経産省の山田課長補佐、ただいま育休中 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2010年1月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167773427

みんなの感想まとめ

育児と仕事の両立をテーマにした本作は、経産省のキャリア官僚が育児休業を取得し、実際の経験を通じて得た気づきや思考を描いています。著者は1年間の育児を通じて、父親としての成長や子どもの成長をリアルに伝え...

感想・レビュー・書評

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  • 育休取得するにあたり、どんな生活になるのかをイメージしたくて読了。育休を取ることに対する周りの反応や、子供達とのやりとりの内容など、実際の体験談がてんこ盛りで、とても参考になりました。
    子育ては母親でなければどうにもならないなんてことはない。むしろ子育ては腕力体力がいるので男性の方が向いていることが多い、母親に対して劣等感を持つ必要はない。というのは実際に育休を取った体感からもその通りだと思うな。また「無理しすぎない育児をモットーに」という考え方は大賛成。男性で育休を取る予定の人は、あらかじめ読んでおくと参考になると思います。
    しかし今のようにイクメンなんてワードが持て囃されるはるか前の2006年という時代に、しかも霞が関の官僚が、育休を1年も取っていたということに驚き。

    ・男女の伝統的な役割分担がまだまだ根強いなかで、男性が1年間もの育休を取ることは、単なる1家庭の選択を越えた社会的な意義がある。

    ・育休の「休」という字に違和感がある。確かに会社は休むことになるんだが、仕事している以上に休まらない日々と向き合うことになる。いいリフレッシュになるねーなんて越え掛けはNG。

    ・食事を作る側になると、献立を考えるのが大変だとよくわかる。仕事の時は理由なき選択はしないわけで、こと献立に関しても何かしら自分の選択を正当化する理由が欲しくなる。

    ・育児はとても尊い仕事だと頭では理解しつつも、社会と隔絶された焦りからか、シゴトを猛烈にしたくなる。

    ・保育園の送迎時間は一種の魚河岸状態。てんやわんやの喧騒の中でいかに効率よく送り迎えをするか。

    ・育休は出世に響くという暗黙の世論がなくならない限り、男性の育休取得は進まないのではないか。

    ・散歩は親が楽しむのではなく、子供が楽しむもの。

    ・無理しない育児をモットーに。

    ・腕力体力のいる育児は父親の方が向いていることが多い。

    ・ぐるぐる巻きにして寝かしつけるとよく眠る。

    ・食べない理由はわからないが、子育てに論理は通用しない。

    ・おかあさんといっしょを始めとして、子育ては「おかあさん」という風潮を助長する文言が世の中には溢れ返っている。この表現をパパ向けにかえることでも、少しずつ世の中が変わるのでは。

    ・喃語だからこそ「こんなこと言ってるのかな」の想像が出来て微笑ましい。

    ・食事を作るようになって、より良い部位や美味しいところは子供達優先に取り分けるようになった。

    ・育休取得に際して、誹謗中傷を言う輩も少なからずいるが、同様にそういう誹謗中傷を退け守ってくれようとする人もいる。そういう人のためにも、復職してしっかりと働くこと。

    ・旦那が土日出勤が当たり前になると、旦那がいない前提の傷つかないプランを立てることになる。

    ・トイレに行きなさい!だと行きたくないもん!の応酬になりがち。パパおしっこしたいからついてきて!というと、子供も素直についてきて、ついでにトイレもしてくれる。

    ・育休を終えた後こそ、仕事と生活のバランスを保った工夫が必要。あの1年の経験はよかったねー!で終わらせない。

    ・男女雇用機会均等法ならぬ、男女育児機会均等法をつくるべき。

    ・男女に適した役割分担という言葉を巧みにつかいわけ、女性に子育てを押し付ける論調は後を絶たない。

    ・育児は驚くほどの発見と感動の連続。こんな楽しいことを女性に独占させておくてはない。世の男性にはこの楽しみをもっともっと分かって欲しい。

  • 社会人男子は読むべき一冊!
    まだ独身だが、将来共働きで家庭を築きたいと思っているため、とても参考になった。
    男子も子育てに参加する社会になると思う。

