あきんど 絹屋半兵衛 (下) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2009年2月10日発売)
3.19
  • (1)
  • (5)
  • (7)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 50
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784167753443

みんなの感想まとめ

職人と商人の葛藤を描いたこの物語は、主人公・半兵衛の生き様を通じて、地域特産品への情熱や夢を鮮やかに描写しています。著者の巧みな筆致により、登場人物たちの姿勢や思いが生き生きと伝わり、読者を一気に引き...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 他人様を恨むときって、案外自分の足は動いていなかったりしてね いつの世でも、ほんまに世の中を変えられるのは、やっぱり民の底力というものなんや いままで以上に他人の意見に耳を傾けることが必要になろう

  • 我が子のように育て上げてきた窯を藩に召上げられ、許可なく立ち入ることも許されず、道具一切を無償で奪い取られた半兵衛はそれでも焼物と関わることをやめずに、作る側から売る側へと立場を変えた。
    しかし良い焼物は藩の進物として使われるばかりで一向に半兵衛たちは売ることが出来ず…。

    湖東焼。この小説を読むまでその名を聞いたこともなかった。絹屋半兵衛が知ったらきっと肩を落として悲しむのだろうと思いました。
    藩が運営を止め、廃窯となったあとに地元の職人達が民窯として引き継ぎ、今日にもその技術は活かされているというくだりには安堵しました。

  • 幸田真音の そのたくみな 筆さばきに 圧倒されて 一気に読んだ。
    ひさしぶりに いい作品だった。
    半兵衛という オトコの生き様
    留津 という女性の凛とした 姿勢が 好感持てる。
    職人としての 昇吉の想い。

    釜のおかれた状況。釜は生きている。
    それを見抜き 土と火をなじませる

    商人と職人の違いを 際立たせる。
    散々苦労して いい物を作ろうとするも・・・。
    彦根藩に 召し上げされてしまう 絹屋。
    それでも したたかに 立ち向かう 半兵衛。
    地域特産品にかける夢。

    いや。すごいですな。幸田真音。

  • 「日本国債」「バイアウト」など金融小説の「幸田真音」が時代小説を描いていた。作家は一度は時代小説に挑みたいのだろうか。そういえば楡周平も「青狼記」といういい中国歴史物を描いている。
    あとがきには、滋賀県生まれで「いつかこの物語が書きたくて作家となったと思えるほど」と書いている。

    石物と言われる陶磁器の将来性に目をつけた「絹屋半兵衛」がすべてをかけて彦根「湖東焼」を立ち上げる物語。丁寧な調査による時代小説でありながら、ベンチャー、共同出資(乗合商い)、動静脈物流(鋸商い)、フィジビリティスタディ・国有専売化などお得意の経済小説要素を織り込み、これに、十四男で世捨て人だった名君「井伊直弼」との関わりを描く。
    歴史に若干とらわれすぎて後半物語のテンポがブレるのが多少残念か。

  • 参考文献がわかり易い話だなぁと思ったら、その通りでした。巻末の参考文献一覧。
    書評にあるように経済小説として読むならアリ。
    歴史小説と読むには、面白味は…。勿体ない使い方してるなぁって感じ。

全5件中 1 - 5件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1951年生まれ。米国系投資銀行等で債券ディーラー、外国債券セールスを経て、1995年『小説ヘッジファンド』で作家に。2000年に発表した『日本国債』は日本の財政問題に警鐘を鳴らす作品としてベストセラーになり、多くの海外メディアからも注目される。2014年『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』で第33回新田次郎文学賞を受賞。主な著書は『日銀券』『あきんど 絹屋半兵衛』『バイアウト 企業買収』『ランウェイ』『スケープゴート』『この日のために 池田勇人・東京五輪への軌跡』『大暴落 ガラ』『ナナフシ』『天稟(てんぴん)』のほか、『マネー・ハッキング』『Hello, CEO.』『あなたの余命教えます ビッグデータの罠』など、時代に先駆けてITの世界をテーマにした作品も多い。

「2022年 『人工知能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

幸田真音の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×