戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 252
  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167768027

感想・レビュー・書評

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  • しょーもなっ!と言いながら、端々で笑ってしまったー♪

    戸村飯店の長男と次男がお送りする、オーサカ・トーキョー・ドタバタストーリー(一部語弊あり)

    ツッコミたくなる要素満載、大阪臭さを醸し出しつつ……最後にホロリときてしまう。
    大げさで、カラフルで、なのに変わらない……そういう日々が「楽しめる」町っていいなあ、と思う。

    家から出ていくことが当たり前と考えていた兄ヘイスケと、家に残ることが当たり前と考えている弟コウスケの想いの変化も面白い。

    けらけらと笑いながらも、アイデンティティーみたいなものをふと考えてしまう。素敵な青春小説。

  • 大阪が舞台となっています!関西住みなので、大阪弁でテンポよく読みすすめることができました。子供の頃の出来事をそれぞれの立場で綴られており、当然お互い思うところがあって、自分にない部分を羨ましがったり、妬んだりして、、、ああ、自分もこんなだったのかも、なんて考えたりしながら。でもやっぱり兄弟って素晴らしい!

  • いい話だったけど、LGBTに無神経な会話がひっかかっている。関西人ノリとホモソは親和性が高いとはいえ物語に落とし込むことに私自身明確に拒否反応があるのだなという発見。

  • 大事なところで出て来る手書きの手紙がとてもよい。
    手作りの料理もそう。

    大阪の人は、照れくさいことを嫌がるから本当に思ってることは言葉にしない。ノリで冗談めかしてあやふやになっちゃうこともある。
    でも愛情は誰よりもあって、優しさやおもいやりは手書きの手紙や手づくりの料理に表れる。
    そしてノリや冗談を言い合う日常はそこに必ずあって、いつでも迎え入れてくれる、待っててくれる。

    この物語はその大阪の人情だけじゃなくて、東京も捨てたもんじゃないって思わせてくれるとこがまたいい。
    コウスケとヘイスケの兄弟を通して、世の中に対して可能性を感じるそんな物語でした。

  • 初めまして、瀬尾まいこさん。
    本屋大賞おめでとう。
    それがあったから私はこの本を読む事になりました。
    うまい表現ではありませんが、人情話ですね。
    家族愛、兄弟愛、人間愛。
    読むうちに主人公と同じような青春体験をしたことがあるような気になって少々胸キュン感覚を覚えました。
    住み慣れた土地を離れ、異郷で暮らし、元の土地へ戻る。
    どれも寂しさが付いてくる。それぞれの地で濃い人間関係が育まれれば育まれるほど別れは辛い。けれど辛さを乗り越えて次のステップに進まなければならない時がある。
    青春ならではの悲しみであり特権である。

  • 育った大阪を嫌って出て行った長男と、その町と店が大好きな次男。2人の確執と本音が交互に語られる。
    底抜けに優しい登場人物たちに囲まれて2人が成長する物語。

  • お互いをコンプレックスに思ってる戸村飯店の兄弟、兄ヘイスケと弟コウスケの物語。 なんか、兄弟ってうらやましい。 その後の二人も気になるんですけど!

  • 読み出してから、早い段階で気付かせてくれる。
    誰だって、みんなちゃんと考えてる。声に出して言えないこと、いっぱいあるんだなーと。相手の思いに気付けたら、人生幸せの始まりだ。

    身体が硬いからシャチホコと反りが合わん...みたいな冗談言えるのに「面白くないヤツ」と思われてたなんて。大阪、ハードル高過ぎ!

    ヘイスケ、立派な兄ちゃんだよ!

  • 長子の不器用さに共感。自然な関西弁も物語に息を吹き込んでいて心地よい。

  • 坪田譲治文学賞受賞作。
    タイトルの“100連発”、カバー絵、帯、etc 。
    ギャグ等で笑わせに来るかと思いきや、ゆるいテンポが心地良く、すっごくちょうどいい感じ。
    人に与える印象と自分自身が感じるものとがかけ離れている、こういう事で悩むのは若者特有かな。
    共感したり懐かしくなったり、色んな感情がふつふつ。癒される一冊でした。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

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