名もなき孤児たちの墓 (文春文庫 な 62-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773601

感想・レビュー・書評

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  • なんでこんな本が存在しえるのかしら。存在そのものを否定したい。

  • 単行本の方でも読んでいたんですけれども、面白かったのでまた読みたく思い…ついに文庫本まで手にすることに…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    どこがどうっていうよりアレですよね、もう文章に中原節みたいなものが溢れていてファンとしてはたまらないです…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    書いてある意味を考察するよりも音読してこの文章を体感すべし! とは解説の柳美里さんも言っていましたけれども、まさにその通りで…ともかく読んでみてもらうしかないですね!

    また随所に著者本人の「本音」らしきものが混ざっているのもたまらないですね…現実の、自分の問題を小説本文に取り込むなよ、と…言いたいところですけれども、面白いのでまあ、いいでしょう…おしまい…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 何年か前に見た映画『エリエリレマサバクタニ』で、どっかで見たことあるんだけど、この人誰だっけ?と気になった出演者がいて、あとで名前見たらそれがこのひとでした。そうそう、暴力温泉芸者!とフールズメイト愛読してた時代の懐かしい記憶と邂逅(笑)。

    これは短編集でしたが、正直言って…うーん、あんまり好きじゃなかった。らしいといえばらしい内容だし、部分的にはとても良いフレーズもあるんだけど、作品としては、うーん。駄目な主人公、妄想、暴力衝動、もろもろの要素とミュージシャン作家という経歴をふまえて、あえてオーケンや町田康と比較してみるならば(私はこの二人の小説は大好きです)、彼らにあってこのひとにないものは、ユーモアのセンス、および読者に対するサービス精神ではなかろうかと。あとは、この人は暴力妄想の対象が常に女性である点が、正直ちょっと不快でした。賛否両論、好悪が分かれる作家だと思います。

  • 芥川賞候補作「点滅」を含む短編集。相変わらず何書いてんだかさっぱりわからない。意味不明。

  • 名状しがたい読後感。気になるフレーズを見つけたら傍線をひく習慣があるのだけれど、ほとんどすべてのページに傍線が加えられていった。

    オーセンティックで剥き出しのコンプレックスに釘付け。

  • 単行本で既読。

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著者プロフィール

《Hair Stylistics/中原昌也》
1970年6月4日東京都生まれ。
1988年頃よりMTRやサンプラーを用いて音楽制作を開始。
1990年、アメリカのインディペンデントレーベルから「暴力温泉芸者=Violent Onsen Geisha」名義でスプリットLPをリリース、ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンらの来日公演でオープニング・アクトに指名され、
1995年のアメリカ・ツアーを始め海外公演を重ねるなど、国外での評価も高い。
1997年からユニット名を「Hair Stylistics」に改める。

音楽活動と並行して文筆活動も多数。
1998年に初の短篇小説集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(河出書房新社)を発表した後、
2001年に『あらゆる場所に花束が……』(新潮社)で三島由紀夫賞、
2006年に『名もなき孤児たちの墓』(新潮社)で野間文芸新人賞、
2008年に『中原昌也作業日誌 2004→2007』(boid)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。

「2018年 『"Hair Stylistics CD-R Cover Art Works" BOOK WITH CD "BEST!"』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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