ソロモンの犬 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167773502

みんなの感想まとめ

事故をきっかけに、大学生たちの友情が揺らぎ、疑念が生まれる青春ミステリーが描かれています。幼い友人の死とその背後に潜む真相を探る彼らは、コミカルな要素や幻想的なシーンを交えながら、徐々に事件の核心に迫...

感想・レビュー・書評

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  • 4人の大学生達は、彼らの教授の幼い息子の交通事故死と遭遇したことにより、友人関係が不安定になっていく。彼らの目の前で少年は、飼い犬に引きずられ事故にあってしまった。
    少しの違和感が事故への疑心となって、事故の原因を探してはじめる。
    あれやこれや事故に関する怪しげな事をこつこつと解消していきます。なかなかの創意工夫で正解まで楽しめます。
    大学生達は、事故に関しては悲しげだけど、コミカルさもあり、幻想的シーンもあり、道尾さんらしい作品かなっと思います。
    ソロモンの犬というタイトルほどソロモンしてないかなとは思ってしまいました。
    解説で、シャドウ→ソロモンの犬→ラットマンで初期青春三部作と知りました。また順番間違たかも。連作ではないみたいなので良いかな。

    • みんみんさん
      読んだはずだけど忘れちゃったな〜
      読んだはずだけど忘れちゃったな〜
      2023/05/16
    • おびのりさん
      道尾さんは、ちょーと、幻視みたいの入れてくるよね。そして、大学生の軽さがでてるから、忘れがち。
      道尾さんは、ちょーと、幻視みたいの入れてくるよね。そして、大学生の軽さがでてるから、忘れがち。
      2023/05/16
    • みんみんさん
      ちょっとオシャレな軽さね♪
      デビューした頃から何作か続けて読んだけど
      ちょっとオシャレな軽さね♪
      デビューした頃から何作か続けて読んだけど
      2023/05/16
  • ワンちゃんは、悪くない!
    いくら、ずっと仲良しだからって、大型犬に属してる犬を小さな子供に、リード持たせるのがアカン!

    そんなこと言ってると小説にならんけど…^^;

    子供がトラックに轢かれて亡くなる!
    これは事故なのか?
    巧妙な殺人なのか?
    やねんけど、何度もしつこいけど、ストーリーに関係なく、ある意味、殺人やとは思う。
    更に親も自殺…

    しかし、ええ学生生活してるな…の青春ミステリー…
    みんなキャラ立ちしてて、話は相変わらず屁理屈多いけど、軽快!
    間宮先生だけ、独特な雰囲気。名前もミチオだし…
    (良く出てくる作者の名前…)
    もっと、悲惨な最後を迎えそうな雰囲気やったけど、最後は爽やかな感じ。

    事件を通じて、彼ら彼女らは、一皮剥けるのかな?
    私は、まだ、その川は渡りたくないな…
    いずれは、渡るにしても…(SUN‘s)笑

  • 飼い犬の暴走によって幼い友達が亡くなる事故の原因を大学生が調べて始めてから友人を疑いだす。
    読んでいて没入しやすい文章と雰囲気。見事に騙されたが読後感は意外とスッキリする。

  • ある日突然起きた事故の真相を追うことになった秋内が辿り着いた先には・・・
    冒頭から何か変な違和感?(言葉にするのが難しいのですが)があり、
    靄がかかったようなそんなイメージが終始ありました。
    怪しいなと思うような言動や行動を頭に残しつつ読み進めていき、
    終盤のシーンでは思わず「えっ・・・!?」と声を上げてしまいました。
    そしてその後、感じていた違和感、靄が少しずつ晴れていくように、
    物語の全体像がようやく掴むことができました。
    真相がわかっても尚、やりきれない気持ちになりました。
    未然に防げたことなのかもしれない、
    けれど必然で起こってしまった結果なのかもしれないとも思いました。
    悲しい話ではあったものの主人公のピュアさがところどころクスッと笑ってしまうようなシーンもあり、間宮に関しては中々癖にあるキャラクターで面白かったです。
    とにかく、オービーには幸せに暮らしていってほしいです・・・!!

  • 面白かった!重いストーリーではあるけれど、それほど暗い気持ちにならなかったのは、主人公の純愛や時々クスッと笑ってしまうシーンが上手く絡めてあったからかな。特に間宮先生のキャラが良かった!

    どんでん返しとまではいかないけど、トリックや伏線の回収が上手く書かれていて、最初から最後まで飽きることなく読めました。

  • 3冊目の道尾さん作品。

    〜ソロモンの犬〜
    旧約聖書の内容を随所に仮定し、進むミステリー。
    ソロモンの指輪とオービー。
    バベルの塔と椎崎宅。
    キリストやユダの例え。


    幼き子どもの死から動き出すストーリー。
    大学生の主人公と仲間の少しいびつな関係性から
    色々と探り探り読み進めました。
    とても読みやすく、あっと言う間に読了。

    最後は、上手に騙されてしまい、
    ああ、また道尾作品に騙された、、、と
    ため息。だけど、満足感でした。

    秋内くんと間宮先生のやりとりがとても面白いです。

    最後に、私が好きだった作中文章を備忘録で残します。

    〜悪意は伝染病のようなもの。
    ウィルスは体力が弱ったときに肉体を支配する。
    悪意は精神が弱ったときに、心を支配します。〜

    心に残る言葉になりました。

  • 3回騙された(笑)
    道尾先生は『干支シリーズ』に縛られたくないとおっしゃってるようですが、『カラスの親指』とこれで2作目。
    他の作品も読んでみようかな。

