強運の持ち主 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.55
  • (237)
  • (600)
  • (730)
  • (112)
  • (14)
本棚登録 : 4591
レビュー : 588
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167768010

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • R1.6.24 読了。

    デパートなどのフロアーの片隅で時々見かける占い屋が舞台のお話。ルイーズさんと彼氏の通彦さんの関係や占いの師匠であるジュリエ青柳さんとの関係が、良いなあと思った。占いは人生の分岐点などで、悩んでいる人の背中をそっと押してくれるものって、考え方もありだなあ。

  • 乙一ワールドにぞくぞくした後は、瀬尾さんの小説でほっと温まるひとときを。

    元OLが、営業の仕事で鍛えた話術を生かし、占い師に転身。
    「ルイーズ吉田」と名乗って、星だの運命だのに関連させながらお客さんの人生相談、恋愛相談に耳を傾ける。
    お父さんとお母さんどっちを選ぶべきか聞く小学生、
    ある人に気にしてほしいと、何度外れても足を運ぶ女子高生、
    ときどき人の「終わり」が見えるという男子大学生の武田くん、
    アシスタントとして雇ったシングルマザーの竹子さん…。

    占いってほんとに眉唾ものというか、胡散臭いものですね~!
    占いの楽屋裏が面白すぎた。占いで言うネタ考えて女性雑誌をめくる占い師…!本当にいそう(笑)。
    そんな適当な主人公だけど、
    「先生どうしましょう、この人結婚運ゼロで、手相も人相も悪いんですよ!」
    なんてことをお客さんに面と向かって言っちゃうアシスタント竹子さんに対して、上手にフォロー入れるあたりはすごい。

    「大事なのは正しく占うことじゃなくて、相手の背中を押すことだから」
    これは師匠の言葉だけど、本当にそのとおりだなぁと思った。
    当たるも八卦、当たらぬも八卦。でも占いに来る人は何かしら、背中を押してほしいことがあるのであって、悪いことを聞きに行くわけじゃない。
    かくいう私も、当たるとか言われるとためしにやっちゃったりするし、星占いもテレビでやってたら一応チェックするし、この間は旅行ついでに15分3000円の占い行っちゃったりね・・・!
    (それによると、35歳か36歳あたりのとき、消化器系に気をつけた方がいいらしい。しかしどう気をつけろというのだろう。)

    面白かったしほんわかもした、ただ、何となくだけれど主人公があまり好きになれなかったのです。
    「インチキ占い」なんて自分で言っちゃういい加減なところは面白くもあるのだけど、占いの結果だと言って、お客さんの彼氏を強引にもぎとって悪びれないようなところが。。
    占い師はお客さんを幸せにしないといけないとは思わないが、でも自分のお客さんを積極的に不幸にしてどうすんねん、と真面目なことを思っちゃいました(笑)

    • まろんさん
      そうそう、お話そのものはほんわか温かいし、
      女性誌の占いコーナーをはじめとして、各種の占い本からいいところを寄せ集めて
      なぜかしっかりお客を...
      そうそう、お話そのものはほんわか温かいし、
      女性誌の占いコーナーをはじめとして、各種の占い本からいいところを寄せ集めて
      なぜかしっかりお客を満足させてしまうルイーズのゆるさも楽しいのだけれど、
      瀬尾さん作品のヒロインとしては、かなり図太い感じが異色でしたね!

      私も、どう気をつけたらいいのかはよくわかりませんが、
      マリモさん、35歳~36歳にかけては、
      とりあえず新鮮で消化のよいものを召しあがってくださいね(*'-')フフ♪
      2012/11/29
    • マリモさん
      まろんさん♪

      あはは、図太い!まさにその通りですね~。
      でもトキメキポイントが「強運」というところが、占い師らしいというかなんというか。
      ...
      まろんさん♪

      あはは、図太い!まさにその通りですね~。
      でもトキメキポイントが「強運」というところが、占い師らしいというかなんというか。

      消化器系云々以外にも、占いで他にも色々言われたのですが、あまり覚えていられないタチで、ほぼ忘れてしまいました。
      食い意地が祟って食中毒というのがありそうな線なので、できるだけ気をつけますねー!(笑)
      ありがとうございます!
      2012/11/29
  • なんとなくで占いをしている人のお話。世の中占いに頼る人は多い。私の友人もよく占いに行っている。私はあまり占いを信じないのだけれど、この話の主人公・ルイーズ吉田のような占いの仕方だったら、信じてみようと思うかもしれない。でも、占いはちょっと背中を押してもらう程度で、結局良いことも悪いことも自分次第なのかなと思った。

  • 瀬尾まいこさんの本はやっぱり家族について考え直させてくれる本が多いなあ、、今回もそういう本なんだろうけど自分が高校生なのもあって登場人物と自分を照らし合わせることができなかったから、卵の緒とかよりかはあまり響かなかったなと思う。
    でもいろんな人が出てきて読んでて楽しかった ♪

  • 占いに頼りたいっていうこと、結構あるかもしれない。
    結局、最後に決めるのは自分自身なのかもしれないけれど、何か理由付けすることによって安心する材料になったり…
    ルイーズ吉田の占いは、占いとしてはどうかなぁと思うこともあるが、背中を押してくるならこんな占いもありだよね。

  • 普段占いはあまり見ないのだけれど。

    プラスの方向へ向けるエネルギーは心地好かった。

  • 本屋さんおすすめ本だったので買ってみた。なんとなく読んでいてほのぼのする本。

  • 3年生のゼミ決めのころ読んだ一冊。


    占い…

    迷っているとき、悩んでいるとき、ふと背中を押してくれるものなのかもしれない。

    こっちを選んだら、こうなるかも…
    もしかしたらあっちのほうが、いいのかなぁ…

    そんなとき、「あなたの星は、こういう生まれだから、こうすることがあなたにとっていい選択ですよ」って言われたら、あぁこれが正しい選択なんだって安心して前に進めるんだと思う。

    自分の意思とか誰かの言葉とかじゃなくて、「生まれの星」っていう絶対的(に思える)もので、自分の選択を裏付けたいんだろう。
    そうすることで、自分を正当化してるんだろう。
    この選択で間違ってないんだって、自分を納得させるための理由なのかもしれない。

    結局自分のこと決めるのは自分しかいないけど、それで前向いて自信持って歩いていけるんだったら、占いに頼るのも悪くないのかもね。

    この本を読みながら、「あぁ、私もゼミ決めなきゃなぁ...」と悩んでいたのがいい想い出。笑

  • 占い師のほっこり話。
    個人的には、終わりの見える少年の話が、
    ちょっと笑えるし、楽しいと感じました。

    本としては、いきなり終わる感があって、
    少しビックリ。
    もう少し、結論あるのかなぁー。と思ったけど。

  • エセ?占い師としてさまざまな人の人生に寄り添う主人公がほっこりする。

著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

強運の持ち主 (文春文庫)のその他の作品

強運の持ち主 (文春文庫) Kindle版 強運の持ち主 (文春文庫) 瀬尾まいこ

瀬尾まいこの作品

ツイートする