- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167773687
感想・レビュー・書評
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相変わらず論理的で、具体的でわかりやすい。
でも、個人的にアメリカ論に興味がないとわかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本のナショナル・アイデンティティは、「アメリカにとって自分は何者であるのか」という問いをめぐって構築されてきたという観点から、日米関係について考察をおこなっています。さらに、ファスト・フードや戦争、児童虐待、訴訟社会、キリスト教といったテーマを取り上げ、アメリカという国家のあり方を解き明かそうとしています。
いつから内田樹は岸田秀になってしまったのか、と言いたくなるような、精神分析的な観点からのアメリカ社会の考察が展開されています。個々の議論ではおもしろいところも多々あったのですが、全体の枠組みについていけないところもあります。これまで著者に対して共感するところも多かっただけに、ちょっと残念です。 -
内田樹氏は言う
『アメリカのような国は アメリカ以前には存在しなかった』
ウェルズは アメリカ以前を 『身分の社会』
アメリカ以後を 『契約の社会』と呼んだ。
たしかに アメリカの前に アメリカのような国はなかった。
歴史がない というのは 起源に戻るとしたら
独立宣言 しかないという アメリカの強みは
あらゆる形で 発揮される。
そのために アメリカは 権力の集中を 制度的に
許さない。人間の悪があることを認め それを刷り込んでいる。
日本は どうも 違った国のカタチを作り上げている。
そして 中国は いかに権力を 集中させるかで
国を統治しようとしている。
日本という国は 首相が わずかな期間で 交代していく
というシステムは 日本的なよさといえる。
権力者の賞味期限が短い。
しかし、田中角栄のように 首相が逮捕されてしまう
というのは 明らかに もう少し違った ところに
権力者がいるということになる。
アメリカは 演劇的戦争・・・
物語を作り上げて 戦争を仕掛け、戦争することで
同盟国を増やしていく・・・・
しかし、テロリストネットワークには
今のアメリカの 演劇的な戦争が 通用しない。
アメリカの母親の生態
子供が邪魔 子供が嫌い・・・・という 状況と
その育った子供が シリアルキラー になる
ということが・・・・アメリカの深層部 だとおもった。
なぜ そのような 子供が嫌い・・・
になるか?は 食生活の問題だろうか?
内陸部の ミネラルがない食生活が 大きく影響している。
中国においても 同じような現象が見られる。
子供たちが おじいちゃんおばあちゃんにあずけ 育てられて
親たちは 働きに 出かける。
なにか 薄ら寒くなる 状況が アメリカにはある。
エドゲインの持つ現実は
かなしいほど・・・つらい。
母親を崇拝し 母親がいなくなることで
孤独感にさいなまされ・・・暴走を始める。
自分の中に 悪魔が 舞い降りる。
その悪魔は ニンゲンをニンゲンと思わない。 -
フランス思想(!?,間違っていたらごめんなさい)がご専門の内田先生によるアメリカ論.日本辺境論でもそうだったが,独特の視点でアメリカを論じていていて興味深い.特に前半は面白く読ませていただいた.
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第一章の、歴史学と系譜学〜日米関係の歴史の読み解き方が面白い。それ以降もファストフード、アメコミ、統治システム、戦争、シリアルキラーなどのキーワードから、アメリカとは?を新しい切り口で見せてくれる。氏のアメリカ民主主義理解のベースとなっているトクヴィルは必読。さっそく探してみよう。
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アメリカを語る切り口がたくさんあるので、オモシロい!と思ったり、ふーんと流したりしながら読みました。アメリカの子供嫌いの文化は興味深く読みました、ホームアロンもチャーリーとチョコレート工場も邪悪な子供が登場する。子供は邪悪であることの象徴?日本は子供は純真で無邪気と捉える傾向にある。アメリカと日本は対照的という話。
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筆者の日本はアメリカを欲望しているという話は、なるほどとおもった。つまり、日本はアメリカを模倣したいのだ。この傾向は、政治家などに強い酔いに思う。
アメリカは理想から建国されており、改善はあり得ない。
とりあえず、住みにくいようだ。