まほろ駅前番外地 (文春文庫 み 36-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167761028

作品紹介・あらすじ

映画化もされた第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の多田と行天が帰ってきた!相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。ルルとハイシー、星良一、岡老人、田村由良ら、お馴染みの愉快な奴らも健在。多田・行天の物語とともに、曾根田のばあちゃんの若き日のロマンス「思い出の銀幕」や岡老人の細君の視点で描く「岡夫人は観察する」など、脇役たちが主人公となるスピンアウトストーリーを収録。

感想・レビュー・書評

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  • 『まほろ市は、東京都南西部最大の町。まほろ駅前で便利屋を営む多田のもとに、高校時代の同級生・行天が転がりこんできた』と、始まるこの作品は、「まほろ駅前多田便利軒」のスピンオフ作品です。私の場合、「便利軒」を読んでもう二か月近く経つにもかかわらず、読み始めた瞬間に、作品世界が一気に蘇ってきました。なんてったって多田と行天という、超濃厚なキャラの男性二人の物語。記憶が薄れても決して消えることなどありません。そして、この作品では、そんな二人の相変わらずのドタバタ劇と、そんな二人を取り巻く人たちの裏側に隠された物語が展開していきます。

    7つの短編から構成されていますが、基本的には『まほろ』の世界のお話なので、それぞれが関連している部分もあれば、すれ違うキャラ同士であれば全く単独のストーリーとして展開します。そんな中で特に印象に残ったのは次の二つでしょうか。

    『ここ三日ほど、多田便利軒は暇だった。雨がつづくと、便利屋への依頼は減る』と暇を持て余す多田。そこに『便利屋さーん、元気ぃ?』と、『聞き慣れた陽気な声が』響いてきました。『ルルとハイシーが立っていた』ともう「便利軒」の世界感そのままに一話目の〈光る石〉はスタートします。そんなところへ『便利屋さんですよね』と現れた『二十代半ばぐらいの女』。『行天の奇行と、ルルとハイシーの存在を目にしても、女は帰ろうとしない』と強い意志で多田の方へやってくると『便利屋さん。私もうこれ以上、あの女がエンゲージリングをしているところを見たくないんです!』と言う女性。『やっぱり厄介事だったか』と思う多田。女性は『0.45カラットなんです』と鞄からダイヤモンドの指輪を取り出しました。そして、『小夜のダイヤの方が大きいんです。0.75カラットもあるんですよ!』と、なんのことだか『話の要点がわからない』展開。夜までかけて話を聞くと、婚約指輪を選ぶのに同僚の小夜についてきてもらってティファニーで0.45カラットの指輪を買ったところ、小夜はニューヨークの本店で0.75カラットの指輪を恋人に買ってもらった。そして近々みんなを集めて自慢をしようとしているのが悔しい、というものでした。『明日、掃除の仕事が入ってますよね』という女性。『掃除のついでに、部屋のどっかに隠してください。お願いします。それじゃ』と封筒を置いて店を出て行った女性。『封筒を開けてみると、十万円が入っていた』という状況に考えこむ多田。一方で『囲炉裏屋のノリ弁当なら四百個。シャケ弁当なら二百六十三個買って六十円のお釣り』とぶつぶつ唱える行天。多田はどうするのか…。もう「便利軒」そのまんまな世界。全く違和感なくどっぷりと作品世界に浸れます。

    もう一つは、多田と行天以外の登場人物が主役となる短編〈思い出の銀幕〉。『原節子だって目じゃないぐらいべっぴんだ』と言われていたのが曽根田のばあちゃん。『息子一家は、ただいま沖縄で夏を満喫中だ』という息子に代わって便利屋の仕事として代わりに病院に見舞いを続けている多田と行天。曽根田のばあちゃんから『私のろまんす、聞きたいかい』と若かりし頃、恋に燃えた話を聞かされます。『ばあさんが、なんだかすごくイイ女のように聞こえる』というほろ苦い『ろまんす』を聞いた二人。『この情景もいつか、記憶になるのだろうか。闇に浮かんでまたたく光、夜空に放たれる花火のような光に』といろんな思いに囚われながら帰途につきます。若き日々を語る曽根田のばあちゃんの活き活きとしたまなざしの遠くに見えるもの、そのあと話し終えて、今に感覚が戻ってきた後の姿を思うとなんだかとても物悲しくなると同時に、とても後を引くお話でした。

