まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 15845
レビュー : 1976
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167761011

感想・レビュー・書評

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  • 2人ともそれぞれ事情を抱えている父親で、家族に対して複雑な思いを持っている。
    私はドラマの時から行天にとても惹かれました。
    掴みどころのない雲のような人だけど、この人と知り合ったらきっと憎めないしほっておけなくなる気がする。
    映画では瑛太と松田龍平が多田と行天をそれぞれ演じたんですが、とてもハマリ役で原作を読んでから見たとしてもガッカリしない配役だな、と思いました

  • しをんさんの作品は、これでも四五冊は読んできたはずだ。ちょっぴりシニカルで、ただただハートウォーミングなだけのお話の書き手ではない。
    あくの強い人物、都市のディーブなエリアなどを描いてもピタリとはまる。

    高校時代の同級生、変人の行天と関わりあっていくことで過去の自分の心に潜む攻撃性に気づいたり、妻子を愛していたつもりが、「つもり」でしかないことに目を背けてきたことに気づいていく。
    行天の不思議なキャラクターのおかげで、不思議にとぼけた味わいがあるけれど、人と関わる痛みやつらさの向こうに、人と関わる喜びがうっすらと透けて見えてくる。

  • *まほろ市駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦が転がり込み、二人は様々な依頼に精を出す。ペット預かりに塾の送迎、納屋の整理……個性的な依頼人たちが登場し、抱腹絶倒かつ心温まるストーリーを展開。そんな中、多田と行天の過去が次第に明らかになり、二人の抱えるものと生き方が、読者の心に突き刺さる! *

    先に読んでしまった次作が面白かったので、すぐに本書に手を出した次第。これは・・・次作から読んだからこその味わいを堪能出来て、大満足。「冷たい部分を抱え」ながら、飄々と淡々としなやかに生きていく登場人物たち。読みやすく軽やかなタッチだけど、ふとその奥の翳りに立ち止まって考えさせられる、奥深い一冊。

  • 多田と行天のコンビになんどかクスッと笑った。2人とも優しい。
    でも、一緒に仕事はしたくないなぁ。
    Kトラ似合ってそう。

    • 9nanokaさん
      多田と行天どっち派でしたか?私は断然行天ですが。
      良くも悪くも、受け入れる優しさですよね。
      私も仕事はしたくないかもです笑。
      多田と行天どっち派でしたか?私は断然行天ですが。
      良くも悪くも、受け入れる優しさですよね。
      私も仕事はしたくないかもです笑。
      2016/07/21
  • 便利屋を営む中年男・多田と、偶然再会し、そのまま彼と同居することになった高校時代の同級生・行天。
    彼ら二人がタッグを組んで、町の様々な頼まれごとを受け、トラブルに巻き込まれながらも、様々な人に出会い、影響を与え、また彼らも成長していく。
    三浦しをん氏の作品は、個人的に好感度にムラがある。今回の作品は、あまり…かな。この便利屋という仕事にもう少し現実味をプラスして欲しかったな。どうやって生活しているのか細かいところが気になる性分なので。行天も、居候しているんだから働けよ、と普通に思ってしまった。真面目な性分なので。あとは、全体的に癒しがもう少し欲しかった。

  • 読みやすい。そして薄い。
    小さな事件が幾つも重なっていくが、それらの出来事によって登場人物たちがどう変化したのかほとんど読み取れない。

  • 便利屋を営む多田啓介のところに転がり込んでくる、高校の同級生だった行天春彦との、ちょっと奇妙な同居生活。先に映画をみたので、ぜんぶ瑛太と松田龍平の顔と声で浮かんだ。違和感がなくてぴったりのキャストだと思う。多田便利軒への依頼は少し変わったものが多いが、普通から少しずつずれたところにいる二人が、依頼をこなしながら少し良い方へと知らず導いていく。

  • 便利屋の多田と、居候の行天。
    とてもよいコンビでした。

    行天の過去、多田の過去が
    気になって最後まで一気に読んだ。

    軽くてサクッと読める本。

    「愛情というのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうことをいうのだ」

  • 多田と行天の友情の物語。
    ねじれた感情が交錯し、物語が進んでいく。
    登場人物がみんな優しい。
    多田の巻き込まれっぷりは、三浦しをんの決まりのパターンかな。
    でも、面白かった。

  • まずね、「なんじゃこりゃあ!」のシーンが原作にもあることに驚愕( ゚д゚)。
    行天を松田龍平が演っているからこその場面なのだと思っていただけに。当て振りだったのかコレはと映像からの遡り組としては想像を逞しくしてしまった。
    その行天のみならず、多田が瑛太であることも最早必然で必須。星やシンちゃん、ルルやハイシーは言うに及ばず、マリちゃんや由良公までもが然り。映画とドラマとの良い距離感を保ちつつ、先に何度も繰り返し観たあの場面やこの場面を反芻しながら読み進めた。
    これは想像力の妨げなどでは決して無く、小説と映像とのとても幸せな邂逅なのだと思う。
    箱庭的に描かれたまほろの街での多田と行天の行為を少しでも長く味わっていたかったのだけれど、頁をめくる手は止められなかった。
    そして、四・五の最後「きちんと飯粒を食べたい気分だったから、」から始まる映画には無いシーンの描写が、くぅ〜滲みて、思わず唸ってしまったのであった。小説もイイ。続けて『狂騒曲』に突入する予定。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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