まほろ駅前番外地 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 5038
レビュー : 478
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167761028

感想・レビュー・書評

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  • でこぼこコンビ再び、です。
    多田・行天の周囲の人々にスポットライトが当てられています。

    好きなのは星の話と岡婦人の話。由良公も好き。
    続編が出るのかな、楽しみ。

    マンガ的な要素は多々あるけれど、楽しい作品です。

  • 「 気が利くってのは、裏返せば外面がいいってことだ。・・・・・ 」
    便利屋やっていなければ、社会と繋がることのない不器用で、大人になれない、けれど愛される男2人。
    ドロップアウトしかけた同級生以上親友未満のこの二人。
    何だかんだ言って、再生しようと足掻いてる。
    そんな2人だから仕事だけでなく、厄介事にまで持ち込まれ、市井で生きる人々に愛され、彼等の人生にからんでいく。

    他者に係わることが再生の一歩何ていうのは、解りきった事なんだけど、中々難しい訳で、

    「 凍えた人間をもう一度よみがえらせる、光と熱はどこにあるのだろう。」
    うん、俺様も知りたい。
    ついでに濃密でない適当適度適温な距離感は、どうやったら掴めますか。

  • 前作からいくらか時間を経て読みました。前作の内容も所々しか覚えていないという記憶の中多田と行天と再会。挨拶してくれたのは多田便利軒の依頼人の方々でした。多田と行天は後ろからひょっこり顔を出し……たかと思えばすぐに遠くへと走っていく。なんだか依頼人の方々を通して2人を追いかけていった印象。最後には追い付くんだけど、挨拶する暇ないまま去っていっちゃった。行天がウインクしながら多田に引きずられていく様が浮かびました。前作の余韻も残しながら

  •  まほろ駅前多田便利軒が大好きで、というか三浦しをんが好きで、この作品も十分に、というか十二分に楽しめた。
     とくに、曾根田のばあちゃんのロマンス最高。任侠っぽい男が出てくるところとか、昭和のにおいとか、すごく好きだな。任侠男が行天で、曾根田のばあちゃんの旦那が多田で、というのもなんか面白かった。行天は見た目は良いが変人、なのにいいところをすべてさらっていくタイプ、多田はいつもさらわれてゆくタイプかな。キャスティング的には。でも最終的に、多田演ずる(←演じているわけではない…)男が曾根田のばあちゃんと幸せになりましたとさ、というわけだ。本当に、曾根田のばあちゃん、ナイスキャスティング!ぴったりだよ!
     もう一つ好きな物語は、岡夫人の優しいまなざしを通してみる行天と多田の姿。岡夫人はよく見てるなー。そして、2人の間には何か化学反応のようなものが起きていることも感じられた。
     まほろで巻き起こることの短編集、寝る前に1日1話ずつとかで読み返そうかな。幸せな夢が見られる気がする。

  • しみじみほんわか。人の温もりが伝わってくる。冷たい風が吹く駅のホームで飲むあったかいココアのようだ。
    このシリーズのテーマは失われた幸福の再生だが、少なくとも読者は幸せをこの瞬間に感じさせてもらっている。重い過去を持つ主人公二人にも必ず幸せが訪れるはずだ。
    今後の展開のキーマンになりそうな柏木亜沙子の登場。次回作が待ち遠しい。

  • 今回は便利屋に関わった人たちからの目線で多田と行天の奇怪なコンビっぷりが描かれてるのが斬新。好きです。

  • 先日読んだ狂想曲の前日譚。読む順番が逆だった。
    狂想曲に繋がるストーリーがちらほらあるから、セットで読まれるべき。
    また狂想曲読みたくなった。

  • スピンオフ的な作品


    こちらも面白かった!


    次作も期待!

  • 曽根田のばあちゃん最高

  • 星くんと岡夫人の回がグッとくる

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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