食べ物連載 くいいじ (文春文庫 あ 57-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167777029

作品紹介・あらすじ

「喰いしん坊」の食生活を綴った初の食べ物エッセイ集!激しく〆切中でもやっぱり美味しいものが食べたい! 漫画家・安野モヨコが、自らのどうにも止まらないくいいじを描いたエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 漫画家安野モヨコさんが、自らの「喰い意地」を描いたエッセイ集。

    私もおいしいものが好きで色々と食べている自覚はありますが、これは勝てない。デリバリーや外食、自炊まで、とにかくおいしいものが食べたい! という情熱にあふれています。
    読めば必ず、「私もおいしいものが食べたい!」と思ってしまう一冊。

    また、毎日料理するわけではないと言いつつ、料理スキルもかなりのもの。土鍋でご飯を炊いたり、黒豆を煮たり、家に砂糖がないと言いながらみりんやはちみつを使って料理をしたり、旦那さんの友達が訪ねてきたときにおもてなし料理を作ったり……。
    元々雑誌に連載されていたエッセイだそうで、登場する料理に季節を感じながら楽しめます。

    本業が漫画家さんだけあり、おいしそうなイラストもたくさん載っています。それを見ているだけでも楽しい。

  • 朝日新聞に連載されている「オチビサン」の作者安野モヨコさんの食エッセイ。可愛いイラストと共に食に対する愛情がたっぷりつまっている。以前から「オチビサン」に出てくる食べ物が美味しそうだな~と思っていたのだが、やはり食べ物に愛情いっぱいな人だからなんだなと納得。食に対する表現も上手で、例えば…

    空豆「さやは少し焦げて黒くなっていて、パカッと開くと、中にはフカフカの布団にくるまれて蒸し上がったお豆が仲良く並んでいる。」

    など光景が浮かんで思わずお腹が鳴った。
    決して美食家ではなく、探求型の情熱も持っていないが食べる事が好きという姿勢が私と同じで好感が持てた。

    ダイエットだの痩せなきゃだのも書いてあり、安野さんとはどんな人かと検索したら、全然太ってないやん!騙されるとこでした(笑)

  • 食べ物に関するエッセイ集。
    私も食べること好きだけど、安野さんの『くいいじ』には負けると思った。
    料理が得意ではない、と書いてあるが、簡単そうでおしゃれ、かつ、健康的なものばかり載っている。
    作って食べたくなった。
    挿し絵もさすがに巧い。

  • ずっとず~っと読みたかった本。とか言って買って積読してた。
    マンガは読んだ事ないけど、美人画報を昔読んで安野さんにちょっとはまった。

    さすが漫画家さんイラストも素敵に上手い。美味しそう。
    歯磨き粉まで子供の頃はさりげなく食べてたみたいで、読んでると本当に食べる事が好きなんだなと。
    そしてさりげないおかずの紹介。素敵主婦!
    文章も上手だと思います。凄く読みやすい。

    やっと読めて面白かった。

  • ―――美味しくないと思った事も恥ずかしく、美味しいと思った事も恥ずかしい。―――

    人気漫画家安野モヨコが全編「食」について語っている。
    自分で作る料理も、人が作ってくれた料理も、お店で美味しく食べた料理も、漫画家らしくシチュエーションに応じた料理も素晴らしい食い意地でたいらげている。

    この人がこのエッセイを描いたから面白いと思ったのは「〆切」とか、「差し入れ」へのこだわり。
    漫画家の担当は差し入れセンスがモノを言う、なんて、漫画家じゃないと言えないことだと思う。しかも、たぶん、売れっ子じゃないと…。
    〆切中の食事までの追い込みはアッパレ。
    私はイタリアンとかフレンチに入れ込んでいないので、和食の話に食い意地がはった。
    刺し身のツマのはなしは、もう、それだけでよだれがじゅるりらだった。
    海藻(オゴ)や岩のり、生わかめ、茗荷が大根や紫蘇の後ろに隠れているとワクワクする…わーかーるー!!!
    美味しいお魚はツマあってこそ美味しいのだ。

    また、旦那さんの庵野監督くんが菜食主義のため、旅館で精進料理に変更しているのが美味しそうでやってみたらよかった、という話は夢が広がった。

    各話のおいしそ~~~ーーーなイラストがとにかく良い。ごちそうさまでした。

  • 面白かった
    旦那さんが庵野さんだとも知らず、働きマンのイメージだったから、びっくりした!

    文章だけでなく、添えられている絵がさらに美味しさのイメージをアップさせてくれます

    たくさん美味しいもの食べてるんだな
    鎌倉の生活も素敵だなと憧れつつ、
    でも、ジャンクなものも好きなんだと共感しつつ、最近ストレスが溜まっている私には癒しの本でした

  • 安野モヨコさんが食べ物が好きだとは思いませんでした。ということでタイトルに釣られて思わず購入。庵野秀明さんとのご夫婦としての食生活な部分も書いてありました。
    全体的にエッセイなのでコミカル/読みやすい。さっくりしています。
    取り敢えず夜読んではいけないな、と…。お腹すきますね。

  • 大晦日にちょうど読み終わった。なんだかすっきり。
    人生のうちでどれだけ食べられるかってある程度決まっている、
    と思っているから、食べなくてすむなら食べたくないものは食べずに、
    おいしいものだけ食べたいと思っていた。(叶ってはいない)
    今もまあ、そんな風に思っているのだが、私もこんな風な食生活を
    送ってみたいぞ。さすが、いい食生活。
    この方料理するんだ。ちょっとびっくりだった。忙しいだろうに、
    すごいなあ。
    でてくるどの料理もおいしそうで、おなかがすいた…。

  • 漫画家安野モヨコさんの食べ物エッセイ。
    働きマンの続きを首を長くして待ってるのだが、エッセイもおもしろいなー。
    旦那さんの庵野監督を描いた監督不行届も、
    そういえばゲラゲラ笑って読んだのだった。

    本書は、安野さんが三十代のときに書いたものだそうだが、なるほど、まるで自分のことのようだ。
    安野さんのほうがはるかにゴージャスな食生活を送ってらっしゃるけども、甘いものが苦手なこととか、昔ほど食べられなくなったとか、
    ちょこちょこ自分とかぶるところがうれしい。

    私も食い意地に磨きをかけ、
    またつまらぬものを食べてしまった……と思うことがないようにしたい。

  • 大好きな漫画家安野モヨコさんのくいいじと言うタイトルのエッセイ。
    食べることが大好きな私は飛びつきました。
    あまりくいいじのイメージがなかった安野さんですが、体調をコントロールしながらも、、
    食べ物のことをずっと考えてしまうと言うところにすごく共感でき面白く感じました。
    さっと読めるお勧めの1冊です。

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著者プロフィール

3月26日生まれ。おひつじ座のO型。東京都出身。
1989年、別冊少女フレンド増刊「Juliet」より『まったくイカしたやつらだぜ』でデビュー。
代表作は『シュガシュガルーン』『ハッピー・マニア』『さくらん』『働きマン』『オチビサン』など多数。
『シュガシュガルーン』で第29回講談社漫画賞受賞。

「2020年 『シュガシュガルーン 新装版(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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