シティ・マラソンズ (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2013年3月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167761035

作品紹介・あらすじ

NY、東京、パリ。彼らは、再びスタートラインに立った

社長の娘を監視するためにNYマラソンを走ることになった広和だったが。人気作家がアスリートのその後を描く三つの都市を走る物語

みんなの感想まとめ

マラソンをテーマにした三つの物語が、異なる都市で展開される本作は、笑いや感動、心温まるストーリーが詰まっています。ニューヨーク、東京、パリといった舞台で、それぞれの主人公が抱える過去や葛藤を乗り越え、...

感想・レビュー・書評

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  • 3人の人気作家が描くマラソン小説

    ○『純白のライン』三浦しをんさん
    (ニューヨークシティマラソン)

    笑いあり、心がほっこり優しくなれる
    主人公の広和はステキな人に囲まれて幸せ


    ○『フィニッシュ·ゲートから』あさのあつこさん
    (東京マラソン)

    甘酸っぱく苦しい過去を抱える主人公の
    乗り越えかたがステキ
    描写が美しい


    ○『金色の風』近藤文恵さん
    (パリマラソン)

    バレエの道に進むが自分に才能がないことが分かる
    フランスの景色と食べ物がステキ
    フランスでフランスパン、なんて贅沢なひととき
    様々な出会いが人を癒していく

    3人の作家さんの良い味が出ていて
    読んで良かった

  • 著者三人による三作品収録
    マラソン絡みのお話
    著者はいずれもスポーツ小説では有名なので
    本作品もどれもしっかりしたものでした
    あっさり読めるボリュームでマラソン絡みの
    お話を楽しめました

  • 軽く読めて、走ることの楽しさが伝わり、しかもとっても面白かった。
    ランニングシューズが欲しくなった。

  • 東京マラソンは既に終わってしまいましたが、本書はニューヨークシティー、東京、パリ、3大都市のシティーマラソンを題材として3つの物語。スポーツ企業アシックスのWEBサイトで掲載された、”マラソン三都物語”の書籍化であり、内容はまさに”走ろう!”です。

    自分の足で風を感じながら走るのは楽しいだろうなあ。私の場合には自転車で風や鳥たちの声を聞きながら、丘陵や川べりを気ままに走るのが好きです。

    三浦しをん、あさのあつこ、近藤史恵のそれぞれの作品。私としては近藤史恵の”金色の風”パリマラソン編、ゴールデンリトリバーの描写が気に入っています。

    5月の爽やかな季節です。たまには読書で夜更かししないで早起きして走ろう。(冬の間にたまった脂肪も落とさないと・・・)

  • 地元の市民マラソンの時期に合わせて、読んでみようと思いました。

    「純白のライン」
    三浦しをんさんの走りのお話はやっぱり素敵です。主人公はおおらかなニューヨークマラソンに心を溶かされ、自分は走ることを愛していたということを思い出す。
    走ることと働くこと、生きることとを繋げて書かれていてなんだか励まされました。

    「フィニッシュ・ゲートから」
    ランナーになれなかった、走ることを愛しきることができなかった悠斗がとても辛かったです。
    それでも、湊の生き方を見て、佐伯さんの言葉を聞いて、悠斗は自分の生き方を掴みかけたようで安心しました。中途半端な自分に気付いていながらも、どうしたらいいのかわからないというのは本当に辛いことです。

    「金色の風」
    近藤史恵さん、気になっていたので読めて嬉しかったです。
    ベガのエピソードでは泣いてしまいました。
    三浦しをんさんの走りの表現はとてもかっこいいなという印象に対して、近藤史恵さんの表現はきれいです。「走ることは祈りに似ている」という表現が、とてもきれいだなと思いました。

    両作品とも、走ることに対して、苦しさや悲しみを受け入れる、そこにはそれだけでなく幸福や楽しさも確かにあるのだから、というような表現がされていて、とても心に残り、それは走ること以外にも言えることだなと改めて気付かされました。

  • 三浦しをんさん、あさのあつこさん、近藤史恵さんがそれぞれ、ニューヨーク、東京、パリのシティーマラソンを舞台に描いている。
    ”人生はマラソンだ”とか、”今の状況をマラソンに例えると”とか。
    度々、たとえに持ち出されるマラソン。
    この作品では、まさにマラソンが生き方を見直すきっかけになっている。

  • 3人の女性作家さんが、ニューヨーク、東京、パリと、
    3つの都市のシティマラソンを題材にした短編をまとめたアンソロジー。

    三浦しをんさんは『風が強く吹いている』で、
    近藤史恵さんは『サクリファイス』・『エデン』で、

    それぞれスポーツものを読んだことがありましたが、
    あさのあつこさんは何気に初体験(『No6』が停滞中ですが)。

    それぞれ全く違う作風ながら、マラソンという軸があるからか、
    登場人物達がは、物語の枠を超えてどこかですれ違っていそうでもあったり。

     「あなたもバレエという芸術の一部なのよ」

    何かを紡いで伝えていくこと、そんな風を感じたりも、なんて。

  • 三浦しをん、あさのあつこ、近藤史恵の3人が書くマラソンに纏わるお話。舞台もそれぞれニューヨーク、東京、パリとなっている。ただマラソン大会に向かって行くだけのお話でなく、参加したりしなかったり、マラソンに出会う要因であったり、主人公の背景であったりが当たり前だが三者三様で面白かった。
    子供の頃からスポーツは苦手で走るのなんてもってのほか!な私がマラソン大会に参加したくなるのが不思議である。

