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- Amazon.co.jp ・本 (457ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167773458
感想・レビュー・書評
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井伊掃部頭直弼の安政の大獄へ至るまでの経緯と大獄の苛烈さが細部に亘って描かれている。公卿の優柔不断さ、無能さのなかにあって、岩倉具視は先を見据える目を持っていたように描かれている。井伊直弼と水戸の斉昭と公卿とハリスの 四者の動向、その駆け引きが緊迫感を伝えてくれている。
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2012.9.19-2012.10
井伊直弼と吉田松陰。どちらも人間として描かれてゐる。 -
文語体の文章の引用があって、難解である。なかなか読み進まないが、井伊直弼や吉田松陰の個性的な生涯が象徴的に描かれている。
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本巻の解説には、長野主膳の活躍?のあたりから「スピード感のある叙述が続く」とあるが、手紙、手記の引用が続くため、候文の読み方を習ったことのない世代である我々には、「?!」である。
作者の<span style='color:#ff0000;'><u><b>吉田松陰への敬慕</b></u></span>が感じ取れる。末尾<b><span style='color:#ff0000;'>「死刑と定まったとも見ゆる牢獄の中にいても、先生はまだ教えている。」</span></b>が、読み終えた読者の心の中に、松陰の面影を立ち昇らせるようである。
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