DANCER ダンサー (文春文庫 し 50-1)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773618

感想・レビュー・書評

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  • 遺伝子操作・・・

  • 父と子、犬と人、人と人、人と実験動物、人と色々な生き物との係わり方について、実感を持って描かれています。感動もあり、展開も面白く読み進めることが出来ました。[private]大黒[/private]

  • ルポライター・有賀雄二郎シリーズの最終作だったみたい。
    雄二郎と雄輝親子の関係も素敵だし、志摩子と雄二郎の関係も素敵。
    シリーズのほかの本も読んでみたい。


  • 遺伝子操作により誕生したある生物。
    トランスジェニック・マウスやトランスジェニック・ブタ。
    再生医療や畜産に使われることが目的とされるが、倫理観の問題がつきまとう。
    人間が神を超え、創造主になることを。
    ネズミの背中に人間の耳が生えて動き回る様を初めて見た時は衝撃的だったな。

    『TENGU』『KAPPA』シリーズ御馴染みの有賀、ジャックは齢を重ねながらも健在だ。

    本書中での痺れる一節。
    「主義の問題さ。実用品は使えれば何でもいいが、嗜好品に贅沢を怠ると、男は精神が枯渇する」

  • 有賀シリーズ最終章。普通に面白かった。前作より読みやすく、ストーリーも良い。

  • ルポライター有賀雄二郎シリーズ第3弾!『KAPPA』『RYU』に続いて読んでみました。今回は遺伝子工学の研究所から脱走した謎の生物"ダンサー"を巡る話。そこに有賀と息子、そして踊り子の人間模様も絡まり、グイグイと"奴"と対決していく展開に引き込まれていく。動物の奇妙な行動と能力(サイ追跡)の話には非常に興味を持った。科学は万能ではない。時として科学者は、自らの予測の範囲を超えた存在をこの世に生み出してしまう事がある。科学者は決して神にはなれない。。。そして、有賀の相棒ジゴロ犬ジャック。"彼"の生きざまも今回の目玉だ。

  • UMAシリーズ。
    カッパ軍団の有賀と,有賀の息子再登場。
    遺伝子工学の研究所から逃げ出した謎の生物「ダンサー」を追うサイエンスミステリ。
    トンデモ感たっぷりで楽しめた。
    残念なことに順番を間違えて「RYU」よりも先に読んでしまった。

    気になったのは「野締め」の使い方。最近トンデモ発言で話題になった某グルメマンガ読者としては,そこはツッコミたいとこだが,調べてみるとサイトによっては「活締め」と同じ扱いだったり・・・。

  • DANCERの正体や事件よりも、有賀とジャックの関係性がバディ物として楽しく読めた。

  • かなりキワモノだが個人的には柴田哲孝のUMA(未確認動物)モノは気に入っている。天狗、河童、龍と伝説上の怪物が存在するかのように話を盛り上げたうえで、一応の謎解きがあり、その正体と境遇にシンミリするという展開。同テーマの短編集もある。本作もその流れであり、登場人物も一部重なるが、異なるのは怪物の正体が直ぐに明らかになることと、記憶移転のテーマが加えられていること。まったく以て骨董無形な話だが、可能だと主張する学者もいるようなのでエンタテイメントのテーマとしてはありだろう。最後はフランケンシュタインの悲哀。

  • 有賀・雄輝・志摩子、3人の物語。
    ”ダンサー”の背負う悲哀と同時存在する人間側のエゴ。
    エンターテイメントとして読むには予定調和の域を出ないが、それでも読ませる筆力を評価すべき。

    75点(100点満点)。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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