- 文藝春秋 (2013年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784167777029
作品紹介・あらすじ
「喰いしん坊」の食生活を綴った初の食べ物エッセイ集!激しく〆切中でもやっぱり美味しいものが食べたい! 漫画家・安野モヨコが、自らのどうにも止まらないくいいじを描いたエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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漫画家安野モヨコさんが、自らの「喰い意地」を描いたエッセイ集。
私もおいしいものが好きで色々と食べている自覚はありますが、これは勝てない。デリバリーや外食、自炊まで、とにかくおいしいものが食べたい! という情熱にあふれています。
読めば必ず、「私もおいしいものが食べたい!」と思ってしまう一冊。
また、毎日料理するわけではないと言いつつ、料理スキルもかなりのもの。土鍋でご飯を炊いたり、黒豆を煮たり、家に砂糖がないと言いながらみりんやはちみつを使って料理をしたり、旦那さんの友達が訪ねてきたときにおもてなし料理を作ったり……。
元々雑誌に連載されていたエッセイだそうで、登場する料理に季節を感じながら楽しめます。
本業が漫画家さんだけあり、おいしそうなイラストもたくさん載っています。それを見ているだけでも楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
朝日新聞に連載されている「オチビサン」の作者安野モヨコさんの食エッセイ。可愛いイラストと共に食に対する愛情がたっぷりつまっている。以前から「オチビサン」に出てくる食べ物が美味しそうだな~と思っていたのだが、やはり食べ物に愛情いっぱいな人だからなんだなと納得。食に対する表現も上手で、例えば…
空豆「さやは少し焦げて黒くなっていて、パカッと開くと、中にはフカフカの布団にくるまれて蒸し上がったお豆が仲良く並んでいる。」
など光景が浮かんで思わずお腹が鳴った。
決して美食家ではなく、探求型の情熱も持っていないが食べる事が好きという姿勢が私と同じで好感が持てた。
ダイエットだの痩せなきゃだのも書いてあり、安野さんとはどんな人かと検索したら、全然太ってないやん!騙されるとこでした(笑) -
各章数ページで1ページ挿絵付き
こういうタイプのエッセイって
中弛みしたり惰性読み
しちゃう時もあるけど
最後まで美味しく読めた!
挿絵がさすがの美しさで
下手な実物写真より
美味しさ感とおしゃれ感がある!
どこか手ぬぐいっぽい
表紙絵も好き! -
食べ物に関するエッセイ集。
私も食べること好きだけど、安野さんの『くいいじ』には負けると思った。
料理が得意ではない、と書いてあるが、簡単そうでおしゃれ、かつ、健康的なものばかり載っている。
作って食べたくなった。
挿し絵もさすがに巧い。 -
ずっとず~っと読みたかった本。とか言って買って積読してた。
マンガは読んだ事ないけど、美人画報を昔読んで安野さんにちょっとはまった。
さすが漫画家さんイラストも素敵に上手い。美味しそう。
歯磨き粉まで子供の頃はさりげなく食べてたみたいで、読んでると本当に食べる事が好きなんだなと。
そしてさりげないおかずの紹介。素敵主婦!
文章も上手だと思います。凄く読みやすい。
やっと読めて面白かった。 -
―――美味しくないと思った事も恥ずかしく、美味しいと思った事も恥ずかしい。―――
人気漫画家安野モヨコが全編「食」について語っている。
自分で作る料理も、人が作ってくれた料理も、お店で美味しく食べた料理も、漫画家らしくシチュエーションに応じた料理も素晴らしい食い意地でたいらげている。
この人がこのエッセイを描いたから面白いと思ったのは「〆切」とか、「差し入れ」へのこだわり。
漫画家の担当は差し入れセンスがモノを言う、なんて、漫画家じゃないと言えないことだと思う。しかも、たぶん、売れっ子じゃないと…。
〆切中の食事までの追い込みはアッパレ。
私はイタリアンとかフレンチに入れ込んでいないので、和食の話に食い意地がはった。
刺し身のツマのはなしは、もう、それだけでよだれがじゅるりらだった。
海藻(オゴ)や岩のり、生わかめ、茗荷が大根や紫蘇の後ろに隠れているとワクワクする…わーかーるー!!!
美味しいお魚はツマあってこそ美味しいのだ。
また、旦那さんの庵野監督くんが菜食主義のため、旅館で精進料理に変更しているのが美味しそうでやってみたらよかった、という話は夢が広がった。
各話のおいしそ~~~ーーーなイラストがとにかく良い。ごちそうさまでした。 -
面白かった
旦那さんが庵野さんだとも知らず、働きマンのイメージだったから、びっくりした!
