- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167768027
作品紹介・あらすじ
大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人の息子。要領も見た目もいい兄、ヘイスケと、ボケがうまく単純な性格の弟、コウスケ。家族や兄弟でも、折り合いが悪かったり波長が違ったり。ヘイスケは高校卒業後、東京に行く。大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説。坪田譲治文学賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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兄弟でも相手の本心は全てわかるわけではないけれど、兄弟だからこそ知らず知らずのうちに支え合っていることがあると感じました。
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瀬尾まいこの傑作。ほっこりしたり、笑ってしまったりとても楽しい。
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これはいい兄弟
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キャラも話の展開もそこそこ面白い。タイトルや評判から勝手にもーっと爆笑できるのかと期待してしまっていただけに、少し物足りなく残念。でも瀬尾さんらしく、心温まる作品。
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高校生から大学生になるの兄弟の物語
阪神タイガース、吉本新喜劇、宝塚歌劇‥関西あるあるネタと関西で育って東京で暮らすようになって感じる変化、すっごくわかる!!
そして、ちょうど息子たちの年齢と重なるので、やっぱり母親として全然わかってあげてないことや誤解して決めつけてしまっていたことがいろいろあったのかもしれないとせつなくなりました
日々、もっとちゃんとして!将来のこと考えてるの!?とついつい口に出してしまうこともあるけれど、言わなくても何か考えていたり、遠回りから学ぶことがあるんだと信じて見守るように頑張ろう -
全く好みじゃないタイトルと表紙!(すみません!)でも、瀬尾まいこさんだから…と思って、読んだら、めちゃくちゃ面白くてあっという間に読んでしまった。
正反対のタイプの兄弟のお話なのですが、どっちもいい男の子!!うちの子もこういう風に育ってくれないかなーと思いました。高校生ってまだ思春期だよね?って思うほど、家族や周りの人への思いやりに溢れてる。特に弟のコウスケの思考が面白すぎて可愛すぎて、爆笑でした。逆に兄のヘイスケは、切なくてキューっとさせられた。
嫌な登場人物が全くおらず、穏やかな気持ちでサラッと読めた。特に北島くん、品村さんのキャラが良かった。
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戸村兄弟、高校卒業し一歩踏み出す。
将来について模索しながら進む、若い頃を思い出すような、ちょっと懐かしいような、ワクワクするような…(*´˘`*)
私にもこうやって将来について考えていた10代があったなぁ〜と微笑ましくなった ·͜·♡
瀬尾さんの書く小説は、前向きで好きです。 -
兄弟でお笑いする話かなと思ったら全然違った。帯見たらそんな感じするんだけどなあ(笑) 大阪出身で関西弁懐かしいなぁーと思いながら読んでた。でも、青春小説と銘打ってるけどビミョーに異なるようなそんな気がした。面白いというのもちょっと違って、普通の小説?みたいなそんなものに落ち着いてるレベルだなと思いました。
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大阪の下町にある庶民派中華店『戸村飯店』の2人の息子たちは青春真っ只中。
兄のヘイスケと弟ケイスケの想いがそれぞれの目線で交代に語られていく。
兄のヘイスケは顔も要領も良くて軽やかに人生を歩んでいるように見えるけれど実はそうでもなくて……。私は自身が長子だからか(顔も要領も良くないけれど)ついついヘイスケに肩入れをして読んでしまい、単純で愛されキャラの弟ケイスケが眩しく思えた。
テンポよく読み進められるのであっという間に読み終わってしまった。もう少しこのお話しを読んでいたかったな。