オカマだけどOLやってます。完全版 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1081
レビュー : 169
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773038

作品紹介・あらすじ

能町みね子、2×歳。都内の某会社でOLとして働き始めて3年、実はまだ「チン子」がついています。会社の人は誰もそのことを知りません…。オトコ時代について、恋愛のお話、ドキドキOL生活など、大人気脱力系イラストエッセイ本『オカマだけどOLやってます。』シリーズを再構成し、一冊にまとめた完全版。

感想・レビュー・書評

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  • 僕は、自分の知らない世界に理解がある…と思っています。
    しかしそれは、見下しているに過ぎないのではと考えてしまいました。

    「僕はあなたとは違うよ。でも理解したい」と書くと、お前は何様だの一言に尽きますが、もしかしたら今までもそうだったのかもしれないと青くなります。
    僕自身がコンプレックスの宝庫(?)なので、同類相憐れむのような気持ちなのか。
    人は人、僕は僕という、無関心が呼び起こす考えなのか…、と、あれこれと頭をひねりますが、どうにも答えが見つからずにいます。

    席を同じくすると好奇心がまさって、あれこれとたずねてしまいます。
    とくにお酒が入れば、相手の気持ちもろくに考えず聞いてしまうのです。
    初対面の人でも変わりません。

    その人にとってはそれが自然なのだなと思うので、尊重したいです。
    しかしさきに書いたように、裏には黒い感情があるのかもしれないと嫌になります。

    いろいろなマイノリティな方とお付き合いさせていたただくことも多いですが、僕が大抵おもしろがって聞いているので、あっけらかんとしたところがいい…の…かも。
    (無神経ともいう)
    何だかいつもありがとうね…と、いつもの僕の行動に赤くなるやら青くなるやらでした。

  • 能町さんには悪いけど、読んでて楽しい。可笑しい。

  • 能町みね子のエッセイ?ブログ?

    ってか、能町みね子がそうだとは知らなかった
    タモリ倶楽部で地理回とかに出てるのを見る限り普通にこんなおばちゃんいるよな~って感じで思ってたけど
    でも、そうだという目で見れば、まぁそう言われれれば見えるって感じ

    世の中、男女を明確になっていない身分証明書って意外とあるようだ

    あと、改名には新しい名前で生活している実績が必要とかって、それまでの偽名を使う行為ってどういう捉え方なんだろうか?
    場合によっては不法行為になったりしない?
    と思わないでもない

    で、性同一性障害の診断の理由が、本人がそう思うんならそうなんだろうなって感じで結構適当に見える
    でも、本人がそう思ってるんならそうだと言うのは必要十分条件なのではなかろうか?

  • 約2か月前に順番を考えず、「オカマだけどOLやってます。ナチュラル篇」を読んだ。
    これより前に出たやつ読んでから、ナチュラル篇を読みたかった。。。と少し後悔しつつ、面白かったので、この完全版を読んだ。

    能町さんの文章って本当に面白い。読んでいてあっという間。
    くすって笑えるところが多く、電車内で読んでいた私は変態だったと思う。

  • チン子と書くのが面白かった。

    「私ってなんか違う!」ってなって性の違和に気づくものではないというのが、なるほどと感じた。違和を感じる瞬間があるものだという偏見を持っていた自分に気付かされた。

    解説にもあったように能町さんの軽妙な文体で淡々とコミカルに綴られるストーリーに引き込まれる。添えられたイラストでさらに想像が膨らむ。バレるバレない問題や、告白返しなど、本当ドラマとして面白かった。

    マイノリティは可哀想でもなければ辛くもないし、哀れに思われたくないという気持ちが強く感じられた。でもそれは当事者が言うことであり、著者が他人に「おかま」と言われることを嫌うように、他者がどう思いどう接するかはまた違う問題なのかもしれない。

  • 『お家賃ですけど』を読んで「良い!」と感じた能町みね子さんの本をさっそくkindleにて。

    学生時代からOL時代までの彼女の人生を、特に深刻になるでもなく語ってくれる。

    その頃の彼女はまだ体は男で、中身は自分でもどちらか考えたことなかった→男ではないっぽい→女であり、体も女になりたい!みたいな変遷をたどっている。

    たぶん、辛かったりしんどかったりする部分を書いていないだけだと思うけれど、両親含め理解のある良き人にも恵まれていたのか、ことさらに深刻な書き方をしていないためこちらも気負わずに読めて、それって大事かも、と思った。

  • 世の中、セクシャルマイノリティーへの風当たりが弱くなりましたが、身の回りではお会いしたことが有りません。たまたまなのか、じっと息をひそめているのか。
    自分の性がちがうという気持ちってさぞ閉塞しているんだろうなと想像できます。日本も同性同士で結婚出来るようになるといいし、養子も取れるようになるといいと思う。そりゃ色々バッシングとかも有るだろうけど、始めないと一歩も進めないですからね。

    で、この能町みね子さんはどうかと言えばとってもポジティブで、友達にも親にもカミングアウトして受け入れられ、なんだかとっても楽しそう。OLやっていても疑われもしないのだから相当女の人なんでしょうね。
    本の中でなるほどねと思ったのは、くしゃみに男フレーバーが出てしまう事です。分かる気がします。男のくしゃみってずぶといですから。

    既に15年位前の話のようなので、今どんな感じ生活しているのか本読んでみたいですね。

  • 2019/02/03読了


    2006年刊行なので、もう10年以上前
    今では、性同一性障害はそのころと比べたら理解のある人が少しは増えていると思うし、ポジティブで生きている人の体験談もしっかりと世の中に出でて読めるようになった時代の変化はあると思う。
    この方は今イラスト一本でやっているのでしょうか
    エピソードもさながら、イラストもみやすくて好きですし
    今後も素敵な前向き女性として、邁進していってほしいと
    応援したくなりました。

  • 女の世界に途中参加した筆者によって、女の生活や性質を客観的に感じることができた。性同一障害という言葉を避け、あくまでシリアスではなく、自然と女として暮らす筆者に衝撃を受けた。テレビでは性転換などをネタにした人たちも増える中でごく普通に過ごしている筆者は性を超越し、自分を含め相手を受け入れる心の広さを持っている人だと感じた。本書で述べられているように、ネットで検索したところ見た目が綺麗で驚いた。安い化粧品とのことなので生まれ持った美しさが羨ましい。ちょっとしたイラストも可愛らしかった。

  • 性同一性障害の著者によるブログ本。いやはや、こういう障害を持って生まれてしまうと、いろいろとありますね。

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著者プロフィール

北海道出身、茨城県育ち。文章やイラストの仕事のほうが多い漫画家。他称好角家。雑誌やネット媒体でコラムなどの連載多数。2006年、イラストエッセイ『オカマだけどOLやってます。』(竹書房)でデビュー。著書に『くすぶれ!モテない系』(文春文庫)、『ドリカム層とモテない系』(ブックマン社)、『逃北〜つかれた時は北へ逃げます』(文春文庫)、『「能町みね子のときめきデートスポット」略して能スポ』(講談社文庫)、『雑誌の人格 2冊目』(文化出版局)、『うっかり鉄道』(幻冬者文庫)など。『「能町みね子のときめきサッカーうどんサポーター」、略して能スポ』(講談社文庫)がサッカー本大賞2017の大賞を受賞。ラジオやテレビなどでも活躍している。

「2018年 『中野の森BAND』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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