まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 15845
レビュー : 1977
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167761011

感想・レビュー・書評

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  • ほっとする一冊。
    この本を開けば、多田と行天の世界にいける。
    松田龍平イメージぴったり。

  • 読んでいると町がそこに存在しているみたい、実在はしない町だけどそんな雰囲気。そんな町に住む人々の日常、変な人達、くせのある人、変な便利屋さん。連続ドラマを見ているように次の話が気になるお話。

  • 町田……じゃなかった、まほろ駅前で便利屋を営む多田と元同級生の居候、行天。
    この事務所に舞い込んでくる依頼は実に様々で、お年寄りの家の倉庫の片づけだったり、お見舞い代行だったりならまだいいが、時には危険な事件に巻き込まれたり、実際に命に関わるような怪我を負ったり。
    それぞれ心に暗闇を抱え、どこか世捨て人のようなふたりは、そんな引き受けるべきじゃない仕事にも淡々と関わっていく中で、「やり直せることなんかほとんどない」と言いながらも、幸福は再生すると思えるようになっていく。

    行天の娘を育てている元妻凪子の、「愛情というのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうこと」という台詞がすごく好き。

    困ったことがあったら私も事務所を訪ねたい、無表情な二人が「それは便利屋に頼む事じゃないでしょ」と言いながら、なんとかしてくれそうな、そんな気持ちになる。だから、続編でまた会いたい。

  • 久々、映画を見てからの原作読み
    読みながら、映像がリアルに頭の中で再現される。映画でぴんと来なかった行動、心の動きが書いてあって、すんなり心に落ちた。
    親殺しの件など、映画でカットされたエピソードもあって、満足の一冊でした。
    ただようふわりとした空気感と、ほんとうの悪人がでてこないお話は、読んでいて幸せな気分になります。つーか幸せってなんだろうね、わかんないや。っていうのが彼女の主題なのかも。

  • しおんさんの、なんとなくけだるい空気感の話の進み具合だったのが、急にヘビーな話が混じり込んできて、最後はどんどん読めちゃいました。

    「幸福は再生する」
    いいですね。

    映画も見てもいいなあ。

  • 登場人物のぽろりと漏らす呟きに惹かれる。強いメッセージ性を持っていて、ところどころ重たい題材も出てくるのに読んだ後もはすっきりと解き放たれたようなきもちになれ、深く印象に残った。
    わたしにも失ってきたものは沢山あるけれど、それでも希望を持って、今感じることのできる幸せに感謝しながら生きていきたい。

  • 【虎馬】

    我ながら単純。しかし、面白いものは面白いから仕方ない。映画も見た。珍しく映画を先に見たから、絵が浮かびすぎてちょっと疲れた。

    また読みたい、誰かに勧められる本。

  • 気楽に読めて元気になる本。
    なるほど、と思ったのは
    『愛情というのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうこと』
    けだし名言、と、いたく共感。

  • ホモい。続編もあるらしいので読もうかな

  • まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.ーーありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。(裏表紙より)

    職場の後輩から「三浦しをん作品ならこれ!」ということで、借りて読みました。
    常にどこか埃っぽく薄暗い雰囲気で物語が綴られていきますが、その雰囲気が登場人物とマッチして絶妙な面白さを醸し出している作品だと思いました。世の中で生きているどんな人でも、心の中で何かしらの不安やトラウマ、暗い過去を抱えてる。でも、それを抱えたままでも幸せになる権利を誰もが持っているんだという明るい気持ちにさせてくれます。そんなメッセージ性と、ローテンションな文体のギャップが魅力的な一冊です。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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