  • 妊娠中に読みました。
    これから産まれて来る我が子のことを想像しながら、育児の素晴らしさを感じることができました。
    ぜひ、男性が育児休暇をとりやすい社会に変わっていって欲しいと願うばかりです。

  • 2012年GWに経済産業省キャリアが著した作品を2冊読んだ。
    本著はそのうちの1冊で、夫婦ともに経済産業省キャリアの家庭で3人目の子供が生まれた際に夫が1年間の育児休暇を取得した経験談が綴られている。

    私は現在、もうすぐ2歳になる長女の保育園への送り迎えをするためにフレックス制度を利用して出勤時間を45分遅らせている。それでも上司及び部署の理解が無ければとても実現出来なかった。自分の現状と著者の経験談を重ねながら読み進め、大いに勇気付けられた。

    著者は男性の子育てがしづらい場面に遭遇していき、「もっとこうなら良いのに!」と葛藤していく。社会のシステムにおいて些細なことが、当事者にとっては大きな判断の分岐点になることは非常に多いので、是非こういった経験をした方に社会のシステムを変革していって欲しいと思う。最終章に近くなると、とたんに経済産業省キャリアとしての目線が強くなり、「バラマキ政策の是非」のようなところに言及し始めて若干鼻につくが、それを差し引いても、自分にとっては充分に星5つの作品であった。

    本著を読むきっかけとなったのは、佐々木常夫氏の著書に紹介があったからで、どうやら佐々木常夫塾なるものが開講されているらしい。第二回は今年(2012年)の5~6月で、業務の繁忙期だったため断念したが、是非参加してみたいと思う。

  • 経産省のキャリア官僚だった著者が1年間の育児休業を取得し、育児に奮闘しながら考えたことや感じたこと、さらに必要と思われる施策について述べている。

    育休取得のきっかけや1年間を通しての子どもの成長(兄姉を含む)、父親としての筆者の変化が非常にわかりやすい。

  • キャリア官僚である著者が三人目の子供誕生を機に一年の育児休暇を取ることに。
    奥さんも官僚らしい。
    今まで仕事一筋に生きてきた著者がだんだん育児に目覚め、楽しんでいく様子が描かれている。
    本来平等であるべき育児、家事、仕事だと思うけど、結局はだんなのほうが遅く帰宅するし土日仕事だったりすると協力って難しい。
    社会全体が変わっていく必要があると思うし、その点で官僚である著者が育児休暇を取ってくれたのは価値があると思う。

    詳しい感想はこちらで↓
    https://ameblo.jp/harayou1223/entry-12932697510.html

  • もし子どもができることになったらもう一回絶対に読む

  • おもしろい。育児休職をとった人で、旦那さんが協力してくれる家の人だったら共感できる部分が多いかも。

  • 本書が出版されて13年が経過。しかし、男性の育児休暇取得率の増加は、まだまだ進行していない。一方、離婚率も上昇し、非正規労働者の数も増え続け、ブラック企業の数も増加している。
    人手不足になると決まって言われるのが、生産性向上というフレーズ。しかし仕事の段取りや能率や効率が進まない所以は、女性と違って男性は家庭の仕事を日々こなさなけれならないという圧力から解放されているがゆえに、時間内に仕事ができなかった時、いざとなったら残業すれば良いという環境に置かれているためとも言われている。
    男性が育児や家庭での役割が増えれば、職場での仕事のやり方や効率性、生産性が上がるの可能性は十分に考えられる。

  • 経産省キャリア官僚である著者の育児休職日記。自らが時代を切り裂く砕氷船になるとのお覚悟、少子化対策への提言などご立派。御本人曰く、復帰後の出世等では影響はなかったとの事ですが、世間の偏見・反発は相当では…。私も自分でとれるかと言われると、正直自信無し。

