炎の経営者 (文春文庫 た 72-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167753726

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  • 大阪に実在する企業「日本触媒」の創業者・八谷泰造の生涯を描くノンフィクション小説。全て実名。舞台が戦後間もない頃なので、「海賊と呼ばれた男」と少しかぶる。経営者魂、リーダーシップ、行動力、すごいなあ・・・仕事に活かしたいなあ・・・と思うけど、激しすぎてやることを創造できない。現代にはなじまない。けど、今の日本があるのは戦後のこういう人たちの努力があったからだよなあ。

  • まさに炎の経営者。仕事人として学ぶべき点が多すぎる。

  • カリスマ経営者の話

  • 自身の信念を会社経営を通じて具現化していくための
    マインド、他者への働きかけ、立ち回りが熱く書かれている。
    出来たものに乗っかる傾向の強い現代日本の化学企業ではほぼ見かけることの無い要素が強く忘れかけたものに気付かされる。

  • 経営者のマインド、熱意とは?
    こうあるべきだよな、というものが確信に変わったような本。
    今も昔も変わらない、大事なことがある。
    情熱、人情、夢、プライド。
    人の心を突き動かすもの。

    こんなにも熱い経営者がいて、
    死に際には、この想いをなんとか受け継ぎますと誓ったのに、
    数十年経つと、その誇りが失われていくのはとても悲しいこと。
    どのようにすればその想いを途絶えさせず継続することができるのか?

  • 一生の仕事として、工業の指導や社業の経営には、きびしすぎる程のものがあった。しかし心の底では、いつも気をつかっているやさしい人。人としても心から尊敬できる経営者。

  • 18.3.4 BSフジで物語が放映される

  • 八谷さん、とても格好いい方でした。

  • 日本触媒の創業者、八谷泰造氏の熱血経営を描いた実名小説。

    「人を信頼させずにおかない、体当りでぶつかって行く男らしさ」でもって数々の経営の難局を乗りきった八谷氏。同氏はまた、持ち前のバイタリティーで、アメリカから技術導入することなく、無水フタノール、エチレンオキサイド、エチレングリコールの独自生産技術を開発、我が国の石油化学工業の発展に大きく貢献した。

    晩年、体調を気遣う親族や社内外の関係者の言を容れて療養することなく、頑なに仕事をし続け、いたずらに寿命を縮めてしまった感がある八谷氏。そうせざるを得ないほど、仕事一筋だったと言うことなんだろうなあ。

    小説中に登場する杉野記者は、どうやら若き日の著者らしい。著者が如何に深い思い入れをもって本書を執筆したことかが伺える。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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