僕のハーバードMBA留学記 金融資本主義を超えて (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.99
  • (46)
  • (60)
  • (31)
  • (8)
  • (0)
本棚登録 : 383
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167753801

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • すばらしい。
    前半部分は岩瀬氏のMBA体験期が主体。
    そこに記されているHBSでの日常は、まるで出会ったことのないハイレベルな人々で埋め尽くされており、さながら小説の世界のような気になる。
    しかし、同時にとてもリアルに書かれており、「この人たちに追いつこうと思ったら今の5倍は努力しなくては」と痛感させられる。
    ともかく非常にワクワクする内容である。

    後半はキャリアについて。
    プランド・ハップンスタンスという考え方は僕にとっては革命的だった。(それにしても”ハップン”はださすぎるw)
    長らく、「成し遂げたいビジョンがない」と自分を責めてきた中iぼんやりと考えてきたことが、理論的に説明されており、自分に自信を持てた。それからこれからどういう風にキャリアを形成していくかについて考える重要な橋頭堡となりそうだ。

    悩んだとき、ぜひ読み返えしたい一冊。すべての大学生におすすめ。

  • 信念 を持っているか?
    p41 実際にできればどんなにいいか…。
    そして、出来てる人はほとんどいない。

    もしかして、こうなのかな?と思う事が出てきた
    普通の企業

    いわゆる外資系…なんちゃって一流企業
    (なんでもかんでも目の前の短期的な数字化•コストカットの実績。
    six sigma信者。いわゆるビジネス サヴィ)

    成長を続ける グローバル企業…本物の一流企業
    高潔な倫理を保つ人材で成り立つ。自然な影響力を発する


    p55を見て感じた事
    やはり、
    冷静さ•平然さ(いつも通り振る舞い、人と付き合う事)•我慢
    は必要

    p60 経営者宣言
    経営者では無いにしても、現時点での自分の考えをまとめてみるのは、おもしろいし、ためになるかもしれない。
    p138尊敬できて、ウマが合う人たちと働くというのは、
    非常に大切な事だと思う。
    だから、いくら大きな獲物があっても、そういう環境に恵まれないのであれば、早々にその獲物からは手を引いた方がいいのかもしれない。
    p168日本式のお茶の感想がウケタ
    p184 ACCION とても興味深い組織
    自分でも調べてみたい。経済支援+労働支援の仕組みでサービスするとは、素晴らしい。
    p224初めて投資(ヘッジファンド)の実態がわかった気がした
    p243『世界を変えたいとか言う前に、俺は自分の身の回りのヒトを幸せにすることに励むよ……』このセリフにぐっとくる
    p272ここでユングが出てくるとは…しかも、体験してるなんて。
    p309他方で、自分にとって本当に大切なものは何か。・・・自分が歳をとった時にこれをやっていて本当によかった、・・・そんな相手や何かを見つけていくこと、それが一番大切。
    短距離走ではなく、マラソン。
    イーベイのCEO メグ・ウィットマンMeg Whitman(女性経営者の一人)
    1.do something you enjoy
    職場は朝から晩までいるところなのだから、本当に楽しいと思える仕事をえらびなさい。
    2.deliver results
    仕事が与えられたら、その大小や自分の役割にかかわらず、とにかく必死に行って結果を出しなさい。そこからチャンスが次々と広がっていくはず。
    3.note down your learnings
    私は7社を渡り歩いたけれど、月に一回は自分の仕事を振り返り、学んだことをノートに書き留めることにした。皆さんもそうれたし。
    4.be patient - carrer is a marathon, not a sprit
     昇進などをあせらないこと。私がHBSにいたときは・・キャリアは短距離走ではない。マラソンなのだから、じっくり駆け抜けて。
    5.built a great team, anda share credit with them
    自分ひとりでできることはたかが知れている。周りを優秀な人たちで固めて、成功を彼らとわかちあうようにすることが大切。
    6.be fun to work with
    一緒に仕事をしていて、楽しい人でいることを心がけよう。
    7.don't be afraid to ask questions
    わからないことは、ためらわずに質問すること
    8.don't take yourself too seriously
    うまくいってないときは、あまり悩まずに軽く流すようにする。
    9.don't compromise your integrity
    自分の価値観、倫理に反するような行動を要求されたときは、その職場は辞めどきと考えるべし。
    10.don't drink your own bath water
    自分の成功に浸り過ぎない。過信せずに、成功できたのは環境のおかげ、周りの人たちのおかげ、運のおかげと考え、絶えず自分になにが足りないかを振り返ること。

    p316どんなに忙しくても、人生のどこかで浮世を離れ、高いところから自分が生きている世界と、そのなかで自分がどうありたいか、見つめ直す時間をつくることは、かけがえのない体験となるのではないか?・・
    p318一度は投資ファンドに戻り・・・こういう考えがこのような人でも頭によぎるもんなんだな、と思った。そして、直感。そういうものだよね。
    p335ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京
    p337どれだけ大きな事業も最初は懐疑的に見られ・・・

  • 著者は開成→東大法(在学中に司法試験合格)→ボストンコンサルティングと進み、ハーバードビジネススクールも優秀な成績で卒業し、ライフネット生命を立ち上げたらしい麗しい経歴の持ち主である。

    この本では、ハーバードビジネススクールの人達がどんな人達か、どんな授業が行われているかが書かれている。俺には縁のなさそうな世界なので、「トップエリートってこんなことを考えてるんだ〜」というのを知るのには良い本だと思う。

