞という、京都の書店員さんが文庫本から選ぶ賞を受賞していて、本屋で平積みされてたんで買いました。
    舞台が京都だってのもありで、ちょい親近感もあったし。

    とても、透明度の高い作品。でも純粋な透明ではなく。
    冬の透き通った夜、朝方の街にかかるもや、イメージはそんな感じ。
    風景描写がとても美しい。
    文体が独特で、句読点が多めなんだけど、それがとてもナチュラルに思える。会話の中の間の取り方なんかが絶妙でね。
    それらの、一つ一つの美しい描写を積み重ねていって、透明度の高さに至っている気がする。

    話としてはフリーターの若者が、ちょっとだけ(本当に、極わずかだけ!)前に進めたね、ってだけのお話。
    現状維持を肯定するわけでもなく、かといってガムシャラな前進を肯定するわけでもなく。
    ただただ、淡々と続いていく日々を否定も肯定もせずに描いているだけで。

    魚喃キリコが好きな人とかは、きっと好きになれるはず。

  • 作者の小説は
    初めて読んだ。

    京都小説。
    そんなジャンルが
    あるのかは分からないが
    まず思い浮かんだ言葉がそれ。

    京都に住んでいたら、
    きっと感じるはずだ。

    そうそう、こんな人たちが
    確かに暮らしていた、と。

    日本人よりよほど働き者の
    外国籍の店員、
    孤独や悲恋をそっと背中に忍ばせる
    中年の労働者、
    学生でいられる期限が過ぎたものの、
    社会人なる籍に身を置けずに、
    ただただ今をやり過ごす若者たち。

    出てくる登場人物が
    僕自身が京都で出会ったの人々ではないかと錯覚するほど、、
    写実的に描かれている。

    主人公やその友人達は、
    モラトリアムでも無気力でも抑鬱的なのでもなく、
    ただただ重なり続ける眠れぬ夜を
    やり過ごすことにさえ一生懸命で、
    必死に今を生きる本当はたくましい者達なのだと、
    とても清々しい気持ちで
    読み終えることが出来た。


    違う違う・・。
    これは京都だけの物語ではなくて、
    どこにでも誰にでもある
    物語のはず。

  • この雰囲気は私の好きなもう雰囲気!
    たまらぬ~~~~~

    京都水無月大賞とゆう京都の書店員さんで決めた文庫の大賞で
    あることをきっかけに読んだのですが

    ホルモーとがまた違った形で京都が美しく描かれていて
    そこにリアルな若者3人がいて
    その周りにはいろんな人がいて

    普通なんだけど
    普通すぎてすごくいい

    すぐ読めちゃうしおすすめです!

    (20090624)

  • 古本屋で買った本のひとつ。京都市内に住む若い子の話。合いの手のように、銭湯で「たぷん」。いろんな音が聞こえてくる小説。老いと若きの会話がある小説。

  • 読みたい

  • 2009/06/08

    京都を舞台にした何気ないおはなし。
    盛り上がるわけでもないですが、こういう話好きです。

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著者プロフィール

作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『〈外地〉の日本語文学選』(全3巻)、『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。

「2023年 『「日本語」の文学が生まれた場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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