橋をかける (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 369
感想 : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167753818

感想・レビュー・書評

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  • とてもいい本。
    国際児童図書評議会(IBBY)-1998年第26回世界大会での、皇后さまの基調講演の内容を本にしたものです。

    驚いたこと。
    ・ 皇后さまは詩の翻訳をされるほど英語にご堪能だった。
    ・ アンデルセン賞を受賞したまど・みちおさんの詩は皇后さまが翻訳されたものだった。
    ・ まど・みちおさんって男性だったのね~(作品から受ける印象で女性だとばっかり思ってた)

    感想。
    ・ 子どもの本がどんなに素晴らしいものか、改めて思いました。
    ・ 皇后さまが誇り高くていらっしゃって、日本の神話に始まる古来からの歴史・皇室などの文化を大事にしていかなければならないなと感じました。
    ・ 皇后さまの「もとい」がかわいらしかった。
    ・ 皇后さまはIBBYの名誉総裁でいらっしゃるとのことですが、同じく名誉総裁のエジプトのムバラク大統領夫人はどうしているのだろう?
    ・ この基調講演をNHKが放映していたのですね。見たい~

  • 皇后美智子さまのお人柄が心に沁みました。
    美智子さまが、子ども時代の読書がある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれたと、お話されたように、私にとっても読書は私自身を信じる根っこを作ってくれたと、あらためて思うことができました。
    素敵な本です。

  • 1998年インドのニューデリーで開催された国際児童図書評議会(IBBY)の第26回世界大会において、美智子皇后さまが基調講演されたことを覚えていらっしゃいますか。その原稿と、2002年スイスのバーゼルで行われたIBBY50周年記念大会の開会式でお祝いのご挨拶された原稿が、末盛千枝子さんの注釈ほかを含めて収められた一冊。美智子皇后の講演は、ご自身の子ども時代の読書の思い出を、大会テーマ「子どもの本を通しての平和」に沿って話されています。子ども時代の読書は、「それはある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育って行くときに、大きな助けとなってくれました」とのこと。この言葉を読むだけでも、文庫活動を続ける意味を感じることができるでしょう。

    P12
    生まれて以来、人は自分と周囲との間に、一つ一橋をかけ、人とも、物ともつながりを深め、、それを自分の世界として生きています。

    P32
    何らかの偏見を持って読んでいたかもしれません。

    P33この本を作った人々は、子どもたちが、まず美しいものにふれ、また、人間の悲しみ喜びに深く触れつつ、さまざまにものを想って過ごしてほしいと願ってくれたのでしょう

    P35子どもはまず、「読みたい」という気持ちから読書を始めます。

    P36今振り返って、私にとり、子ども時代の読書とは何だったのでしょう。何よりも、それは私に楽しみを与えてくれました。そして、その後に来る、青年期の読書のための基礎を作ってくれました。

  • 美智子さまの心に触れられる本。美しく澄んだ静かな風景のなかにいるような、そんな気分になってしまう。美智子さまの読書に対する想いが、強く温かく迫ってきて、やがて大きな感動に包まれてしまう。引用した箇所がほんとうにすばらしい。人生の、複雑さ。

    • hiromi2622さん
      こんな本があるのですね。
      ぜひ、読んでみたいと思います。
      美智子さまの心に触れてみたい~。
      こんな本があるのですね。
      ぜひ、読んでみたいと思います。
      美智子さまの心に触れてみたい~。
      2013/11/29
  • 朗読依頼で読了。

    美智子様すげぇ。 皇室を肯定するも否定するも、一度読んどいた方がいい。
    薄いしすぐ読める。

  • いつも行く図書館でふと目に留まり、読んでみました。
    柔らかな語り口で美智子さまの本との出会い、関わり方を伝えられていて。内なる想いというか、豊かな内面というか、素敵な方だなぁと。スピーチの映像みてみたいな。

  • 美智子さまの読書に対する視点、論点が素晴らしい。

    また、「他国を知ろうとする時は、まずその国の神話や伝説、民話等に関心を持つ」という金言にも出会える本。

    様々な読書に関する書籍がある中で、簡潔で情緒豊かにその重要性を説かれているところに、この本の価値がある。

    惜しむらくは、第三者による解説が半分を占めている点。

  • 美智子様が自動図書の支援者て、かつ、詩の英訳者てわあるとは知りませんでした。 悲しみを中に持ちながら思う。やはり高貴です。

  • 上皇后の著書。

  • 元号が令和になった。中日新聞に上皇后になられた美智子さまの講演録が連載されている。講演は1998年で20年前になる。文庫は講演の全文、講演まで携わった方々の話、編集者のあとがき、で構成。当時、美智子さまの子供時代の読書の思い出の文章が「橋をかける」で出版されたものを読み感銘を受けた。再びこの文に触れて文庫で再読。世界中、どのような場所にいても等しく本を読む環境が子供に与えられることを美智子さまは願い語りかけている。ひときは新美南吉の「でんでん虫のかなしみ」からの引用の箇所は大人の自分が読んでも勇気をいただける。

    挿し絵 安野光雅(^-^)

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著者プロフィール

美智子
皇后。昭和9年10月生まれ。聖心女子大学文学部を卒業されたのち、昭和34年、テニスを通じて皇太子・明仁親王(当時)とご成婚。初の民間からの皇太子妃となったことで、当時は「ミッチー・ブーム」が起きた。皇太子妃から、今上天皇即位に伴い皇后となる。読書が趣味で、少女時代も本に支えられてきたという談話が残る。英文学に親しまれていることもあって、まど・みちおの詩を英訳し、まどが国際アンデルセン賞を受賞するきっかけをお作りになったことでも知られる。著作として、講演録『橋をかける』、歌集『ともしび』。「ねむの木の子もり歌」作詞者でもあり、著作権を社会福祉法人日本肢体不自由児協会に下賜、これをもとに「ねむの木賞」が設けられることになった。

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