- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167753986
感想・レビュー・書評
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一気に読んでしまった。すっごいおもしろかった。
人形を恋人として愛好する流れと、架空のキャラクターを実在化させたい流れ、それと性欲を解消する実用品進化の流れ、2000年あたりにその3つが重なりはじめたのかもしれないなあ、と思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
男性の性欲を満たす道具として知られるダッチワイフの歴史、種別、製造者、所有者について調べた本。他に類を見ない作品。
ダッチワイフというものに興味はないのだけど、性風俗の歴史としてこういう本が出来るくらいに市場が出来上がっている、という事に興味があったので購入。
シリコンやウレタンを用いて、高いものは60万円程度する、というところからもう衝撃。そして障害者や老人といった購買層があるというところにも驚きを受けたけども、笑いのタネであったり映画の題材(「空気人形」)であったり、孤独を癒すものであったり、立場によって捉えられ方が変わる存在として、ここまで多様性のあるものもないんじゃないかと思った。
ルポルタージュとしては、とても丹念に取材をして作られた本だと思います。筆者の他の作品にも興味が出ました。 -
作る人の苦労、素材についてなど、真面目に書いているところがよい。
なかなか面白く読めた。
写真もちょっとびっくり。人間そっくりなものもあって、ドキリとさせられる。一緒に暮らす人の気持ちもちょっとわかるなぁ・・・。
(ということで、順不同レビューはここまで。次からは日付順) -
普通に生活している中では、おそらく垣間見ることのできないであろう世界。全体的にやや値が張るそうで、高価な”彼女”にいたっては何十万円もする。日々の手入れや扱い方などが中々面倒くさそうで、私はこの本を読んでも買う気にはなれなかったが、興味深い話は結構載っている。
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ダッチワイフの歴史、製作者、愛好家の3つの視点から語られているが、想像通りというか綺麗にまとめすぎていてやや面白みに欠けた。
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以前発刊されたときから気になってたのが文庫化されたので読んだ。ユーザの発言はネットを探せばけっこう出てくるけど、メーカー側の言葉はなかなか興味深い。オーナーとなるには手入れも大変で、かなりの気構えが必要…この本を読むと逆にオーナーになるのを諦めたくなりそうな本。単なる気概だけではドールは所有できないってことだね。