    ただ、岩瀬大輔にこれだけの経歴がなかったら、果たしてこの人に俺は興味を持っただろうか、と思う。経歴以上の魅力がある人なのだろうか、と。

    今後のライフネット生命がどうなっていくかで、この人の真価が問われるんだろうな。

  • 大手傘下ではない独立系のネット生命保険の創業に参画した著者が、ハーバード・ビジネススクール(HBS)へ留学していた際に書いていたブログをまとめた本。ブログは当時、MBA学生や受験生、金融などの業界で働く関係者の間で話題になっていたそう。

    東大在学中に司法試験に合格しながらも、コンサルティング会社や投資ファンドでの仕事に従事、その後に留学したHBSでの日々の中で出会った出来事や資本主義社会の出来事について様々な驚きや感動と共に考察した内容を記す。時には自身の幼少期にも遡り、それを踏まえた自身の物事の捉え方について冷静かつ沈着な内省が記される。著者の目を通しながら、「資本主義の士官学校」と呼ばれるHBSで過ごす中で、欧米のエリートと呼ばれる人たちの実態が緻密に描かれている。

    著者のHBSでの生活の中で、徐々にアントレプレナーシップに目覚め、冒頭に書いた生命保険会社の創業参画につながる様子が窺い知れる。

  • アメリカ型経済の終焉。

  • 【一言感想】
    いわゆる自伝的な本であるが、HBSだけではなく、BCGやリップルウッドで勤務していた時の体験記もあり、非常に面白い。

    いわゆるすごい人たちの話のところは特に面白かった。

    またHBSでの授業で倫理観を問われる場面での友人の言葉、
    『誰しも守るべきプリンシプル、信念をもっているべきだ。
    ~今自分の奏で明確な軸をもっていないと、これから20年後にでもなんらかの倫理的な問題に直面した時に、必ず誤った方向に流れてしまう。』
    と言われるシーンが非常に印象的でした。

  • 個人的には、特に第一章および第六章を面白く読むことが出来た。
    以下、各章毎の備忘録。

    【第一章】
    プリンシパルや信念を持つことの重要性を説く。ここで言うプリンシパルとは単なる価値判断の基準ではない。日々の経験の積み重ねによって研鑽され、どんな状況でもぶれない確固たる信念のことを指している。

    「リーダーシップの本質は、行き着くところはインテグリティ、すなわち人格の誠実さ・高潔さだと思う。インテグリティを失ってしまったら、どうしようもない。白・黒と判断せずに、グレーだと曖昧な判断をすると、グレーの問題は必ず悪い方向に流れる。・・・問われているのは、自分のなかで守るべきものは何か、そのためにはほかのものを失ってもいいと思う大切なものは何か。それを明確に持っているか否かだ。」

    すべてを犠牲にしても、果たして自分は自己の信念を守ることができるか?この問いかけに対する明確な答えを、今の自分は持てずにいる。

    【第六章】
    自身の経歴を振り返り、クランボルツ教授のプランド・ハップンスタンス理論を引き合いに出すことで理論的な補強をしている。彼は自身のキャリアを振り返った上で、大事なことは、「自分の人生が何かゴールへ向けた準備期間ではなく、自分にとって豊かだと感じることができる時間をどれだけ過ごせるか」と述べ、その一日一日に意味があると考える。

    明確なキャリアビジョンを今から持つのではなく、漠然としたゴールを思い描きつつ、そこまでの過程を楽しむことで自身の成長につなげる、それ自体がキャリアゴールであるべきという筆者の主張には全くの同感。

  • 著者が過ごしたハーバードビジネススクールの体験記。
    能力も士気も高い人達の考え方は合理的で一本筋が通っている。人類のトップランナーという様子で爽快感を感じた。そのせいか登場人物が似たり寄ったりな印象を受けた。文章だけの本としては表現として微妙。ノンフィクションであるので仕方がないが。
    これだけの人材達が世界を変えるとしか発言していなくて残念。世界を変えるのは9.11のように悪い意味でも変えられる。世界を救うくらい嘯いて欲しかった。
    著者の一番の大元が見えず、このままでは充実した仕事をするの繰り返しになり何を結局したかったのか著者自身分からなくなるのではないかと思った。

  • 非常に読みやすい文章で楽しい。MBA留学者の生活が垣間見える内容は非常に貴重であると同時に、世界にはやはりすごいレベルの人間たちが存在していることに焦りを感じずにはいられない。

  • かなり満足の内容。もちろん、学生の立場からすればというところかな。

    とても興味深い内容であり、かつ触発されるところが多かった。

    引用された内容、岩瀬さんが経験して感じたこと、経験の内容。
    どれも興味をそそった。

    信念について書かれた内容は考えさせられた。信念がないんじゃないかと思った。軸がまだ形成されてない中、信念自体が形成されるとは考えずい。今、自分の中に軸はない。信念がないといえる。これから考えていくことにする。

    キャリア、生き方について考えさせられた。自分の自身描くビジョン、ありたい姿に向かって最短経路を進むことがいいと思っていた。が、これは軽薄な考えだった。
    最短経路を進むことよりも、ひとつひとつの中間地点に進む道程を楽しむことが大事なんだ。

    ぶれない軸をもち、ひとつひとつの中間地点に向かう道程を楽しむこと。これが最良の生き方なのかもしれない。ゴールは漠然と描きながら、いろいろな条件下で道程を楽しもう。

    ビジネススクールというところに強い興味が湧いた。近い将来、学びにいきたいなと思った。

全61件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

ライフネット生命社長兼COO

「2014年 『楽しい仕事はない。だから楽しくやる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩瀬大輔の作品

ツイートする