文章だけでなく、添えられている絵がさらに美味しさのイメージをアップさせてくれます
たくさん美味しいもの食べてるんだな
鎌倉の生活も素敵だなと憧れつつ、
でも、ジャンクなものも好きなんだと共感しつつ、最近ストレスが溜まっている私には癒しの本でした -
安野モヨコさんが食べ物が好きだとは思いませんでした。ということでタイトルに釣られて思わず購入。庵野秀明さんとのご夫婦としての食生活な部分も書いてありました。
全体的にエッセイなのでコミカル/読みやすい。さっくりしています。
取り敢えず夜読んではいけないな、と…。お腹すきますね。 -
大晦日にちょうど読み終わった。なんだかすっきり。
人生のうちでどれだけ食べられるかってある程度決まっている、
と思っているから、食べなくてすむなら食べたくないものは食べずに、
おいしいものだけ食べたいと思っていた。(叶ってはいない)
今もまあ、そんな風に思っているのだが、私もこんな風な食生活を
送ってみたいぞ。さすが、いい食生活。
この方料理するんだ。ちょっとびっくりだった。忙しいだろうに、
すごいなあ。
でてくるどの料理もおいしそうで、おなかがすいた…。 -
漫画家安野モヨコさんの食べ物エッセイ。
働きマンの続きを首を長くして待ってるのだが、エッセイもおもしろいなー。
旦那さんの庵野監督を描いた監督不行届も、
そういえばゲラゲラ笑って読んだのだった。
本書は、安野さんが三十代のときに書いたものだそうだが、なるほど、まるで自分のことのようだ。
安野さんのほうがはるかにゴージャスな食生活を送ってらっしゃるけども、甘いものが苦手なこととか、昔ほど食べられなくなったとか、
ちょこちょこ自分とかぶるところがうれしい。
私も食い意地に磨きをかけ、
またつまらぬものを食べてしまった……と思うことがないようにしたい。 -
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大好きな漫画家安野モヨコさんのくいいじと言うタイトルのエッセイ。
食べることが大好きな私は飛びつきました。
あまりくいいじのイメージがなかった安野さんですが、体調をコントロールしながらも、、
食べ物のことをずっと考えてしまうと言うところにすごく共感でき面白く感じました。
さっと読めるお勧めの1冊です。 -
最近読むのは食べるもの関連の本が多い。小難しい本を遠ざけてるとそうなるのか。安野さんは漫画家ですが、文章も面白い。グルメではないし、食に対するこだわりがそんなにあるようではありませんでしたが、食べることや食材を楽しんでいらっしゃる様子はよくわかります。
こういう食に関するエッセイは、大抵知らない食材が出て来ますが、これもそうでした。山くらげなんて初めて知りました。栄養価が高い乾物食材だそうで。私の食生活にレギュラー入りするかどうかわかりませんが食べてみようと思います。でもその辺の店で売ってるのかな?見た記憶がない。
いちばん面白かったのは、願望実現の本に影響されて金持ち漫画を描いて金持ちになろうとしたこと。これは実現しなかったそうだが(本当にそうか?)、食べ物に関しては実現するようになったそうだ。私も、自分にできることをして、願望実現させてみようかと安易に思ってしまった。 -
私は食欲も旺盛だし、よく食べるし、食べるのは好きな方だけど、こんなにも食べ物に気持ちを注いだことはなかった気がする。
もっと普段のご飯をおいしくいただこう、季節ごとの旬の食材を大事にしようと反省した。
ちょっと視点を変えると、漫画家さんって部屋に篭って仕事をすることになるから、屋外の娯楽より屋内の娯楽の方が重要になるのかなと思った。屋内の娯楽=食事とは限らないけど。
食べるのって人間の欲求を満たすことでもあるし、好きな人と食べれば楽しい時間になるし、素敵なことだなと感じた。 -
食にまつわるエッセイとおいしそうなイラスト♡
漫画家って忙しい職業だと思うけど、きちんとした食事を作ってて驚いた。
安野さんに比べたら、全くの暇人である私が外食や出来合いのものばかり食べてちゃダメだよね…
作ってみたいものや食べたいものがたくさんできた!
実際にれんこんの梅和えを作ってみたけどおいしかった♪
生牡蠣派だったけど焼き牡蠣食べてみたいなぁ~。
2018.9.3再読
「美味しい物を楽しく食べられる体になりたくて断食のダイエットをし、一生食べたいが為にトレーニングをする」と読んで、なるほどと思った。
健康じゃないとおいしく食べられないもんねー。
2020.4.23再読
大好きな本のひとつ。
文章がしみじみといいんだよねぇ。
風景の味を想像して楽しむ…その表現が、さすが漫画家さん!って感じで素晴らしい。
限りある食事、ずっと美味しいものだけを食べていきたいなぁ。 -
美味しそうの一言に尽きる。
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何度読んだかわからないくらい読み込んでいます。とにかく美味しそうで!イラストもいい!
安野モヨコさんを身近に感じる食べ物エッセイです。1人でごはん食べる時のお供に、お行儀は悪いですが読みながら食べると、本当に楽しく美味しいのです。
安野モヨコさんの漫画もほとんど読んでいますが、こんなにリピートしているのはこのエッセイだけです。 -
冷蔵庫の残り物や旬のものでささっと美味しいものを作ったりするのだけど、鼻白らむ感じが全然しないのは、結構料理をサボっているし、デリバリーや外食も多いし、「体にいい」より「美味しい」が先にある感じが気持ちいいのかも。
美味しいものを食べる事、ありつく事への執着がカラッと描かれている。 -
安野モヨコは、東村アキコに比べると表現が少し文学的だな。哀愁と侘び寂びを少し感じる。あと思っていたより乙女(スイマセン、僕が知らなかっただけです)。
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おなかすいた。
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実はそこまで著作を読んだりしたことはないけど、描写がとても印象的で挿絵もとても素敵。そういう食べ方があるのか〜とかそういう食べ物があるのか〜という発見もちらほらあって面白かった。
著者プロフィール
安野モヨコの作品
