秀吉の枷 上 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2009年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167754037

感想・レビュー・書評

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  • スピード&コミュニケーション…まさにです。半兵衛・官兵衛両軍師をはじめ、家臣達に支えられ織田家で昇り詰めていく。そして徐々に信長を見る目を変えていく秀吉…覇王を超えていく。上巻は本能寺の変で区切られ、いよいよ中国大返しからの秀吉大舞台です。

  • 『明智左馬助の恋』『信長の棺』の三部作のひとつ、三巻通じて、それぞれの立場から、本能寺の変での、信長の遺体の秘密について明かされています。
    『秀吉の枷』は、本能寺改修を命ぜられた際、万一の時にと、秘密裏に抜け穴を作りましたが、変を事前にキャッチした秀吉が、寺から抜け穴を通って抜け出そうとした信長を、燻り殺した、というお話です。その遺体のありかは?。
    秀吉の大返しの裏には、こうした秘密が隠されていました。
    謎が謎をよぶ、戦国サスペンス歴史小説です。

  • 半兵衛の遺言から秀吉は、天下を意識して織田家内の諜報活動に取り組み始める。

    本能寺の変が起こるまでの緻密なやりとりと秀吉の考えが明かされる。

    秀吉と官兵衛との距離感も見もの。

  • 竹中半兵衛危篤から本能寺辺りまで。段々と信長の駄目なところを軽蔑していくリアル中間管理職秀吉。本能寺に穴を掘らせていたというのは前作でも用いられていた。秀吉が農民出身でないというのは面白いというか説得力がある。

  • 秀吉の信長に仕えてからの話から本能寺までが上でまとめられている。
    秀吉の軍師をこき使い、秀吉をさげすみ罵倒されながらも信長を崇めていた秀吉だったが、信長の仕打ちから不信感、そして信長の晩年には腹の底では自分が懐が深いと信長より上だと思うようになる。

    信長が家臣に思いやりがあれば秀吉は信長を超えることはできなかったのに…と秀吉嫌いの自分はやっぱり信長に心魅かれる。

    秀吉の小説は初めて読むのでどのような心情で天下まで登りつめるか楽しみ。
    秀吉嫌いの自分が楽しみに読めるそんな文章なので、他の人には物足りなく感じるかも知れない。

  • 『信長の棺』の続編となる本編の主役【羽柴秀吉】が、如何にして【明智光秀】による<謀反>を事前に知り得ることが出来たのか!? この<謀反>を千載一遇の好機と捉え、どの様に謀略知略を巡らしたのか!? 歴史の<if>の妙味を愉しみながら、運命の時の歯車は、1582(天正10年)の本能寺へと突き進んでいく。

  • 秀吉がどうやって天下を取ったのか?

    秀吉の出自と合わせ、今まで知らなかった内容と新鮮な視点で書かれていた。
    私は歴史が好きで、様々な角度から歴史を知りたかったので、この本のような新しい視点で書かれた本に出合えたことは幸せだと思う。

    次の本につながる内容であることは読んでいれば伝わってくる。三部作の最終作も期待大!

  • 当たり前だが、人によって相手への評価が変わるものだ。前作信長の棺では、主人公牛一が信長ラブだったので信長の残虐非道さはあまり書かれてなかったが、秀吉からの視点だと信長そりゃー殺されるわという感じ。前作の主人公がなんかオヤジのいやらしさが出ていて好きになれなかったので、今作の秀吉のほうがからっとしてて好き。

  • 吉川さん、司馬さんの物を読んでいました。
    秀吉の天下取りまでのストーリーでご両人とも秀吉の人垂らしの凄いところ、計算高いところ、強運なところの印象が強かったのですが、加藤さんのを読んで、「なるほど、こういうこともあり得るかあ・・・」と秀吉ミステリーにハマりました。
    前半のちょっと秀吉の一般人的な内容部分で「うーん」となったのですが、徐々に秀吉の苦悩などの展開になってきて、話に引っ張られて面白かったです。