    『どんな雑用でもお申しつけください』と多田が始めた便利屋というお仕事。『帳簿をめくりながら、「よしよし」と多田はうなずく』。去年の売り上げが一昨年より増えたことを喜ぶ多田。『働く手応えが数値となって表れたことに満足を覚え』ます。でも、どんなお仕事でも人である限りは何かしらプラスアルファが欲しくなるもの。『お金のためだけに働きつづけられるひとは、そう多くはない』と語る岡夫人。『金のためだけではなく、たぶん、惰性や愛着や人間関係ややりがいによって、ひとは働くのだ』というその考え方は我々含め働く人々みんなに言えることだと思います。『やりがいのある仕事』を求め、一方で自分の仕事に『やりがい』を見つける日々のその先に、きっと納得感のある人生が待っている。満足できる終着点が待っている。それが、生きていくということなのかもしれませんね。

    『行天が暗いなにかを抱え、必死になにかと戦っている』という不穏な結末が見せる次に続いていく物語。まだまだ『まほろ』の町と、『まほろ』に生きる人々から目が離せそうにありません。でも、それは読者にとって、とても幸せなことだと思います。そう、多田や行天にまたきっと会えるから。

    サクッと読めて、クスッと笑える安心安定の『まほろ』の物語。今回も存分に楽しませていただきました。

  • まほろシリーズ第2弾。
    第1弾に出てきたキャラのスピンオフ作品。

    多田と行天のやり取りは、面白くて
    心地よさ、みたいなものを感じますね。

    さ、続き(第3弾)が早く読みたいなぁ。

    • さてさてさん
      キョーさん、いつもありがとうございます。
      まほろシリーズいいですよね。私もこの作品まで読みました。多田と行天のやりとりは相変わらず心地よい...
      キョーさん、いつもありがとうございます。
      まほろシリーズいいですよね。私もこの作品まで読みました。多田と行天のやりとりは相変わらず心地よいです。
      シリーズ三作品目も早く読みたいとても思います。
      ありがとうございます。
      2020/07/29
  • 三浦しをん「まほろ駅前シリーズ」2作目(2009年10月単行本、2012年10月文庫本)。
    前作「まほろ駅前多田便利軒」から次の一年に起きた騒動を連続する七つの短編として描かれている。生真面目な多田啓介、自由奔放な行天春彦、この二人のコンビが便利屋の仕事に向き合いながら面倒な騒動に巻き込まれていき、最終的には騒動は上手く解決されていく。今回も行天の破天荒な行動が楽しませてくれる。
    また、前作で登場した人物が今回も登場して、前作で脇役だった人物の過去やその後のエピソードなどが折り込まれて意外な人物像の印象に感心したり、微笑んだりしてしまうのだ。

    ⑴前作登場人物とのエピソード
    <星良一の優雅な日常>
    まず前作でドラッグの運び屋に小学生を使ったりして、裏社会のチンピラヤクザの危ない印象しかなかった星良一。多田と行天と同じまほろ高校の出身の20歳。2年後輩の彼女、新村清海を大事にしているのは前作でもわかっていたが、想像以上に首ったけで形なしだったり、母親に見せる顔が裏の顔とは正反対の優等生だったりする。

    <思い出の銀幕>
    そして前作で病院に入院している認知症の曽根田のばあちゃん、時々ボケが消えるのか若かった頃のロマンスを多田と行天に話すのだ。旧姓田中菊子と言い「まほろばキネマ」の看板娘でまほろ小町と言われるくらいモテたそうだ。
    幼馴染の「曽根田建材店」の息子の曽根田徳一と許嫁であったが、召集されて戦場へ出征し終戦後2年経っても帰還しなかった。そんな菊子の一生に一度の激しい恋の物語を多田と行天に聞かせるのだ。
    恋した相手の流れ者の名前を勝手に行天と言ったり、許嫁の徳一を啓介と置き換えて言ったりして楽しませてくれるのだった。

    <岡夫人は観察する>
    次が前作でバスの間引き運転の監視を依頼されたアパート経営で悠々自在の生活を営む岡さん、その夫人のエピソードが今作で語られる。頑固で亭主関白を装っている岡さんも夫人には頭が上がらないようで、微笑ましい。
    そんな岡夫人が多田と行天の何か諍いの雰囲気を感じとり、それが多田に来た高校の同窓会への出席のハガキを勝手に行天が出したことが原因だとわかる。勿論行天は行くつもりはないのにである。岡夫人は二人を気に入ったのか親身に心配しているようだ。二人は本当は気が合っているように見えるのに意地の張り合いで大事なことを見過ごしていると岡夫人は思った。
    岡さんと岡夫人ももはや男と女ではなく、あまりにも長く時間を過ごしたために夫婦であるという事実も鈍磨してきている。ただ何となく大事だと感じる気持ち、諦めと惰性と使命感とほんの少しのあたたかさ。自分も二人と似たようなものかもしれないと岡夫人は思うのだった。そして岡さんも夫人と同じように二人を気に入っている。
    子供たちは巣立ち二人だけになった岡夫婦にとって、便利屋の二人は仕事を頼めばおしゃべりが出来て幸せな気持ちになれる、そういう存在になっているらしい。

