探偵映画 (文春文庫 あ 46-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773205

感想・レビュー・書評

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  • 個人的には映画については全くわからず、冒頭から映画蘊蓄にはちょっと辟易しました。あー苦手…と。
    話が進むにつれて、もしかして美奈子は娘か⁇監督の居場所を知ってて連絡してる⁇このドタバタをドキュメンタリーにして終わる⁇と、予測はつきました。
    最後は、作中では大絶賛されてたけど、へー…って感じでさほどの感動はなく。映画に無関心なわたしみたいなのが読んではダメな作品なのかなと、個人的には思いました。
    残念。

  • ミステリ映画の撮影の最中に監督が失踪。
    だが、監督が「みんな騙してやる」と豪語する、謎の結末は誰も知らない。
    残ったスタッフたちは自分たちで結末を推理し、映画を作り上げていく。

    設定が面白く、展開も早いため、飽きずに読める。エンタメとしては十分に面白いと思うが、肝心のミステリ部分は、少しハードルを上げすぎたかな、という感じ。
    やっぱり監督が考えた仕掛けっていうのが本書の肝。だが、正直そのトリックが少し弱かった。
    監督が失踪した理由っていうのは数年前に流行った「カメラを止めるな!」を思い出させる。
    (本書の方がだいぶ前だけど)

  • 『娯楽』★★★★★ 10
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★☆☆ 6
    「人物」★★★★★ 5
    「可読」★★★★☆ 4
    「作家」★★★☆☆ 3
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★★★ 10

    《総合》77 B+

  • テンポが良くて読みやすいね。ただ大好きな速水&人形シリーズと比べると・・・っていう★3つ。

  • ミステリ映画の問題編までを撮り終えたところで大監督が謎の失踪。解決編のシナリオを知るのは監督のみ。役者とスタッフは、もう自分達で何とかしなければと、解決編を自作する。一発ものだがアイデアは鮮やか、そしてハッピーエンド。でも、無理に伸ばして長編にした感も残る。映画好きのスタッフが、ミステリ映画の良さを語るんだけど、マニアックすぎて知らないのばかり。「北北西に進路をとれ」っていつですか。

  • 2015.4/11〜4/14。「殺戮〜」「弥勒〜」ときて3冊目の我孫子作品。映画の知識があったらもっと楽しめただろうな。映画好きにおすすめしたい作品。

  • 結末に意外性はあったが、途中の撮影シーンの描写と現実の監督失踪の謎とが絡み合い、一気に読まなかったせいもあるのかちょっと消化不良感。そこまで引き込まれなかったのも、映画をあまり知らないせいかもしれない。

  • 「殺戮にいたる病」を基準に読んでしまうのが悪いのか、いまいちインパクトが欠けてたなぁと思ってしまった。ただ、期待値が大きすぎただけで面白い内容だったと思う。出演者にシナリオを書かせたらああなります(笑)

  • 映画完成を目前にして監督が失踪。残されたスタッフたちは? ちょっとした推理合戦の趣はなかなか面白かったけれど、壮大なカットバックというのは正直あまりそそられなかったです。

  • 新作の撮影中に失踪した映画監督。

    結末を知るのは監督のみという状況での失踪に、残されたスタッフと出演者はパニックになってしまう!

    監督探しをしたりみんなであれこれ会議をするのだが、結局撮影済みのシーンから映画の犯人を推理する事に。

    何故監督は失踪しなければいけなかったのか?その理由と映画の意外な結末とは!?

    僕はそこそこ好きです!

    何だかんだその結末に騙され、20年も前の小説なのに今読んでも違和感がないことに驚きましたしね。

    だけど映画のうんちくが随所にあり、もう少しどうにかならなかったのかな?と。

    それでも、普通に面白い作品だと思います!

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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