まほろ駅前番外地 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 5012
レビュー : 475
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167761028

感想・レビュー・書評

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  •  まほろ駅前多田便利軒が大好きで、というか三浦しをんが好きで、この作品も十分に、というか十二分に楽しめた。
     とくに、曾根田のばあちゃんのロマンス最高。任侠っぽい男が出てくるところとか、昭和のにおいとか、すごく好きだな。任侠男が行天で、曾根田のばあちゃんの旦那が多田で、というのもなんか面白かった。行天は見た目は良いが変人、なのにいいところをすべてさらっていくタイプ、多田はいつもさらわれてゆくタイプかな。キャスティング的には。でも最終的に、多田演ずる(←演じているわけではない…)男が曾根田のばあちゃんと幸せになりましたとさ、というわけだ。本当に、曾根田のばあちゃん、ナイスキャスティング!ぴったりだよ!
     もう一つ好きな物語は、岡夫人の優しいまなざしを通してみる行天と多田の姿。岡夫人はよく見てるなー。そして、2人の間には何か化学反応のようなものが起きていることも感じられた。
     まほろで巻き起こることの短編集、寝る前に1日1話ずつとかで読み返そうかな。幸せな夢が見られる気がする。

  • 愛すべきは多田、どうしょうもなく恋に落ちちゃうのは行天。
    曽根田のばあちゃんのネーミングセンスに激しく同意。

  • 実写化のおかげで、瑛太とマツダクンで全部読んじまった…
    実写化の行天は、鍛えてなかったけどね
    続きは、無いのでしょうか?

  • やっぱり面白いし、キャラの造形がどんどん深くなってゆく。傍目からどれだけ平凡に見えようが、誰しもワケありの「ワケ」の一つや二つ、抱えてるよねぇ。
    多田に光が差し、行天の闇がようやく表に引きずり出されて来たところで終わっているから、たぶんもう一冊出ると思うんだけどな。出て欲しい。

  • 番外地は多田と行天以外の人達のプライベートな部分ががっつり描かれていて、おもしろかった。もっと読みたいな。続編ないかな。

  • 「まほろ駅前多田便利軒」に続いて、こちらの“番外編”も。

    多田便利軒の“その後”を描いたスピンアウトストーリーですが、いいなぁと思うのは、本編で出てきた多田と行天を取り巻く人たちのそれぞれの視点から、ひとつずつエピソードが紡がれていること。本編だけだとあまり良い印象を抱かなかった人物も、その視点から見させてもらうことによって、「あぁ、この人はこんなふうな気持ちで生きているんだ」と気づかされます。そして、不思議と愛着がわいてきてしまうのです。

    この世界にはいろんな種類の人たちがいるけれど、それぞれ見方を変えてみれば、全てが愛すべき存在になるんじゃないかな。誰かにとっては憎むべき存在でも、誰かにとっては愛すべき存在だったりして。それはちょっとした見方の違い。そんな気づきを与えてくれる作品です。

    最後の最後、多田と行天の過去と未来と現在が、決して幸福に満ちているわけじゃないことが暗示されている。でも多分、それが人生なんだと思います。百パーセントの満足なんてきっと一生得られないから、どこかで折り合いをつけながら、バランス取りながら生きていくんですよね。

    願わくば、多田と行天の今が少しでも温かみのあるものでありますように。

  • 「まほろ駅前多田便利軒」に登場した人達のその後。
    TVドラマも見ていますが、(松田龍平さんの行天はすごくハマり役だと思います)
    この短編集は別な読み物として、120%楽しめます。
    個人的には、「岡夫人は観察する」がすき、
    ああぁ・・でも長編で読みたいです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「松田龍平さんの行天はすごくハマり役」
      へぇ~
      映画もTVドラマも観ていないのですが、こんな難しい役が出来るなんて凄いかも。。。
      「松田龍平さんの行天はすごくハマり役」
      へぇ~
      映画もTVドラマも観ていないのですが、こんな難しい役が出来るなんて凄いかも。。。
      2013/05/28
  • しみじみほんわか。人の温もりが伝わってくる。冷たい風が吹く駅のホームで飲むあったかいココアのようだ。
    このシリーズのテーマは失われた幸福の再生だが、少なくとも読者は幸せをこの瞬間に感じさせてもらっている。重い過去を持つ主人公二人にも必ず幸せが訪れるはずだ。
    今後の展開のキーマンになりそうな柏木亜沙子の登場。次回作が待ち遠しい。

  • 「番外編」という名前がついているけど、前作の1年後を描いているので内容としては続編という括りの方がしっくりくる。

    まずは、前作の雰囲気そのままで一安心。
    でもまた更に、物語が動いて行く予感。

    2人を常に照らす暗い太陽。
    それは消えることはないだろうけど。
    暗い太陽があるからこそ明るく見えるものがある。
    だからこの2人のやり取りは魅力的なんだろう。

    更なる番外編に期待。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「更なる番外編に期待。 」
      三部作?で、「まほろ駅前狂騒曲」と言うのが連載終了、単行本化待ちらしいです。
      「更なる番外編に期待。 」
      三部作?で、「まほろ駅前狂騒曲」と言うのが連載終了、単行本化待ちらしいです。
      2013/06/06
  • 本編は、閉塞感を感じたが、今回の短編はギャグ調が強めで、ラブストーリー(おばあちゃんの思い出だけど)もあり、明るい雰囲気で良かった。顧客からさりげなく愛され、信頼されている二人が読めた。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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