戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 251
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167768027

作品紹介・あらすじ

大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人の息子。要領も見た目もいい兄、ヘイスケと、ボケがうまく単純な性格の弟、コウスケ。家族や兄弟でも、折り合いが悪かったり波長が違ったり。ヘイスケは高校卒業後、東京に行く。大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説。坪田譲治文学賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 男兄弟って 一番近くにいるライバルなんだな~って思う。
    意識せずにはいられないだろう。親からどう思われてるとか・・

    進路を決めるとき、親や先生じゃなく 兄のひと押しで進学をきめたコウスケ。そうそう、兄弟ってこう、いざって時に頼りになる。
    こんな兄弟っていいな~って思う。

    瀬尾さんのお話は、日常がリアルに描かれているから面白い。
    東京と大阪の違いってので、生まれも育ちも関西の私にはわかる~っていうのが多かった。

    • kuroayameさん
      瀬尾さんの作品で、まだ読んでいない本ですので、レビューを拝見させていただきすぐにでも読んでみたくなりましたd(^_^o)。
      瀬尾さんの作品で、まだ読んでいない本ですので、レビューを拝見させていただきすぐにでも読んでみたくなりましたd(^_^o)。
      2012/10/27
    • しをん。さん
      すごい面白いお話ですね♪兄弟物語(*^_^*)
      エッセイではなく、物語ですよね?

      >瀬尾さんのお話は、日常がリアルに描かれているから面白い...
      すごい面白いお話ですね♪兄弟物語(*^_^*)
      エッセイではなく、物語ですよね?

      >瀬尾さんのお話は、日常がリアルに描かれているから面白い。

      私は、まだ瀬尾さんの作品に触れたことがないのでこれを機に手に入れたいと思います♪

      素敵なレビューありがとうございました(^^♪
      2012/10/30
  • 文庫で再読。

    コテコテすぎるけど、兄のヘイスケが「ごめんください。どなたですか?戸村飯店の長男、戸村ヘイスケです。長い間勝手して迷惑かけました。ほんま、すんません。お帰りなさい。ありがとう。」と言って家に帰るところは、泣かされました。

    「ギャグはタイミングが大事なのだ!」

    ・・・ほんまや!

  • いいっ!この兄弟、大好き!
    相変わらず瀬尾さんらしい作品でした。
    電車の中で読んでいても、思わずニヤッとしてしまいました。

  • ところどころに見え隠れするさりげないユーモアのセンス。
    それまで真面目に文章を追っていたのに、突然、噴き出しそうになる。
    この独特の立ち居振る舞いが、瀬尾まいこ作品の面白さだ。

    自宅は中華料理店を営む高校生の兄弟。
    繊細で、女の子にもてて、スマートな兄のヘイスケは小説家を目指し、故郷を離れ東京に出て行く。
    がさつで、お笑い精神があり、でも本音は気の弱い弟のコウスケ。
    一見、正反対の二人。でも本当は──。
    兄が卒業して一年。弟は、親の中華料理店を継ぐために地元に残ろうとするが。

    コウスケがほのかに恋心を寄せている仲良しのかわいい女の子、岡野。
    この岡野さんが愛らしい。
    瀬尾さんの作品に出てくる女性はいつも愛らしいという表現が嵌る。
    しっかり者で、でもかわいい。

    さて、この兄弟二人、高校卒業後まったく違った道を歩もうとするが──。
    本当の自分は何をしたいのだろう? 成長するに連れ、二人とも、それにようやく気付き始める。
    なんともハートフルな青春ストーリー。
    相変わらずの瀬尾作品の持つ温かさ。
    楽しく、関西弁がいい味を出している、心がほっこりする物語でした。

  • まず思うのは、この本は表紙とタイトルで損してるんじゃない?って事。
    瀬尾さんの作品じゃなければ、私なら手に取らないですね・・・

    だけど、これ読んでみるとすごく良かった!
    コテコテの大阪下町に住む兄弟のお話なんですが、2人ともいいねぇ。ザ・兄弟!って感じでした。

    このヘイスケ・コウスケ、どっちもいいキャラです。
    最初コウスケの語りで始まると、ヘイスケがいかにもいけ好かない感じなのですが、次はヘイスケの章になっていて「あぁそうなんだ~」とヘイスケに同情したりして。

    お互いに相手を認めているからこそ持つコンプレックス。
    大阪ではコウスケのように、面白くておちゃらけな子は受けがいいです。
    逆にヘイスケみたいな子は「ええ格好しぃ」とか言われちゃうんですよね~。
    弟に対抗して、新喜劇の桑原和男のマネを必死で練習するあたりに兄の悲しさが・・・しかも全然受けないし(笑)
    兄目線の私としては切なかったです。

    大阪弁で勢い良く読み進むうち、ジーンとしたりほっこりしたり、とてもいい本でした。私にとってはコテコテの大阪弁がすっごく面白かったのですが、このコテコテの大阪弁&内容は、関西人じゃない方には読みづらくないのかな?ってちょっと気になりました・・・
    濃いすぎて関西人以外には意味分からないんじゃ?って部分もありますし。

  • ええわー
    これはええキャラやでー

    って思いながらの一気読み。
    瀬尾まいこさんは、若者を書かせたら天下一品やと思いました。

    今ちょっとしあわせな気分。

  • なんともベタなタイトルやねぇ。
    大阪下町の中華料理店の2人息子、要領も見た目もいい兄ヘイスケとボケがうまく単純明朗な弟コウスケ。交互に2人の視点から描かれるお話は、要領よく見える兄も実は不器用で、弟もやっぱりそのまま不器用で、互いに互いのことが見えずに、もとより自分のことも分からずに、何となく波長が合わない中で、兄が卒業・上京して初めて別々に暮らすのをきっかけに見えていなかったものが見え出す…。
    こう書いてしまうと、確かにお話もベタやねぇ。でも、これで悪くない。
    この歳になってこういうお話読むと、話の如何に拘わらず、自分のこと、自分と父のこと、自分と弟とのこと、自分の息子たちのこと、息子同士のこと…、図らずもそういう家族構成なんで、何となく身につまされるところが多々あって、ある種の感慨に浸っちゃうんだよねぇ。
    うちも店をやってて誰も継がずにそれっきりになっちゃったんだけど、今になれば、まあそれで良かったという感じで、息子二人も自分の好きなところに就職してくれりゃあ、それもまたそれで良いんだろうと思える。
    上手く言えないけどそういった男同士の親子や兄弟の機微が、関西をネタにしながら(まあ、関西の人がみんなああだと思われるのはなんだけど)、巧いこと描かれてると思う。

  • 兄弟のそれぞれの葛藤と愛情が胸を打つストーリー。


  • 早く地元から出たかった。
    だから東京に来た。
    大学に通い、就職し、
    帰る理由がなくなっていった。帰らなくなった。

    辛いことがあると
    故郷を思い出した。故郷に帰った。
    息がしやすかった。生きやすかった。

    でも私は東京に戻ります。
    帰る場所を思い出したから。

    お姉ちゃん。
    私のことをいちばん知っていて、
    いちばん嫌いでいちばん大好きな人。
    今はとても貴方に会いたいです。

  • 兄貴。わかんで、その気持ち。ちょっと親父になんか伝えたなったわ。おーきに。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

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