深淵のガランス (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2009年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167753573

みんなの感想まとめ

魅力的な主人公と彼を取り巻く仲間たちの関係性が、物語の中で鮮やかに描かれています。特に、絵画修復や夜の街の雰囲気がリアルに表現されており、読者を引き込む要素となっています。著者の豊富な文化財に関する知...

感想・レビュー・書評

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  • 知識はすごい

  • 腕利きの職人である主人公の魅力と、絵画修復のディテール、あるいは夜の街の雰囲気で読ませる。主人公と仲間たちの関係性に魅せられる人は多そう。ただ、ミステリとしては出来がいいとは言いかねる。解決があいまいで、終わってもすっきりしない。そういう意味では短めの「凍月」がいちばんきれい。

  • この人の骨董や民俗系、さらには今回の絵画修復とか、文化財系の知識は歴史学科出身というのが大きいのか。。。

    それだけでここまでのものをかけるというのか。。。

  • 4

  • この人に対する期待が大きかったかな?

  • 2017.07.30読了

  • 花師と絵画修復師二つの顔を持つ佐月恭壱。
    しかも、凄腕。そして、危ない橋を渡る・・・。
    むふ♪理想の男だわ~w

  • 絵画修復師のお話し。
    凄腕の修復師なんだけど、やっぱりちょっと偏屈(笑)
    それと、話自体が若干ハードボイルドかなぁ。
    まっとうな人はあまり出てこない。

  • 再読5回目。
    この作家の書く人物は、みんな魅力的だ。登場するお酒も食べ物も。絵画や骨董の素養がなくても楽しく読めるなんて、不思議なことです。

  • 「北森鴻のヒロインたち=タカラヅカ」説以来、なーんとなく読む気になれなかったんですが、まーこれは男子モノだし、槐多好きだし、ってことで。

    こういう世界はこういう世界であり、と。

  • 再読。
    キョウイチと『ギャラリーフェイク』のフジタが重なった。

  • 絵画修復の裏側に迫る面白さに引き込まれる。そして著者の得意な連作短編の形態ではあるが、実は長編的な展開。そして他のシリーズに出てくる名物キャラも登場するファンとしてはたまらない。

  • 中編2本と短編1本。花師と絵画修復師の二つの顔を持つ男、佐月。芸術音痴にはちょっと難しい理屈のちりばめられた話であった。しかし修復にあたる佐月のすさまじい集中力、その描写が鬼気迫るほど。息の詰まりそうな、修復師と画家との相対。

  • ガランスはフランス語で茜色の意味を表しているそうです。

    久々に読みました。
    北森鴻さん。
    急逝されたそうで。残念です。

    私が手にとった北森鴻さんの作品たちは、
    登場人物が
    とんでもない人たちばかりです。

    考古学者・バーのマスターなど。
    職業は違えど、
    全体的には似ています。
    それはそれは、
    スーパーな人ばかり。

    今回は、花師 兼 絵画修復師。

    その作品が、
    真作なのか贋作なのかを
    見分ける眼を持ち、
    作者と同じ筆遣いを行うことの出来る
    技術を持っている。

    時に修復師として名を馳せたなかには、
    贋作に身を染めてしまう人も存在していたり。

    物語は、
    そんな絵画への複雑な情熱や
    絵画の復元、
    修復への過程が
    とても丁寧に描かれています。

    ミステリーと言っても、
    殺人劇ではなくて、
    その絵画に込められた真実や
    それを取り巻く人間の真相に迫っていくものです。

    どの作品を通しても、
    一貫した雰囲気があって。


    重すぎずに、
    綺麗で、
    静かで。

    もう、
    新刊を読むことができなくなるのは
    とても残念。

  • 絵のことはよく分からないけど、読んでるうちにだんだん引き込まれていきますね
    でも、結局よく分からん世界ですが・・・

  • 本人は裏稼業のつもりはないのだろうけれど、絵画修復にまつわる後ろめたい感じや、修復の仕事がどうにも訳ありなものばかりで、ヒンヤリと暗いムードを醸し出してる。
    かっこいいし影もあるし、仕事の腕はどちらの仕事も天才肌だし、周りにも濃いキャラが何人もいるというのに、なぜかまったく文中の人物の佇まいを想像できず。
    香菜里屋のマスターは、まるで実在の人物のように思い浮かぶのになあ。

  • 一癖も二癖もある登場人物達。読み始めは所在無くいたのにいつの間にか居心地良くなっている北森作品。

  • 「血色夢」の美術用語が難しくて、積読になっていたけど
    ようやく読破!
    「凍月」での若かりし佐月恭壱、つくづく女を骨抜きにする男だなーと。笑
    個人的には、表題作の「深淵のガランス」が好きでした。

  • ピーコの解説にもあったけれど、
    この作家のもつ空気感が心地よく感じる。
    世界観に浸れるのがよい。

    何度もこの空気に浸りたくなる。

  • 花師と絵画修復師という二つの顔を持つ男が修復を依頼された絵画にまつわる謎を解いていくシリーズの第1弾。旗師冬狐堂が脇役として顔をだし著者お得意の他シリーズとのリンクが成り立つ世界の物語だ。そして私にとっては著者北森鴻の訃報を聞く直前に読んだ作品でもあった。また好きなシリーズが始まり続きが早く読みたい、第2弾の文庫化が待ち遠しいと思っていた最中での訃報だった。大好きな作家の死というものに打ちのめされたのはこのときが初めてだった。これまでにも好きな作品を書いていた作家の訃報を聞いたことはあった。たしかにもう新たな作品が発表されないのかと思えば哀しく残念だった。しかし北森鴻の訃報に比べれば軽い動揺でしかなかった。北森鴻が死んだ。それを知らせる文字を目にした瞬間の衝撃に私は言葉を失った。もう新たな北森作品が世に出ることはない。そんな哀しみが存在することが信じられなかった。もう読めなくなってしまう。あとは遺された作品を惜しみながら読んでいくしかない。先日、発行された蓮丈那智シリーズの最新刊はせめてもの慰めだがもっと読みたかった。読み残しの存在にすくわれながら私はこれからも彼の作品を読み続けていく。北森鴻の突然の訃報から間もなく二年が経つ。今もまだこの断絶を忘れることはできないが一読者として冥福を祈っている。

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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