天皇の世紀(2) (文春文庫 お 44-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773458

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  • 井伊掃部頭直弼の安政の大獄へ至るまでの経緯と大獄の苛烈さが細部に亘って描かれている。公卿の優柔不断さ、無能さのなかにあって、岩倉具視は先を見据える目を持っていたように描かれている。井伊直弼と水戸の斉昭と公卿とハリスの 四者の動向、その駆け引きが緊迫感を伝えてくれている。

  • 2012.9.19-2012.10
    井伊直弼と吉田松陰。どちらも人間として描かれてゐる。

  • 文語体の文章の引用があって、難解である。なかなか読み進まないが、井伊直弼や吉田松陰の個性的な生涯が象徴的に描かれている。

  • 本巻の解説には、長野主膳の活躍?のあたりから「スピード感のある叙述が続く」とあるが、手紙、手記の引用が続くため、候文の読み方を習ったことのない世代である我々には、「?!」である。
    作者の<span style='color:#ff0000;'><u><b>吉田松陰への敬慕</b></u></span>が感じ取れる。末尾<b><span style='color:#ff0000;'>「死刑と定まったとも見ゆる牢獄の中にいても、先生はまだ教えている。」</span></b>が、読み終えた読者の心の中に、松陰の面影を立ち昇らせるようである。

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著者プロフィール

大佛次郎
一八九七年横浜市生まれ。本名・野尻清彦。兄抱影は天文学者。東京帝大政治学科卒業後、鎌倉高等女学校の教師、外務省嘱託を経て、一九二三年関東大震災を機に文筆に専念。『鞍馬天狗』シリーズで急速に支持を得る。『パリ燃ゆ』『帰郷』『地霊』など歴史と社会に取材した作品も多い。六七年から死の直前まで朝日新聞で『天皇の世紀』を執筆。六四年に文化勲章受章。七三年没。生涯で五百匹の猫を世話したほどの猫好きでも知られる。横浜に大佛次郎記念館がある。

「2023年 『宗方姉妹』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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