誤読日記 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2009年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784167773052

みんなの感想まとめ

多様な書籍に対する鋭い視点とユーモアが光る本書は、175冊の書評を通じて著者の独自の読み方を楽しむことができます。辛辣な批評が並ぶ中で、著者の広範な知識と視点は読者に新たな発見をもたらし、思わず手に取...

感想・レビュー・書評

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  • 10年以上前の書評本。面白い。最後には自分の本も書評しちゃう斬新さ! あとがきで自死するパターンもあるけどね。悪魔の使徒として吉田豪氏を配置しているのも見事! 作者の妙なのか編集者の妙なのかはわからんが...。

  • 辛辣で、けっして的を外していない175冊の書評。
    芸能人の本から、政治家まで、著者のフィールドの広さに敬意を。読んでみたくなる本もあるが、15年も前の書評なので、昨今の状勢から、良書ほど絶版本が多いかも。

  • 最大の事件は解説で起こっていた。吉田豪が相当けんか売ってるんですよね、解説なのに!それを踏まえた斎藤自身による文庫版あとがきもあって、両方読んでみると、なんとなく斎藤の器のでかさが印象に残りました。
    (と思っていたら後日、中島義道本の解説で斎藤がかなり喧嘩売ってるのを発見し何とも言えない気持ち)

  • ベストセラーやタレント本など、他ではあまり見ない書評が面白い。
    ただ、ウリの毒舌が自身にあまり合わないので、他のはちょっとものによるかなぁ…。

  • 面白くなくは無いんだけど、いかんせん紹介してる本の多くが古すぎたりして今や全然興味ない内容だったりして意外と読むのに時間がかかった。解説の二次加害ぶりが酷くて色々台無しな読後感(性被害の文脈で何がどう間違ってたって?)

  • 文学

  • タレント本やハウツー本、文学、話題の本など、あらゆるジャンルの本にツッコミを入れています。

    著者の他の本に比べると、毒舌がちょっと鈍っているような気がしました。辻仁成や渡辺淳一、石原慎太郎といった面々は、すでに何度も同じようなツッコミをくり返してきたせいか、ツッコミがパワー不足です。本書に取り上げられている橋本治の『上司は思いつきでものを言う』ではありませんが、「ええーっ?!」と大げさに驚きあきれてみせる芸風を期待していたので、若干肩すかしにあった印象です。

  • 手に取るもの恥ずかしかったベストセラーをしっかり読んで頂いて、こんな本を死ぬまで一年一冊出し続けて頂いたら有り難し。

  • 斉藤美奈子による読書案内。
    語り口がわかりやすくて、読みやすい。たくさんの本が収められているので、読書する参考にもなる。
    久しぶりの再読だったけど、今読んでも面白かった。 

  • 書評。面白い

  • 「百年の誤読」と表題も似ていますが、同じように書評でありながら、取り上げている本の幅の広さが印象に残りました。タレント本が多く取り上げられており、そういう意味では実に社会の動向を知ることが出来る本でした。郷ひろみ、二谷友里恵は有名ですが、石原良純、長島一茂、梅宮アンナ加賀まりこなどの説明もウィットに富み、楽しいものがありました。しかし、何といっても「小泉純一郎写真集」には笑いました。この勘違い振り!「誰かなんとかいってやってよ」は正に適切なことばですね。私自身としては後半の「文学をめぐる現象」「本でニュースをふりかえる」などが実際に読んだ本が多く、理解もし易かったです。それにしても著者がそれぞれの著書のトーンに合わせて書いている文章の闊達さに本当に楽しませていただきました。

  • 「すべてのビジネス書は恋愛の書に通ず」は言われてみればナルホドなと。所詮、上司・部下・客にいかにして認められて気に入られるか?の指南本だから。
    相変わらずベストセラーをこき下ろし、175冊を読んだ気にさせてくれるんだが、どんだけヒドイのか現物もちょっと読んでみたくなるから不思議。

  • うっかりマジョリティに流されないために。違った見方が出来る力を身につけたいなら。(粗探しと言われればそれまでだけども)

  • おもしろい。
    どんな本でも、「こんな視点でよむのか」と感心させられる。
    けれど、残念ながら連載時の意図も反映されているため、まとめて読むと飽きる。
    息抜きに数頁ずつ読むのがいいかも。

    また連載時の出版文化史として読むとまたおもしろい。はたしてこれらの本のうち、いまでも新刊で入手できるのはどれぐらいあるのだろうか……。

  •  集中してこの著者の本を読んでいた。書評集。
     他の本とネタかぶりがあったせいもあり短文をまとめて読んでいると「飽き」がきた。こういうコラムのまとめはちびちび読むものだと実感する。毒も慣れてくるとちょっと飽いてくるのだなと読み方に反省する。