  • 状態:貸出可
    ※利用対象者:本学の教職員と学生に限ります。

  • タイトル通りに、男性が育休を取得して子育ての悩みを抱えながら、何とか乗り切ってきたそのエピソードと育児の自分なりのコツの本、と考えるとありきたりです。それよりも、もっと家事・育児に関する悩みの深いところを照らしてくれているのではないかなと。
    「男性が育休を取得することに対しての偏見」はもちろん大きいでしょうが、世間一般にはそれ以外にも「男性の家事・育児」に関する偏見はとにかくたくさんあるということ。

    例えば本書の場合、著者が育休を取得していることは別として、保育園に子供を迎えに行く場合は保育園のスタッフから「男性ではまともな子育てなんてできやしないだろう」という偏見で見られることなどがあるということ。
    これに限らず、いまだに男が家事や育児をすることに対しての偏見は非常に多いです。私自身そういう経験をたくさんしてきました。料理が好きだ、家の掃除が好きだ、洗濯が好きだ、そんなことを言えば、男性の同僚や友人からはそんなことして大変じゃないのか、奥さんは何してんだ、俺には考えられない、遊びに行けなくてかわいそう、男の仕事じゃないだろ、などなど。いろいろなバイアスがかかって私のことを見てくるわけです。
    こういった偏見、固定観念みたいなものに対して、そんなことない、男が自分の家の家事や育児を奥さんと分担するのは当たり前のことだ、と反論が浮かぶこともあれば、そうだよねと同意して諦めている自分もいたりするわけで、この悩みはなかなか分かってはくれない。

    結局は単純な話、男性が家事・育児をする歴史が浅くて市民権を得ていないから、でしょうけれども、それならばそれで積極的に家事・育児をこなそうとしている男性こそ、もっと温かい目で見てほしいなと思ってしまうわけです。下手だとしても、どうせ男だから上手くできないだろう、という目で見ずに。

    本書は、そういった「表見しずらかった悩み」さえ何とかしなければ、もっと男性の家事・育児参加に対する理解が世の中に浸透しなければならないという気持ちが随所に見られたような気がします。ただの育児アドバイスではなく、偏見に晒された時の著者の気持ちを共有することで、今現在育児・家事に奮闘している我々の力になってくれる、そんな思いが込められているように感じました。

  • 男性が育児すると見える風景はこんなかーと思いながら読んで、面白かった。

  • 6年前の本。すでに少子高齢化はお国の一大事だったはず。対策の旗ふりをする霞ヶ関でも、男性が育児に本気で関わろうとするど、色々軋轢があったようです。少子高齢化対策は厚労省の担当で通産省は直接関係ないかも知れませんが、身近なことと思っていないお役所の方が政策立案している?ということが、垣間見られる本でした。
    今は少しは省庁でも育児に寛大になったのでしょうか?学校の行事を手伝う男性も、私のまわりでは随分、増えてきましたが…。

  • 978-4167773427
    経産省の山田

  • 今の世の中、男性が育児休暇をとることの顛末記。

    自分はベストを尽くしているつもりでも、なかなかここまではできないなと思う。ここまでできれば、世の中の出生率はもう少しましになるかも、社会にもう少し活力が出るかもと思う反面、けっこう条件が恵まれていたのかなとも思う。

    たいへんな努力が必要で、あまりそこには触れていないが、そこをどう克服したかが視覚化されればよりよい示唆になったかも。

    挿入されるマンガはかなり視覚的に面白い。

  • 夫婦共働き、お互い公務員で双子の育児休暇を取得した妻の三子目出産後の育休を父親が取得。これからの働き方と、男の育児参加に参考になる。高校生に娘まで喜んで読んでいた。

  • 少し書かれている子育ての様子が荒っぽい感じがするのと、上から目線か感じられるのが残念だったけれど、仕事と育児の両立とか、家庭における男女の役割分担といった点でいろいろ考えさせられた。

  • 育児は体験した人にしか分からない楽しさ、大変さがあるが、世の男性はそれが分からない。積極的に体験することで、その楽しさを味わってほしいと著者。男性が育児をすることは、自分のよりも、周囲の反応が大きく、まだまだ育児は女性がするものという常識が根強い。

  • 面白かった。私は子どもがいないので他人ごとではあるけど、勉強になった部分もあった。

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