贄の夜会 上 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2009年5月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784167769017

みんなの感想まとめ

複数の視点から織りなされる緊迫したサスペンスが魅力の物語は、犯罪被害者家族の集いで起きた惨劇を中心に展開されます。参加者の女性二人が惨殺された事件を捜査する刑事たちは、過去に猟奇殺人を犯した弁護士の存...

感想・レビュー・書評

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  • 《犯罪被害者家族の集い》に参加した女性2人の惨殺死体が東中野の教会で発見された。捜査に当たる刑事たちは《集い》に参加していた中条弁護士が、20年程前、14歳の時に同級生を殺害し首を学校の門にさらした猟奇殺人犯だったことを知り驚愕する。

    犯人を追う刑事たち、過去の猟奇殺人犯で今は弁護士の男、日常生活に完全に溶け込んで仕事をする殺し屋。各々の思惑が交差し、時にぶつかりながら進んでいく物語は長さを感じさせません。

  • 上下巻ある長編。
    下巻になると読むのを止められなくなる出来事の数々。
    サイコミステリーとはいいきれない現実感もあり、なかなかの作品でした。

  • とても硬派なサスペンス。
    読みごたえあり。

  • 帯に惹かれて読みだしたが。下巻に期待。

  • 本の帯には、「サイコ・キラーVSスナイパーVSローン・ウルフ」と銘を打ってあります。
    <犯罪被害者家族の集い>からの帰宅途中、目取間 南美は、惨殺される。その殺され方は、異常きわまるサイコキラーの仕業か?
    手掛かりも無く調査は始まるのだが・・・。
    痕跡を残さず淡々と仕事を進めるスナイパー、そして猟奇的殺人者、その2人を追う孤独な警察官の三つ巴の闘いが・・・。

    香納さんの作品は初めて読みました。本屋で平積みされて気になって手に取りました。
    最初から衝撃的な始まりで、いろんなものがミックスされた読み応えのある作品です。良くこれだけの話を一つにまとめたなと思います。
    ボリュームありますが面白い。

  • ぐいぐい引きこまれるクライム小説でした。仕事の先輩からいただいたものですが、上下巻とも一気でした。
    読んでいて気持ち悪くなるくらいの描写だと思うということは、作者に筆力があるということでしょう。本当に気持ち悪くなった場面がいくつかありました。
    こちらも心理的なものが軸になっているので、この手のものが好きな人はいいかもー。

  • 短篇の美しさと技に定評のある作者の渾身の力作。


    長さが気にならない程、テンポのよい展開。
    妻を殺されてしまったプロフェッショナルの殺し屋、ノンキャリアの疲れた刑事、
    少年の頃に殺人を犯しながらも弁護士として社会に帰ってきた男、そして男のいう「透明な友人」とは?

    それぞれが重厚に書き込まれ、時にヒットマン小説を読むような、時に刑事ドラマを読むような、
    いわゆる一粒で数回楽しめる作品。

    その縦のストーリーにやわらかな色を加えるのが、刑事の妻や殺し屋の亡き妻への思い。

    ほんの少しだけ不満があるとするならば、刑事の部下の死は必要だったのか?という点
    (もちろんこれと次に続く従兄弟の死によって、妻へのかかわりに信憑性が出たともいえるのだが)と、
    心理学者の女性が最後に登場したときのまとめかたというか書かれかたが少し、
    雑だったように見えたところ?


    深読みしすぎかもしれないけどもしかしたら、予定外の長期連載になり、
    むりくり山場を持ってきてのつぎはぎ?なんて少し思っちゃった。


    なので悩みつつも、★4つ。

  • 2009/5/8 ジュンク堂住吉シーア店にて購入
    2011/5/9〜5/12

    久しぶりに読む、香納作品。
    「犯罪被害者家族の集い」に参加した女性2人が帰路に惨殺される。捜査線上には、集いに参加していた弁護士、中条が浮かぶが、中条は14歳のとき、同級生を殺害し、首を校門に掲げた猟奇殺人犯だった。果たして、真犯人は誰なのか。幾線もの事件が重層的に織りなす極上のサスペンス。
     刑事の大河内や、被害者の夫、目取真渉などキャラもたっていて、ぐいぐい引き込まれる。下巻も楽しみだ。