  • 道尾秀介氏の魅力は、美しい文章、秀悦な表現…『洗ったように奇麗な満月』シビレた! そして仕掛けに次ぐ仕掛け。

    本書は大学生男女4人の青春ミステリー。
    助教授の10歳の息子が、愛犬オービーに引っ張られトラックに轢かれてしまう。なぜ、オービーは突然飛び出したのか? 
    偶発的な事故?策略された計画的なもの? 
    亡くなった陽介くんとオービーが不憫でならない。

    著者は、ホラー・明・暗といろんな作風を描くが、本書は切ない【明】ミステリー。目が先走り、結末に気が急き夜更かし読みした。

    ただ今回の仕掛けはちょいとやり過ぎでは⁈

  • テンポ良く進んでいくので、途中で飽きることなく読み終わりました。
    ささいなヒントが合わさって、最後に謎が解けた時は驚きでした。

    読んでいてとても楽しかったのですが、結局あれは何だったんだろう…?と疑問に残った点もいくつかありました。
    ただ、もしかしたら図書館に返す期限が迫っていたので、わたしがやや駆け足で読破したせいかもしれませんが(⌒-⌒; )
    また時間があったら、もう一度読んでみたいです。

    間宮先生が結構好きだったので、実際にこんな先生がいたら授業を受けてみたいなぁと思いました。動物行動学という分野も面白そうですし。
    でも、メキシコドクトカゲを連れてきたときは遠巻きに眺めていようと思います┃_ ̄) 

  • 序盤は読み進めにくいと思ったけど、中盤は少しは引き込まれ箇所もあった。
    倫理観が最低な人が多かったな〜
    うわー最悪…って思いながら読んだ。

  • ある夏の日、幼い友達・陽介が犬(オービー)に引きずられトラックの前へ飛び出し亡くなってしまった。
    その事件現場にたまたま居合わせた秋内、京也、ひろ子、智佳の4人。
    主人公の秋内は、なぜオービーが突然道路に飛び出したのか。
    これは事件なのか、事故なのか....
    秋内は動物生態学の教授・間宮に相談し、事件の真相に迫る。

    最後の最後に話の意味が分かり、読み終わってスッキリとする話でした。
    描写がわかりやすく、想像することも容易い作品で、作品の中にグッと引き込まれる感じがする1冊でした。

  • 新年1冊目は昨年最もお世話になった道尾秀介さんの作品。
    ミステリー好き、犬好きの私の欲求は満たされました‼︎

  • 道尾秀介の本はまだ3作目だけど、不穏な空気感がやっぱり好きだと思った。そして、今回もしっかりミスリードに引っかかってしまった。

    ミステリーとしては面白かったが、秋内がどうしても好きになれず、青春小説としてはあまり楽しめなかった。

    秋内は現場を見ていたので事故であることは明らかだったのに、あんな風に真相を探る必要はあったのだろうか。無神経な好奇心で多くの人を傷つけてしまったように思う。それにもう少し京也に寄り添ってあげて欲しかった。智佳と近づけてもらったり世話を焼かれてる割に、京也に対して情が薄い気がした。

  • 読み進めていくにつれて、誰もが怪しく思えてくる。その言動に深い意味はあるのか、、。
    伏線回収もさすが道尾秀介さん。
    犬の習性も初めて知る事ばかり。
    昔飼ってた柴犬は、母にだけ忠誠だったなぁ。

  • 久し振りにドきついミステリーを読みたくて、道尾秀介!純朴な大学生・秋内、彼が准教授(椎崎)の息子の陽介の轢死を目撃した。犬のオービーが無理にリードを引っ張り、陽介が道路にはみ出し、トラックに轢かれた。オービーの奇怪な行動を暴く。実はオービーの行動は陽介を守るための手段だったことを知り、胸が熱くなる。友人の京也と椎崎のまさかの男女関係は想定外。この1冊で真相解明のみならず、大学生の不協和音、本気ではない悪意、複雑な人間関係、純愛、更には叙述トリックが多層にミックスされ、終始飽きさせない内容だった。

  • 青春味が濃いミステリだった。過去を振り返りながら現在と思われる部分を挟みつつ、終盤の収束に向かっていく。結構多彩な雰囲気を醸し出しつつ、話も進んでいくのは飽きが来ない。主軸がわかり難い感じはあったり、重要な要素っぽかったものが放置されたまま(ミスリード扱い?)だったり、全部腑に落ちるかというとそうではなく、騙された感が強い。爽やかな中に時々ダークサイドを差し込んでくるのも道尾秀介だなあと思ったりした。

  • 切ない青春を思い出させる作品でした。

  • 表紙の犬が目についたから買った一冊。

    大学生が事件の真相をさぐる話だった。

    事故だと思ったが実は連続殺人事件だったみたいな内容を予想してたが、全く違った。

    最初犬が悪者みたいな感じだったが、その反対で主人を守る為の行動だったのが良かった。
    ただ運悪くそれが事故になってしまったのが残念

    振り返ると、関係ないと思ってた事や人物が繋がりがあり、事故に関係していたと考えるとすごい話だなと思った。

    事故の真相はわかってもハッピーエンドではない印象の小説でした。

  • 大学生の青春物語のようなスカッとではなく、ジワジワした苦味がある感じでした。

    京也には何かあると思わせる描写、1人で抱える苦悩、罪悪感などが表向きの関係性では見えなく、見せてないのかもしれない。その内面が見えてくるところがよかった。

  • 夏の青春✕ミステリーで、私の大好きな貴志祐介さんの『青の炎』の世界観を感じられる作品だった。誰が犬を操って少年を殺害したのか疑り深くなり、皆の言動が怪しく思えた。ラストで悲しい現実はあったものの、事件の真相は私にとって納得できるものだった。

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著者プロフィール

2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』がベストセラーとなり、以後、『シャドウ』で本格ミステリー大賞、『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞、『月と蟹』で直木賞を受賞。累計部数は700万部に迫る。

「2022年 『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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