    <由良公は運が悪い>
    そして同窓会の日の当日、多田に無理やり連れていかれそうになった行天は、田村由良、前作でドラッグの運び屋をさせられていたのを多田と行天が救い出したあの小学四年生の男の子を見かける。今回は同窓会から逃げるために、行天が由良を事件に巻き込んでしまう、由良にとって迷惑なエピソードだ。
    偶然行天がバスに乗っている由良に声をかけたことから色んな災難が降りかかる。由良がバスの定期券やお金が入ったパスケースを落とし、塾の先生が未成年と見える女と一緒にラブホテルに入って行くのを見かけたりして、行天と由良は美人局事件に鼻を突っ込むことになるのだ。
    目的は違ったが行天は結果的には美人局の男達を一発で伸してしまい先生を助ける。しかし既に金銭は取られた後で先生は無一文になっていたため、先生から金銭を借りるという目的は成し遂げられなかった。由良の帰宅のバス代を得るために仕方なく、多田の居る同窓会会場に由良と二人で行くことになるのだ。
    同窓会には行天の小指切断事件にも責任がある同窓生も来ていた。行天は謝罪を受けるがその対応に反応出来ず気まずい雰囲気を由良に助けられる。
    由良にとって運が悪い一日ではあったが、一人では行けない所、普段は見られないものを見て、大人の世界を垣間見ることが出来た。漫画を買ったり、ゲーセンに行くことより、何となく満ち足りた思いで一日を終えることが出来たと感じていた。

    ⑵今作新登場人物とのエピソード
    <光る石>
    新しい依頼の仕事も無難にこなした。
    先ずは、まほろ信用金庫に勤める25歳の宮本由香里から、由香里の中学の同級生で信用金庫の同僚でもある竹内小夜への嫉妬の憂さを晴らす目的の、犯罪一歩手前のような仕事の依頼だ。二人の婚約指輪のダイヤの大きさの違いに嫉妬、その小夜のダイヤの指輪を多田と行天で隠してまた戻すというミッションだったが、行天が指輪を飲み込み翌る日に便と一緒に出して返すという離れ技をやるのだ。ちゃんと依頼人の由香里にもお仕置きが用意されていてなかなか楽しめる。

    <逃げる男>
    次に「キッチンまほろ」グループの社長だった柏木誠一郎68歳が急死し、その妻で社長を継いだ妻の柏木亜沙子32歳からの遺品整理の仕事の依頼だ。
    大学生の時に「キッチンまほろ」でアルバイトをしたのがきっかけで亜沙子は誠一郎と知り合い、大学を卒業してすぐに結婚した。 亜沙子は専務として会社を切り盛り、経営手腕でも誠一郎より長けており、家事も完璧にこなすスーパーウーマン。それが2年前に急に誠一郎は家を出てアパートで一人暮らしをするようになった。亜沙子は誠一郎に愛人でも出来たのだろうと思ったが追求しなかった。
    別居生活でも会社では普通に会話して経営会議も上手く対処していた。それが2週間前に誠一郎が病院で急死した。アパートで具合が悪くなって自分で救急車を呼んだのだが駄目だったようだ。
    亜沙子は誠一郎のアパートには一度も行くことなく、多田に遺品整理を依頼したのだった。多田と行天がアパートに行って整理と運び出しを始めたが、女性の影は感じなかった。そこには亜沙子への想いが感じられるものが残っていた。きっとちょっと息抜きしたかっただけかも知れない。
    こうして遺品整理の仕事は終わるのだが、一つ厄介ごとが残った。どうも多田は亜沙子に恋心を抱いてしまったようだ。