  • 走るのって楽しそう。と思える本です。

  • シティマラソンを舞台にした短篇アンソロジー。
    ニューヨーク・東京・パリが舞台でその流れていくような風景も楽しんだような読み心地。
    近藤史恵さんの“金の風”が一番良かった。
    挫折して傷ついた心に、走る事が寄り添ってくれるような温かい気持ちになる。
    犬の話しには涙。「苦しさは堪えるのではなく、ただ受けとめて」というのは生き方にも通じると思う。

  • シティマラソンを走るオムニバス形式のお話。
    ニューヨーク、東京、パリ。
    流れる景色の中、走りながら、それぞれが自分と向き合っていく。
    いつから始めても良い、どんな走り方でも良い。諦めなければ、いつかゴールに辿り着く。
    どのお話もすごく良かった。 

  • 陸上選手やバレリーナ、かつて第一線をめざしていたアスリートが今になってシティマラソンで走ることになった。そこで見つめる自分とは。気鋭の作家3人によるオムニバス。

    アスリートのその後を描く、三つの都市を走る物語

    というのが紹介文で、近藤史恵さんが作家に名を連ねていたことからあまり深く考えずに「サクリファイスの関連の話なんじゃないか」と勝手に思って読んでしまったら全然違った。ということで、ちょっとだけ期待はずれだったけど(誤爆)三者三様の話がとても良く、結果楽しく読めてしまって何も問題はありませんでした。
    書いている作家は三浦しをんさん、あさのあつこさん、近藤史恵さんの3名。いずれも人気と実力のある作家さんなのでハズレは想定しなくて大丈夫。近藤さんは得意の屈託で攻めてくるし、お気楽な話の入り方で余白たっぷりの楽しい読後感を残してくれる三浦さんもさすがです。あさのさんの書くお話は実は初めて読んだのですが、これもいい話でした。でももう少しすっきり読ませられるんじゃない?という感想です。
    僕は走ることには愉悦を感じられない人なので登場人物たちの「走るって楽しい・ステキ」という部分には共感しづらいものがありますが、シティマラソンという、誰もを受け入れてくれる世界観を温かく描いて見せてくれて、心温まる本になっていました。でもこれ実はアシックスというスポンサー付きの企画でもあるので油断してはいけないのです。

  • シティ・マラソンというタイトルで三浦しをんさん、近藤史恵さんあさのあつこさんの三人の短編集。

    社長から突然明日からニューヨークシティマラソンに参加してこいと命令された主人公。気まぐれな社長の命令は社長の娘のお目付役だった。

    シューズメーカーで働く主人公が昔の同じ大学で走っていた友だちが東京マラソンに出場すると電話があったところから昔の自分のたどった長距離の陸上選手としてたどったその友人と三人の幼なじみのたどった走る事への情熱に気が付くストーリー。

    母がバレエ教室をしていて、バレエに打ち込んでいた主人公が自分の才能と妹の才能との差を自分で気が付きバレエを捨ててパリに語学学校へ逃げるように半年間の就学に向かうところから始まる。パリで街を知るにはランニングをして近辺を回るところから始めたらと思い自己流で走っている時にランニングしていた女性と犬に出会い、その出会いの中でランニングを楽しみパリマラソンに出ようと決める。妹と自分との違い、そして自分が打ち込んだバレエへの時間、そして走ること。

    三つの短編にそれぞれの走る事への思いやその証のような物を盛り込んだ3編が楽しめる一冊。

    読んだのは文庫本ではなく単行本でした。

  • 三浦しをん、あさのあつこ、近藤史恵による、ニューヨーク、東京、パリのシティマラソンに纏わる3編。

    登場人物は、それぞれに挫折や暗い過去を抱えているけれど、マラソンを通して何かを見つけたり、前を向くことができたように思える。
    誰もが走りたいと思い、走る人を応援したいと思う。いつまでかかっても走りきっていい、やめろなんて誰も言わない。そんなシティマラソンならではの良さが溢れていて、読んでいて楽しかった。
    ニューヨークのスタート地点、一斉に脱ぎ捨てられる防寒用ジャージやジャンパーが、ボランティアにより集められ寄付に回されるという。そのために新しいものを着て来る選手もいるというエピソードにほっこり。

