インシテミル (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 10380
レビュー : 1452
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167773700

感想・レビュー・書評

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  • 悪くないね。
    読み終わった後上から目線で評価したくなる本。
    本格が好きな人には物足りないかな。
    でも、読んだ後に古典が読みたくなるからいい刺激になる本なのかもしれない。

  • 映画よりこっち。

    • uni1021さん
      わたしも映画よりこっち、です。
      わたしも映画よりこっち、です。
      2012/12/04
  •  ニヤニヤが止まらない。私が、多少はミステリを嗜んでいるからであろう。のっけから、ネイティブ・アメリカンの人形など、ニヤニヤしないで下さいという方が無粋である。そして、カードキーの裏に書いてある「ノックスの十戒」。米澤穂信はあまり読まなかったので、こんなに稚気に富んだ人だとは思っていなかったが、中中にくすぐりどころがわかる人だ(笑)
     
     兇器も、ミステリの名作に絡んだものになっている。……といっても、「緑のカプセルの謎」、「第三の銃弾」は未読。あら、どちらもディクスン。疎いところを突かれた。岩井さんに「それでもミステリ研究会所属か?」と詰られそうだ(笑)
     
     アルセーヌ・ルパンは、中学生の時分に、ポプラ社から出ていたシリーズで読んだが、流石にもう「二つの微笑を持つ女」がどんな話かは忘れてしまった。だいたい、ルパン作品の殆どの筋はパァである。これは、再読せねば。

     描写でもにやりとさせるものが多くていい。例えば、安東の兇器の紐は、最初、変な結び目が作られていたというが、これはすなわち……いわずもがなか。

     「インシテミル」、最初は英語の単語から採っているのかと思ったが、p463の結城くんの科白で、成程と思った。つまり、「淫してみる」か、と。

     あと、ひとつ。暗鬼館の構造の珍妙さ(特に通路の歪曲)から、それを用いたトリックが出てくるのかと思ったが、杞憂だったようだ。ミステリ好きが、構造の珍妙さから、穿って考えるのでは、ということを見越して、あえて仕掛けなかったのでは、と勝手に一人解釈をしている。

  • 「ライアーゲーム」や「カイジ」同様、高額報酬目当てでかきあつめられたメンバーが心理戦を繰り広げ、、、というお話。
    さくさくと人が死んでいくので「コナン」や「金田一少年の事件簿」っぽい気もします。

    既に映画化されたらしく、結城を藤原竜也さんが演じたと聞き、そのイメージで脳内再生しつつ読みました。
    予想はしていたものの後味の良いお話しではないです。主催者側の悪趣味さ・・・反吐が出るぜっ。

    指一本、、何故彼女がそれだけのお金に固執したのかラストで明かされなかったことにやや不満。
    時給112000円のバイト、そりゃ何かあるって。

    「儚い羊たちの祝宴」でも思ったけど本当に米澤さんはミステリマニアだなぁ。
    この作品にもミステリマニアらしい趣向が凝らされているんだけど、クリスティーを嗜んだ程度の私にはちんぷんかんぷんでした。鼻につくって人も中にはいるかもなぁ。

  • 表題は「INしてみる」と読み替え何かのゲームに加わってみる?と思っていたが、ゲームらしきものの進行があるものの、意味は違うらしい。

    「そして誰もいなくなった」のようなクローズドサークルもので、12人の男女が出られない地下建物に、7日間原則何も持たずに入れられ、時給11万2千円という高額給与が昼だけでなく夜寝ている間にも支払われ、誰かにわからないように殺人をするとギャランティが支払われる。

    個別の部屋が与えられ夜はそれぞれの部屋で過ごさなければならないが、各戸の部屋には鍵がなく、それぞれに違った種類の凶器が与えられている。

    普通に考えこれだけ高給ならただ静かに過ぎればいいようなものだが、何故か殺人が起きてしまう。

    その晩から自分がいつ誰から殺されるかも知れないと、疑心暗鬼の塊になった参加者は眠れなくなり、第二の殺人が起きてしまう。

    解説には著者がいつかはクローズドサークルものを、と思っていたとある。

    が、好みではない。

    本著を読むために著者の作品を出版順に読んできたが、しばらく離れようと思う。

  • 2012年3月19日読了。「このミステリーがすごい!」2008年版の第10位の作品。謎の高額アルバイトにつられ、「暗鬼館」なる建物に閉じ込められた12人の男女。ミステリを模したようなシチュエーションの中で、やがて事件が起こり・・・。普通に面白いミステリ小説なのだが、いやほんとに映画はひどかった。「いかにもミステリチックな舞台でミステリ的事件が起きたら?」という作者の出発点、「凶器はどれなのか?」という謎かけ、「犯人当て」のシチュエーションへの意味づけなど、相当に野心的なチャレンジを試みている気がする・・・。ただ、やはり読む人を選ぶかなあこの本。

  •  あんまり評価高くないみたいだけど、個人的にはおもしろかった!!
     ただ、色々なところで指摘されているように、後半に向け物語の全容が見えてくるにつれ、尻すぼみ感が高まっていくのが残念だった。
     単純に前半だけのワクワク感なら★★★★★だと思う。
     個人的に、ラストはこんな感じでも全然ありなんじゃないかと(まぁ、もっとしっかり謎が解けたら尚よかったんだろうけど)。
     それよりも、登場人物達の区別がいまいちつきにくいことのほうが気になった。

  • 置かれている状況とテンションが合ってない。読みやすいが。

  • もっと、いろいろとすんげぇもんかと期待してた。
    あまりこういうジャンルは読まないんだけど、それなりに楽しめた。

  • 映画化された小説ということで読んでみました。

    時給112000円の7日間のアルバイト(実験)、そのアルバイトに集まった12人はどうなる?

    といった、ストーリです。

    前半、どうなる?どうなる?っとドキドキもので読み進めていきますが、後半いまいちでした。
    特に、途中から急に頭が切れてあれこれ解決していく主人公
    そして、なによりも、犯人の動機の裏側にあるものが良くわからない
    結果、すっきりしない物語となってしまっています。
    うーん?っと思って、再度読み返しても見ましたが、やっぱりすっきりしませんでした。伏線を読み飛ばしたわけではなかったようです。

    ただ、全体がありえない設定なので、心理描写含めて、つらい気持ちが残るわけではありません。「なるほど、やられた!!」っていうスッキリ感も、犯人の動機や、事件の発生した背景に感じるような重い読後感じも残らず、「あ、そうなの」。っと終われるところが救いかもしれません。

    Amazonの書評をみると、はやり、みな同じような感想を持っているようですね。

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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