    <なごりの月>
    最後は30代半ばの田岡という男から2歳の女の子の世話の急な依頼だ。田岡は当日大阪へ出張する予定なのに妻がインフルエンザに罹り、39度の熱を出した。二人には田岡美蘭という2歳の女の子がいて、その子の世話を翌日夕方帰宅するまでの間、面倒をみてほしいとい言う。見ず知らずの便利屋に家の中で寝ている妻とまだ幼い娘を託すというのは変は変で、何か裏があるのかと思ったが何もなく、ただ田岡という人間が変なだけだった。
    一つ問題があったのは、行天の子供の頃の虐待の過去の影響か、行天は子供の行動に恐怖を抱き、尋常な様子ではなくなる。多田は混乱し、何か恐ろしいものが行天の中に眠っていて触れてはならない気がした。
    ご飯を作ったり片付けをしたり、おむつを変えたりと奮闘したものの、さすが泊まることには妻の方にも抵抗があり、夜には二人は帰ることになる。
    行天は多田に「今度こういう依頼があったら、断ってくれ」と震えながら懇願する。それから何もなかったように二人の会話は続き、行天はいつもの顔の表情を見せるが、多田は“凍えた人間をもう一度よみがえらせる光と熱はどこにあるのだろう”と祈るように考えるのだった。

  • まほろシリーズ2作目。
    1作目で主人公ではなかった人達のその後と視点で書かれている。
    相変わらずな日々の中でかっこよくもなかったり変わらない中でも出てくる人達に惹きつけられるのは何故なのか。
    無理せずその人達なりに毎日を生きている姿を丁寧に描かれていて、ちょっとした言葉が心に染みてくる。

  • 便利屋さんの多田さんと、行天さんのお話は、前作に続き楽しめた。

  • 「まほろ駅前多田便利軒」の続編なんだけど視点が多田以外の話も入っていておもしろく、個人的には岡夫人目線が楽しかった。映画版は見ていないのに行天はずーっと松田龍平さんで脳内再生される。ぼかされていた行天の闇が明らかにされるのかな…?というところで次巻へつづく。

  • 狂騒曲、便利軒、番外編と読み進めていったが、狂騒曲で登場した人物との出会い、また依頼者の生活や思いを彼ら自身が説明していく章もあり、多田の観察により読み手が登場人物をイメージするのではなく、こんな人物であるとはっきりと理解ができた。
    「由良公は運が悪い」とは、両親に約束をすっぽかされたこと、財布を無くしたことが運が悪いのではなく、行天と一日中過ごすことになったのが、運が悪いのか?と、思えてならない。

  • まほろシリーズ第二弾。七つの短編からなる本作。東京の外れに位置する都市南西部最大の町「まひろ市」で便利屋を便利屋を営む多田と行天が帰ってきた。

    忙しい日常の中で、誰かの手を借りられればな。と思ったりする。

    「重いタンスの後ろに年金手帳を落としたとき」
    「庭掃除をしなければいけないのに気乗りしないとき」
    「買い物に行きたいのにぎっくり腰になってしまったとき」
    「なんとなく誰かにそばにいてほしいとき」

    そこで登場するのが、多田便利軒だ。なんでも引き受けます。仕事の腕前は「終わり良ければすべて良し」。そんな感じ。

    そんな便利屋が過ごす「まほろ市」での平凡(?)な日常を描く作品で安心して読めます。

    「だれかに必要とされるってことは、だれかの希望になるってこと」

    日常のちょっとしたことに幸せが溢れている。

    前作では、「幸福の再生」をテーマに物語は進みましたが、本作では、便利屋の周りの人物にもフォーカスが当てられ、便利軒の世界は一層広く、賑やかで、カラフルに楽しめます。二作目ではありますが、本作だけでも十分楽しめると思います。ただ前作「まほろ駅前多田便利軒」を読んでからであれば、本作を何倍も楽しめると思います。

    「あ〜疲れたな〜」って「癒しがほしい〜」って

    思う方がいましたら、まほろ多田便利軒に依頼してみてはいかがですか?

    あなたの心を軽くしてくれること間違いなしだと思いますよ。

  • 2022年5月にまほろ駅前多田便利軒を読んで、そのスピンオフストーリー
    三浦しをんさんの小説に出てくる人々はとても魅力的
    こどももお年寄りも人間くさくてチャーミング
    スピンアウト小説楽しく読みました
    とくに曽根田のばあちゃんと由来公の話しが好き
    映画ドラマ観てないけど、瑛太と松田龍平ぴったりと思う

  • 多田と行天のまほろ駅前番外編。
    愛すべきキャラの脇役たちを真ん中に添えたドタバタ活劇と思いきや、最後の「なごりの月」で行天の暗い一面が露出され、次作へと引き継がれる。行天の過去にはいったい何があったのか?そして多田との関係はどうなるのか?

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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