    私は、近藤史恵さんのパリのストーリーがお気に入り。パリの街を知りたくて初めてのランニングシューズをプランタンで買い求め走り出した夕。バレリーナを目指していた頃は辛いばかりでわからなかったけれど、走りながら思う。「苦しさは、堪えるのではなく、ただ受け止めて」

    • ikuさん
      mukaty ぜひぜひ~。ホノルルはどこよりも楽しそうな気がするね(*'▽'*)
      mukaty ぜひぜひ~。ホノルルはどこよりも楽しそうな気がするね(*'▽'*)
      2014/11/07
    • mukaty112さん
      ikuさん お友達、とても面白かったと言ってました。走るのが楽しみになったそうです♪
      ikuさん お友達、とても面白かったと言ってました。走るのが楽しみになったそうです♪
      2014/11/20
    • ikuさん
      mukaty よかった(*'▽'*) 私も、そっか楽しめばいいんだって思えて、多摩川走る前に読んでよかったよ
      mukaty よかった(*'▽'*) 私も、そっか楽しめばいいんだって思えて、多摩川走る前に読んでよかったよ
      2014/11/20
  • マラソンを題材にした短編集。
    好きな作家さんばかりだったので即買い。
    あさのあつこさんの話は初めて読んだけど、すごく作品の空気が好きな作家さんだった。別の作品も読んでみたい。

    んで、内容としては金色の風が一番好きだった。
    言葉にすると難しいけど、なんというか、憬れが現実になる瞬間。
    すっごく共感できた話だった。

    この一冊を読み終えて思う事は、ただ走りたい(笑)

  • 体育のマラソンは好きじゃないではなくはっきり言うと嫌いだった。なのに年齢を重ねた今走ることが好きになっている自分が不思議。
    この本は3人の作家さんによるシティマラソンをテーマにしたアンソロジー。行き詰まりを感じているそれぞれの章の主人公たちが自分の人生に対し想いを新たにしていくお話。走るだけだけどその前と後では感じ方がおおいに変わりそうな希望を抱いた。私もいつか日本以外の場所でマラソン大会に参加してみたい。

  • 軽く、心地よく読める短編。好きなテーマでもあり、こういうのが良い。

  • それぞれがシティ・マラソンを素材にした、三人の作家のオムニバス。
    三浦しおんがニューヨーク、あさのあつこが東京、近藤史恵がパリのマラソンを取り上げて、三者三様の物語が楽しめる。
    私にとっては、三浦しおん以外は初めて読む人たち。
    もとはアシックスの企画でできた本らしい。
    そのせいか、読み口は軽く、読後感もさわやかで、しゃれた雰囲気。
    三浦さんの、あくの強いキャラクター(今回だと笹野不動産社長)も、不思議とそう強烈に見えない。

    三浦作品と、近藤作品が街のたたずまいを積極的に描いているのに対して、あさの作品はあまり街が見えない。
    どちらかというと、高校時代からの友人の冠城湊、北村絵梨と、主人公との三角関係のドラマが中心。
    うわぁ、『ノルウェイの森』的展開か?と思ってしまったが・・・。

    近藤作品は、少女漫画のような雰囲気。
    バレエ教師の母を持つ姉妹の話。
    主人公でもある姉の夕はバレエで挫折し、パリに語学留学中。
    妹の麻美は才能が認められ、ハンブルクにバレエ留学中。
    姉はアイデンティティを模索中。
    したがって、パリにも居場所をみつけられない。
    そんな彼女がアンナという女性と知り合い、走ることの中で、自分の身体と向き合い、やがて自分と妹との関係の捉え方も変わっていく、というお話。
    この作家さんは、ミステリー系の人かと思っていたけれど、こういう作風なのかしら?

  • 3人の人気作家さんのマラソンにまつわる短編集です。

    ニューヨーク、東京、パリという3都市のものがたりで、しかも、それぞれの作家さんらしい内容。

    三浦しをんさん、近藤史恵さん、あさのあつこさん。
    それぞれの作家さんの作品が好きなので、1冊で皆さんの作品を堪能できたのは嬉しかったです♪

    それぞれの作家さんの作品が好きすぎる方には、「短編では物足りない!」という意見もあるようですが、読み応えのある長編とは違い、さらっと読める短編集は気軽に読めていいとも思うのですが・・・。

    私の一番のお気に入りは、近藤史恵さんのパリのお話。
    パリの街並みが美しく、「あ~!パリで走りたい!」とミーハーになれます。笑

    マラソン小説入門編にはもってこいでは?

  • ニューヨーク、東京、パリの3つの都市で開催されるシティマラソンに出場するそれぞれの主人公の思いを綴った物語。
    3都市3様の雰囲気がとても心地よく描かれていて読みやすかったです。

    私は東京に住んでいて、ニューヨークとパリには数年前に旅行で訪れたことがあったので、景色やその国の個性がとても伝わってきました。

    まだ走り始めたばかりだけれど、いつか異国の街を駆け抜けてみたいなぁと走ることの楽しみが増えました。
    特にパリのシャンゼリゼ通り。

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