- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167773038
作品紹介・あらすじ
能町みね子、2×歳。都内の某会社でOLとして働き始めて3年、実はまだ「チン子」がついています。会社の人は誰もそのことを知りません…。オトコ時代について、恋愛のお話、ドキドキOL生活など、大人気脱力系イラストエッセイ本『オカマだけどOLやってます。』シリーズを再構成し、一冊にまとめた完全版。
感想・レビュー・書評
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能町さんの存在を初めて知ったのはこの本だった。(正確には、親本の竹書房版)書店員時代、ちょこちょこと地味に売れているこの本が気になりチラ見しては、独特の脱力感が面白そうだとは思っていたが、じっくり読もうとまでは思わなかった。その後、能町さんの著作にハマり出してからも、性を変えるか変えないかのことを綴った初期作品は、まぁいいかな…今の能町さんが好きなのだし…と思っていたが。
「お家賃ですけど」を読んだら、やっぱりOL時代の能町さんのことをもっと知りたくなった。オカマでOLをしていた若かりし能町さんの日々をユルく綴った日々は、ジェンダーをトランス、なエピソードがユーモラスに語られていて、色々赤裸々ながらもライトに楽しめた。文章の面白さもさることながら、味のあるイラストもまた好きなんです。体を「リフォーム」する前だからこそ直面するドキドキ、例えば着付け、例えば恋愛…。その出来事のひとつひとつがなかなかに興味深くて、まったりと読みたかったのに一気読みしてしまいました。ちょっとトホホっぽかったおかまバーのバイトの話は、若気の至りな感じで印象に残りましたわ。
今更だけど、もっと早く読んでおけばよかったなぁ。仕事の合間に本書をチラ見していた書店員時代、まさか能町さんがこんなにテレビやラジオまで活躍の場を広げることになるとは思わなかったよ。最近能町さんを知ったという人にも是非読んでほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北大路公子さんの本をほとんど読んでしまい、楽みがなくなってしまう、、、と焦っていた所に出会いました!
最初は 逃北 を何かで見つけて興味を持ち、この本からスタートしてると知り読んでみたら、おかまの話でした。
また面白い人見つけた!他の本も読んでみます! -
十年以上前のエッセイなのでLGBTQ+に対する捉え方が今とはまた少し違うのかなと思う点もあったのですが、マイノリティかそうでないかは重要ではなく人は誰でも自分らしく自分のしたいように生きればいいしその権利があるべきだと再認識させられました。
面白く読みやすいです。 -
元男性(と言えばいいのか?)・能町みね子さんが、まだ女性にならないまま、OLとして働いていた当時のエッセイをまとめた1冊。
「実は男である」ことを言わないまま、暮らし、働き続ける苦労をおもしろおかしく綴っている。 -
世の中、セクシャルマイノリティーへの風当たりが弱くなりましたが、身の回りではお会いしたことが有りません。たまたまなのか、じっと息をひそめているのか。
自分の性がちがうという気持ちってさぞ閉塞しているんだろうなと想像できます。日本も同性同士で結婚出来るようになるといいし、養子も取れるようになるといいと思う。そりゃ色々バッシングとかも有るだろうけど、始めないと一歩も進めないですからね。
で、この能町みね子さんはどうかと言えばとってもポジティブで、友達にも親にもカミングアウトして受け入れられ、なんだかとっても楽しそう。OLやっていても疑われもしないのだから相当女の人なんでしょうね。
本の中でなるほどねと思ったのは、くしゃみに男フレーバーが出てしまう事です。分かる気がします。男のくしゃみってずぶといですから。
既に15年位前の話のようなので、今どんな感じ生活しているのか本読んでみたいですね。 -
短編集は苦手なはずなのに全く知らない世界とコミカルな文体についつい惹かれて読み進めてしまう。トロピカル性転換ツアーにつづきとても面白くてスラスラ読めた。
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能町みね子さんのエッセイ。タイトルを見て、頭には?マーク。オカマだったなんて全然知らなかった!手にとり読んでみると、読みやすい文章とコミカルな挿絵が素敵で、すぐ読み終えた。自分の気持ちに素直に、楽しく生きることの大切さを感じた一冊だった。
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能町さんは、「ごくふつうの女子」つまり女性である自分自身を勝ち取られたのだと感じました。
今、文章もイラストもお書きになり、相撲を愛される能町さんが大好きです。 -
自らを明るく呑気に「オカマ」と言い切る能町さん。ささやかな乙女心も、親近感湧きまくりのだらけっぷりも大好き。どうかそのままでいてください。
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元がブログなだけあって、1話1話が短くてめちゃくちゃ読みやすい。
やっぱり能町さんの本、全部読まないとね。