  • 犯罪被害者家族女性2人が殺された事件を追いかけるうちに、いろいろな方向へ話が進んで行く、ジャンル分け不可能なごった煮のような小説。
    非常に長いが、じっくり味わって楽しめそうだ。

  • 緊張感のある骨太な上巻。
    この先の展開に目が離せない。

  • 2014/5/18しばらく積読だったもの。後半から面白くなってきた。下巻が楽しみ。★4

  • 捜査一課強行班七係 小林班、デカ長大河内
    下巻にて。

  • 実に重厚な作品だ。

    登場する刑事たちは、根っからの刑事で、職人だ。

    ひとりひとりが捜査技術にたけ、その腕にプライドを持ち、手の内を容易には明かさない。

    そのプライドと、そして粘りの先に犯人の後ろ姿が見えてくる。

    「犯罪被害者家族の集い」に参加した女性二人の死体が
    教会で発見される。

    一人は殺された後に両手を切り取られ、
    もう一人は頭を石段に何度もたたきつけられて割られるという凄惨な現場だった。

    「被害者家族の集い」にはある弁護士が出席していた。
    十九年前、十四歳のときに彼は同級生を殺し、その首を切断、校門に晒すという事件を起こしていた。

    さらに、その他に三人を殺害していたことが
    後に判明している。

    だが、弁護士には確固としたアリバイがあったことから、事件はますます混迷を深める。

    捜査が進む中で、点と点が線で結ばれていく。

    クライマックスが近づくと緊迫感が増し、そうなるともう、深夜だろうが、夜明け前だろうが、結末まで本を閉じることはできない。

    犯人を追う側の主役である大河内刑事は、娘を三歳で失っている。

    その時点から、彼は大きな悲しみと虚しさを抱えて
    生き続けている。

    また、追われる側にも主役がいる。

    大河内が違和感を感じた被害者の夫、目取真は実は、
    殺し屋だった。

    彼は仕事の傍ら、妻を殺した犯人を捜し、追う。

    そして事件は、警察の暗部へと広がっていく。

    犯人、それを追う現場の刑事、殺し屋、警察上層部、
    ヤクザ、三つ巴、四つ巴、それ以上に、絡まって、なかなかと複雑な様相を呈するのだが、職人刑事たちが一つ一つ地道に疑いを潰し、事実を積み上げていくことで、私たちは迷子にならずに結末へと導かれる。

    追う者も、追われる者も、その生き様は悲しく、
    切ない…。

  • 上巻のみ登録
    犯人は奴なのか、それとも「魔物」は別にいるのか?緊張感が続くサイコサスペンス作品。
    容疑者の弁護士の経歴等は、実在の事件がモデルになっています。他の小説でもモチーフに
    使われる事が多いですが、はっきり言って不快です。あえて使わなくても…と思ってしまう。
    文庫上下巻を一気読みした眼精疲労と、息詰まる展開による精神的疲労でぐったりです。
    改心した弁護士ってキャラクターは好きじゃないな。悪かった程度ならアレだけど、殺人の罪を償って今は弁護士ですってどうかなぁ…。

  • 香納さん初読了でした。
    とにかく量も内容もボリュームたっぷり。
    ある猟奇的殺人をきっかけに、巻き起こる様々な事件。
    いやー、読ませられました!

  • 猟奇殺人犯に妻を殺された暗殺者と、猟奇殺人を扱いつつも暗殺者を負う刑事。今のところ繋がってはいないが、それぞれの立場から話が進展しており面白い。
    19年前の事件が神戸の少年事件を彷彿とさせる。

  • あまりに人が死にすぎる残忍な話は
    小説とは言え避けたいが・・・
    これは許せる範疇だった。

    ただの警察ものではなく、
    ヤクザとつながる警察、
    殺された被害者の家族が実は殺しや?
    そして犯人らしき影など、
    ミステリー要素も絡み
    非常に面白い!

  • 14.05.18 しばらく積読だったもの。後半から面白くなってきた。下巻が楽しみ。

  • 面白い!

  • 娘を亡くし孤独を抱える刑事。
    14歳の頃に猟奇殺人を犯した弁護士。
    妻が殺人事件の被害者となった裏社会のスナイパー。

    3人の視点で語られる事件。多くの謎ときな臭さを残し、物語は下巻へ

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著者プロフィール

1963年、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。99年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される。

「2023年 『孤独なき地 K・S・P 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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