  • 時系列的には、著者の手になる「信長の棺」「空白の桶狭間」の続編的位置づけ。小説としてはなかなか面白いが、それは、秀吉からの視点だけで物語を展開し描いているからに他ならない。しかも、単に明るい秀吉像ではなく、出自、子無し、軽輩として信長家中や信長自身から軽んじられてきた恨みなど、負の感情丸出しで描くところがなかなか魅力的。本巻は播磨平定から本能寺を経て、中国大返しまで。

  • 「枷」とはなにか。そう思いながら読むうちに、あの事件の裏事情が、秀吉を一生苛み続ける出来事とはっきりする。「信長の棺」では、推測だったことが本人と側近視点で明白になる。「(逆守して順守す)」(引用P20) 半兵衛の言葉にこうありたいと大望を抱いた若い頃の秀吉は好ましい。

  • 歴史は常に勝者が作るもの。
    この小説があながち創作とは言えないかもしれないところが面白い。

  • 中巻へ続く

  • 前作の「信長の棺」を読んでから、このシリーズを読む方がいいです。秀吉の生涯を歴史ミステリー風に設定して本能寺の変前後から没するまでを描いています。秀吉黒幕説を前提に色々トリックを散りばめています。

  • 秀吉の播州攻めから本能寺まで、竹中半兵衛をキーに話が展開していきます。
    この小説はどうやら同著作「信長の棺」とかなり関連があるようで、それと
    合わせて読むとより楽しめるようです。
    しかし、秀吉が山の民とは斬新なアイディアだと思いました。

    果たして、信長の遺体は回収できるのか?
    物語の裏に、家康の影が潜んで見えるような気がします。
    (って、(中)巻はもう読んでしまいましたが・・・)

    ※前野将右衛門とは誰?

  • 信長の棺シリーズ。半兵衛の死から本能寺の変まで。

    前作と比較すると、秀吉の視点で描かれていて、信長や秀吉自身についても人間味があるように読める。

    半兵衛のイメージが仮面の人。。。

  • 感想は下巻で。

  • 加藤廣の「信長の棺」を既に読んでいたので、面白く読めた、という事もあるかもしれません。
    秀吉を持ち上げすぎず、しかし見せ場はきちっと見せる。
    秀吉が主人公である小説は、秀吉の苦悩や陽気さとそれによって隠れている腹黒さが書かれることはままありますが、秀吉が信長やそのほかの人にたいして持つネガティブな感情や心持ちは今まで読んだどの小説よりも繊細に書かれています。
    才能ではなく人間味がとても深く掘り下げられている小説ではないかと思います。

  • 「信長の棺」とは逆に、信長が完全に悪者に描かれている。でもこれだと、信長は覇王ってよりはただの小悪党くらいの器の人にしか見えない。狂ってるとかいわれてるし。

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著者プロフィール

加藤 廣(かとう ひろし)
1930年6月27日- 2018年4月7日
東京都生まれ。東京大学法学部卒業後、中小企業金融公庫(現日本政策金融公庫)に勤務し、調査部長などを歴任。山一証券経済研究所顧問、埼玉大学経済学部講師を経て経営コンサルタントとして独立し、ビジネス書執筆や講演活動を行う。
50歳頃から、人生を結晶させたものを残したいと考えるようになり、歴史関係の資料類を収集。2005年、『信長の棺』で作家デビュー。当時の小泉純一郎首相の愛読書との報道があって一気にベストセラーになり、高齢新人作家としても話題になった。のちに大阪経済大学経営学部客員教授も務めた。
『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』を著し、『信長の棺』を含めて本能寺3部作と称される。ほか『水軍遙かなり』、『利休の闇』。その一方で『戦国武将の辞世 遺言に秘められた真実』、『意にかなう人生 心と懐を豊かにする16講』など歴史エッセイや教養書も刊行を続けていた。

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