  • チェイサーとして読むのに最適な本。

  • 頑張って、頑張って読んでいたんだけど・・・どうも私には合わないらしく途中で読まなくなりました。
    ハッキリ言って珍しい事です。
    多分、興味の無い本の事などは、読んでいてもダメなんでしょうね。だから仕事とはいえ作者の頭の中に感心です。

  •  全作「趣味は読書」は楽しめたんだけどこちらはなぁ……1作に対して1~2ページ記述して続いて次作品という流れで、あわただしいうえに掘り下げが少ないので、「愚痴ってるだけ?」という気がする。
     どんなに愚痴ろうが、その本は売れているわけで……そこに何を求めているのかを見ようとしていた前作の姿勢を失ってしまったような。
     軽く読む分には面白いのかもしれないけど、でもこれ読んでも読みたい本が無いし(愚痴メインなので)……あんまり発展性が無いと思われる。

     なんとなく残念。

  • タイトルの意味がわからず、なんだろう?と思って手に取った本。奇抜な色合いの表紙も気になりました。
    斎藤美奈子氏の著作はこれが初めて。かなり痺れる毒のこもった百七十五冊の書評集でした。
    なぜ売れているのかわからない人気本を無節操に集め「本のワイドショー」として語る目的だそうです。
    誤読というのは、著者いわく「クレームをつけられそうになったとき、ごまかすため」だそうです。

    最初の「タレント本」コーナーは、採り上げられる本のどれもが彼女の舌鋒でブスブスと穴が開けられており、タレントたちが哀れになるのと同時に、そんなひどい本を山のように読んだ著者にも同情しました。

    「有名人本」コーナーも、それに劣らず微妙なクオリティのものばかりのようですが、ほかにもベストセラーや話題の書など、とにかく巷で噂になっているものを中心に取り上げられているので、自分が読んだことがなくても、知っているタイトルのものがずらりと並んでいました。

    毒がこもった痛烈な書評ですが、そこには愛があるので、後味の悪さは残りません。
    時には全く毒のない、甘い書評もあります。
    むしろ、名前だけで本を出しているようなジャンク的なものをバッサリ斬っているため、自分のモヤモヤを代弁してくれたようで小気味よく、スッとしたりします。
    内容や構成への批判は容赦ありませんが、紹介した本のどれもが商業的に売れている本という意味で、敬意は払っています。
    常に冷静さは忘れていないため、感極まって文章が暴走することもなく、圧倒されながらも無事に読み終えることができました。
    そして最後に、自分のこの本についても書評を書いているところに、彼女なりの仁義を感じました。

    彼女の使う「ア本」という言葉が、ツボにはまりました。
    吉田豪氏の解説も、本文に劣らぬパンチが効いたものでした。

    (こんな読み方をするとはすごいなあ)と思いますが、惜しむらくは、普通の書評集と違って、紹介された本のどれも、あえて読む気にはならないというところでしょうか(笑)。

  •  斎藤美奈子の本関係のエッセイのすごいところは、文庫で出た段階で新しい情報をしっかりいれてくるところだ。
     しかもただ情報をいれるだけじゃなくて、それに対する見解もきちっと表明してくれている。
     なんという潔さ。

     ってことで、斎藤美奈子がいわゆるベストセラーを読み、ぶったぎるエッセイです。
     そうそう、ここをつっこんでほしかったの、といういわば痒いところをしっかり掻いてくれるそんな感じ。
     でもって、どの力にも屈さない、自己を貫く清さが、魅力。
     ま、こういう書き方すると、斎藤氏はきっぱりとそんなんじゃないと否定されるように感じますがね。

     でも、読んでて感じるのは、斎藤氏の純粋で曇りのない視線なのだ。
     いろんなことを面白がってはいるけど、どれに対しても上から目線になることなく、「踊る阿呆にみる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」なノリで踊ってくれちゃってる感じ。

     いやあ、やっぱスケールがでかい方です。

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著者プロフィール

斎藤 美奈子(さいとう・みなこ):1956年生まれ。文芸評論家。1994年『妊娠小説』でデビュー。2002年『文章読本さん江』で第1回小林秀雄賞受賞。他の著書に『学校が教えないほんとうの政治の話』『中古典のすすめ』『日本の同時代小説』『忖度しません』『挑発する少女小説』『出世と恋愛』『あなたの代わりに読みました』『ラスト1行でわかる名作300選』ほか多数。

「2025年 『絶望はしてません ポスト安倍時代を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

斎藤美奈子の作品

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