「野心」と「渇望」と「狂気」の果て 世界極悪人大全 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年2月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167773410

みんなの感想まとめ

人間の暗い側面を掘り下げた内容が魅力的で、多様な『極悪人』のエピソードが描かれています。残虐な独裁者や暴君、ペテン師、猟奇的殺人者など、さまざまな人物の生き様を通じて、人間の複雑さや一面では語れない深...

感想・レビュー・書評

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  • 読書録「世界極悪人大全」3

    著者 桐生操
    出版 文藝春秋

    p210より引用
    “ ジョルジュ・サルマナザールは、行った
    こともない国の旅行記を詳細に著し、その国
    の文字まで創り出し、さらには現地の風俗を
    描いた「架空の国見聞録」を出版して、一躍
    悪名をはせた男である。”

    目次より抜粋引用
    “世界を震撼させた独裁者・暴君たち 近・
    現代編
     世界を震撼させた独裁者・暴君たち 古代
    ~近世編
     世間を騒がせたペテン師たち
     残虐人間たち”

     歴史の隠れたエピソードを紹介する著作を
    多数持つ著者による、歴史に名を残す悪人た
    ちについて記した一冊。
     国を動かす政治家から個人の快楽を追い求
    めた犯罪者まで、時代背景や彼らの生い立ち
    などを交えて描かれています。

     上記の引用は、ペテン師を紹介する章での
    一文。
    ここまでの事が出来るのならば、普通にフィ
    クション作品を書けば、一作家として成功し
    生きていけるのではと思うのですが。何かに
    つけて調べるのに、多大な労力を必要とする
    時代だからこそ、出来たペテンなのでしょう
    ね。自分で調べることの大切さがわかる話で
    す。
     人類悪の煮凝りのような内容となっており、
    人によっては途中で気持ち悪くなってしまう
    かもしれません。反面教師として、自分への
    戒めとして読んでおくにはよい一冊でしょう。
     膨大な参考文献は、興味をもって調べる人
    には資料をたどる道標に良いのではないでしょ
    うか。

    ーーーーー

  • 内容自体は面白く、程よくエッセンスが詰まった内容ですが、書かれている情報がどうにも切り貼り的、断片的で、肝心な背景情報などがないものも多い(例えば取り上げる人物の生きた年代などは基本中の基本情報だと思うが、そうしたものがないセクションがある)。

    何よりも日本語として違和感がある箇所が多く、物書きとして言語をうまく操れていない点が厳しい。ところどころ読んでいて話が繋がらなかったり、語法の間違いがあったりして、つっかかってスムーズに読めません。取り上げているネタ自体の信憑性も話半分で読まざるを得ないかなと捉えて目を通していました。

  • 残虐な独裁者、暴君、ペテン師、猟奇的殺人者…。数々の『極悪人』極悪エピソード。
    人間は一面では語れないとつくづく思う。面白かったです。

  • 目次

    Ⅰ.世界を震撼させた独裁者・暴君たち 近・現代編
     
     毛沢東
     スターリン
     フアン・ペロン
     ヒトラー
     マルコス大統領
     アミン大統領
     ポル・ポト
     フセイン大統領
     
    Ⅱ.世界を震撼させた独裁者・暴君たち 古代~近世編
     
     ドラキュラ公
     カラカラ帝
     ティベリウス帝
     チェーザレ・ボルジア
     ピョートル大帝
     
    Ⅲ.世間を騒がせたペテン師たち

     ファン・メーヘレン
     ジョルジュ・サルマナザール
     ウィリアム・アイアランド
     アルヴィス・レイス
     カリオストロ伯
     ウィリアム・ハースト
     アルバート・エイブラムズ

    Ⅳ.残虐人間たち

     エドモンド・ケンパー
     チャールズ・マンソン
     ジョン・ウェイン・ゲイシー
     キャメロン・フッカー
     ネヴィル・ヒース
     フランク・アレクサンダー

  • 悪い・・・というか残虐な話が多くて怖かった。
    拷問や人を痛めつける描写が容赦無い。
    実在する人物のエピソード・・・というのだから、余計に怖い。

  • 串刺し公ドラキュラや、近代の独裁者、有名な詐欺師、猟奇殺人鬼。あー…桐生操だいすき

  • 悪人ワールドカップだな。

  • 独裁者からペテン師、凶悪犯罪者まで。読んでいるとゾッとすること間違いなし。

  • ○○大全っていう題には凄く心惹かれるものがある。例えば、「ウルトラマン大全」のような本を見かけたら、ウルトラマンには全然興味なくても思わず手にとってしまいそうだ(笑)
    そういうわけでこの本を手に取り、目次に「ティベリウス帝」「カラカラ帝」という二人のローマ皇帝の名前を見つけたので即購入。読了。

    内容は歴史に名を残す極悪人たちの生涯を列伝的に叙述したもの。構成は4章から成り、順に、近現代の独裁者、古代から近世の独裁者、大ペテン師、殺人鬼たちを5~8人ずつ紹介している。
    ペテン師の章を除けば、そこに書かれている内容は凄惨で目を覆いたくなるばかりだった。異常性愛的な行為もさることながら、拷問の説明がホントきつい。「痛い痛い、やめてやめて」って感じだw
    とはいえ、読み物としては非常に面白かったと言っていい。
    残虐な事件は残虐であるがゆえに扇情的だ。マスコミ等が、それらの事件をこぞって商品化している事実を見れば分りやすい。本書もそのような刺激的な事件等を抽出することで、興味を掻き立てる一冊になっていると思う。また、そうした戦慄するような事件を紹介するに留まらず、あとがき、解説で、何故彼らが極悪人になったか等について、簡単ではあるが考察し、読者に警句を投げかけているのも印象的だった。いつ、いかなる場所でもそれらは繰り返されうる。

    あと、それとは全く別の切り口になるんだけど、筆者が参照した資料は殆ど全てが断罪する側の資料であろうことが読んでいて気になった。
    特に独裁者の章などは、当時の政治的思惑が働いているのでは?と勘繰ってしまう(例えば日本が行ったと主張される南京大虐殺のような。これに関して一般人は誰も真実を知らないし、もしかしたら真実を知る人は既に残っていないかもしれない。情報とは、かくも有耶無耶だ)
    ティベリウス帝も、タキトゥスをはじめ多くの史家に批判されたが、本書で紹介された性的倒錯については後世の創作に過ぎないという説が有力になり、モムゼンに最良の皇帝と称されるまでに至っている。
    そういう意味では、本書は(例えばゴシップ誌のように)偏向的とも言えるのだが、扇情的で面白かったのは間違いないので☆4つを進呈。

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著者プロフィール

パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学にてフランス文学・歴史を専攻。帰国後、執筆活動を行う。人物評伝や歴史の知られざるエピソードを様々な形で紹介している。その作品には拷問や悪女を取り扱うものが多い。主な著作に『本当は恐ろしいグリム童話』『やんごとなき姫君』がある。『本当は恐ろしいグリム童話』はミリオンセラーとなった。

「2016年 『新釈・皇妃エリザベートとふたりの男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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