大相撲殺人事件 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2008年11月7日発売)
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本 ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167753283

感想・レビュー・書評

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  • SNSで知ってジャケ買い♪

    ビックリするぐらぃ サクサク 人死んで行く……
    馬鹿バカしい設定やけど、最後ゎ次に繋がりそぅな終わり方♪

    中相撲-小相撲 っと続編があるよぅですが……
    まぁ そのうち出会えるかな? って感じでした。

  • 相撲縛りでマダミスやってみました、ってここまで書けるのは凄い。全話相撲ならではのトリックだったり、縛りがある。
    割と猟奇的な殺人がありつつも、子供が読んでも問題ない(推理系の児童書)くらいの雰囲気。

    海外から大学と間違えてうっかり相撲部屋に案内されてしまった留学生マークが、アンジャッシュのコントのようなすれ違いで力士見習として活躍する、と思いきや名推理で犯人を見つけ出すという、相撲版名探偵コナンみたいな小説。マークのポテンシャルが凄すぎる。推理の時、拙い日本語でそれを伝えるのが面白い。
    物凄い謎解きやトリックがある訳では無いし、推理も少なく結構直ぐに犯人が割り出されてしまうのが勿体ない気もするが、逆に読みやすい。ただかなり殺人事件が多いので物騒ながら『トリック』のようなコメディチックな感じが良い。癖のある御前山とツッコミの聡子。そして、出てくる度ほぼ推理ばかりのマーク。

    ラストはなかなか特殊なトリックだったが、やはり最後まで鋭いマークの推理。的はずれな見解の中に割と良い指摘をする御前山。ツッコミの聡子。シリーズ化しても良いくらい、読みやすくて面白い。続きがあれば、マークの今後、千代楽部屋の今後が気になる。

  • 面白いのはあらすじだけだからそれを読み終えたら棚に戻せ。他の本を買うんだ。

  • 本格ミステリの王道。初心者におすすめ!!そんなことはありません。
    バカミスだということ以外、いまいち的を得ない噂が出回る本作。なるほど。これはバカミス最高峰だ笑

    マークという青年がこの物語のメインキーパーソンである。とんだ爆笑もんのひょんなことから、相撲部屋に入門することになる。

    さて彼がみた力士とは…土俵で爆破された力士笑。首を切断された力士笑。女人禁制の土俵密室笑。連続力士殺人事件が多発笑。黒相撲笑笑。
    しかも名探偵マーク笑。聡子と御前山の無能爆笑コンビときた。もう無茶苦茶である。だがしかし。大傑作である。

    まったくもって本格ミステリである。(いや、正確にはコメディミステリ…
    ページをめくるたびに、力士が死ぬことに気を取られてしまいがちですが、しっかり不可解な謎があり、トリックがあり、きちんと解決がある…文句のつけようがない!!(いや、あるんだけどさ笑

    もう愛しかない。絶対布教するわ。
    ここで名シーン↓

    「一年前に幕内にいた力士も、この一年で四十パーセントくらいいなくなっちゃったわねぇ」

  • ハワイ出身の金髪青年マークが手違いで相撲部屋に入門、そして巻き起こる力士殺人事件の話。


    密林での評価が高かったので期待して読んだら盛大な肩透かしを食らった。
    まず、ミステリとして面白くない。
    連作短編的な作りなのだが、トリックは簡易で、さらにそれへつながるヒントの出し方も雑(おおよそここがヒントだろうなという箇所があり、トリックはその一つのヒントだけでおおよそ完結する)、答え合わせを読んでも「はぁ、、、」といった感じで驚きがない。
    次に、パロディとしてもイマイチ。
    作中に有名ミステリの名前を挙げてパロディ風味を出していたりするが名前を出しているだけ、といった感じで特にそれの上を行くことも下を行くこともない。
    最後に、普通にストーリー小説としても面白くはない。
    マークが金髪力士で片言の日本語しか話さない設定だが、それでややこしいことになることもなく普通にさとこが翻訳して解決。道化的な御前山の何か行動がきっかけで事件が解決することもあるのかと思いきや特になく単なる完全なボンクラなだけ(いちおう密室土俵では、少しだけヒント要員、、、?でもいなくても十分)
    キャラ付けしようと設定だけはあるのに活かしきれてないのでキャラに魅力がない。

    話にひねりはなく、ミステリもイマイチで、キャラも好きになるほどの魅力はなく、パロディもさしてできてなく、伏線は「これ!伏線です!!!!」ってのがわかりやすい場所にうっすらあるのみ。
    新幹線本にするにしても微妙。

    これを読むなら京極夏彦のどすこいを読んだ方がいい。
    (どすこいは普通に名作パロディ)

  • 読了。なんだこれ? 奇書?

  • あー、だめだ。バカミスとして楽しめる人にはいいんだろうけど、本格を求める僕には合わない。

  • 「大相撲殺人事件」
    相撲を舞台に殺人事件が起こり過ぎ。


    男と男がぶつかり合う大相撲。近年は不祥事ばかりが注目を集め、国技としての誇りを落とし続けているが、正しい心を持った力士同士の戦いは見ていて清々しい。


    しかし、ダメな力士や関係者がいるからこそ、不祥事が生まれる訳なのだが、この小説で描かれる相撲の世界は現代を遥かに越えている。不祥事どころでは無い。目次を見てもらえれば分かるが、とにかく力士が死んでいくのだ。まぁ、ミステリーなのだから当たり前だが。


    ある事件では、力士が10何人連続で殺される。全く警察は何をしているんだ。これだけでも、なんじゃこりゃ!?なのだが、捕まった犯人の動機もなんじゃこりゃなのだ。そんな動機でここまでしますか?と言いたくなる。


    全事件で共通して言えるのが、事件は残酷なのだが、結末は妙にあっさりしている上、推理も簡潔と言う事。


    探偵役は、外国人力士のマーク。彼は、日本の大学を受験しに来たのだが、何故か相撲部屋を試験会場と勘違いし、そのまま力士として学費を稼ぐ為に在籍する。その彼がカタコトの日本語で事件を解いていくのだが、その推理はとても簡略的。こんな簡単で言いのかと思っちゃう。事件は残酷過ぎるものばかりな為、なんか釣り合いが取れない。まぁ、取れる必要は無いのだけど。


    注目は御前山。部屋のお荷物的存在になっているこの力士は、事件を解くわけではないが、何やら色んな理論を展開する騒がしい奴。何なの、こいつw


    解説者曰く、この小説は馬鹿馬鹿しいが、本格ミステリーらしい。へー、そうなのか。


    え、そうなの!?

  • タイトル買いした。本気で読むと損した気分になるのでそのつもりで読むことをおススメ。
    内容は定番の推理モノで特に目新しさはなく、角界をテーマにするという発想だけというかんじ。会話だけで1ページ埋まったりやたら人が殺されたり、小説としては稚拙。推理小説の定番トリックや古典的舞台設定を大相撲(力士)でパロディにしたかったのかな。

  • あらすじがぶっ飛んでてつい読んでしまった。力士が殺されすぎ。各章で事件が起きて、解決していく流れ。設定がぶっ飛んでるという意味で面白く、一気読みした。

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著者プロフィール

大阪府生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。1994年、『コミケ殺人事件』でデビュー。『探偵小説の論理学』で第8回本格ミステリ大賞評論研究部門受賞。『英文学の地下水脈』で第63回日本推理作家協会賞評論その他部門受賞。

「2020年 『本格ミステリの本流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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