大明国へ、参りまする (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2009年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784167773366

みんなの感想まとめ

歴史の裏側に潜む人間ドラマを描いた本作は、室町時代の勘合貿易を背景に、主人公の武士が直面する数々の困難を通じて成長していく姿を描いています。主人公は常識人でありながら、怠惰な一面を持ち、問題に直面する...

感想・レビュー・書評

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  • 足利義満による遣明船派遣を描いた歴史小説。
    中学校の歴史教科書にも載っているとおり、義満が「日本国王」を名乗った事による波紋による裏切り、明の商人による詐欺、明国に残る事を決めた者等々、遣明船に乗り込んだ僧侶、武士、商人の悲喜こもごも。

  • 最近ちょくちょく手を出している岩井さん。実はあまり期待せずに読み始めたのですが、これがなかなか良かった。
    室町幕府3代将軍足利義満が始めた勘合貿易の発端となる遣明使の旅を描いた作品です。
    主人公はその航海の事務方の長と言うべき武士です。常識人でなかなか人情家ですが、どこか怠惰で締りが無いのです。次々に発生する難題にオタオタしているうちに、何となく問題は解決して行きます。国の意向を背負った京から明の都までのスケールの大きな舞台で、ごく普通の人間を主人公に持って来るところが岩井さんらしい。
    もっとも、最後には主人公がなかなかの活躍を見せてくれるのです。それが無いとだらしないだけの話で終わっちゃいますから。
    久々に「当たった」と言う感じのした時代小説でした。

  • 「清佑、ただいま在庄」を読み終わって、本書が積読のままになっていたことを思い出す。あわてて引っ張り出し、あっという間に読了。面白い。
    主人公が今回も人間くさく、周辺も一筋縄でいかない。また、背後に権力者の思惑がからみ、最後にそれを主人公に覚らせるストーリー展開にうなる。
    冒頭の主人公の悪い癖と結びつけて小さな人間の意地を見せる終わり方も鮮やか。昨今の中国との関係も意識して読んでしまうのは邪道か。いずれにしても面白い作品。(個人的に海賊について最近になって関心持つようになっていたので、途中の海賊の登場とその扱いにページを繰る指が止まる。なるほどなるほどと。様々な要素と相当な情報量をうまくストーリーに絡ませている)

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著者プロフィール

1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。1996年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。98年『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀賞、14年『異国合戦 蒙古襲来異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞2014をそれぞれ受賞。『太閤の巨いなる遺命』『天下を計る』『情け深くあれ』など著書多数。

「2017年 『絢爛たる奔流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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