妖談うしろ猫 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年1月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167779016

感想・レビュー・書評

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  • 実際にある江戸時代の奇談集である耳袋の著者である根岸備前守を主役とした物語。人間の闇と妖しさの詰まった事件を解いていく短編集。
    端々のセリフで語られる人間観にほっとしたり、はっとしたり、愉しく心に染みる物語。

  • 章立てになっていてタイトルついてるので、別々の話かと思いましたが最終的に全部つながるようになってました。(うまく言えない)
    もっと妖怪妖怪した話かと思ったんですが、ちょっと不思議な事象を見聞きする程度でした。所々今の時代と通ずる話があるのはわざとでしょうか。

  • 耳袋秘帖の妖談シリーズ第1弾。
    ねこは思慮深いって言うか、動物だっていろいろ考えているよってことが最後に出てきます。
    だから動物をいじめちゃダメだよね。
    もちろん同じ種である人間を簡単にいじめるヤツはダメダメだね。

    「越後屋の三井だって、やがては立ち行かなくて住友と組むことだってないとは言えぬ」とか、突っ込みたくなるセリフがちょろりと入っているとことは、相変わらず風野さんらしかったです。

  • 2010/06/19:風野 真知雄氏の本は初めて読みました。妖怪ものかと思ったら謎解きものでした。

  • 殺人事件シリーズを読み終えるところ(あと1冊のみ!)で、妖談シリーズも読み始めました。
    根岸などのいろんな人生観が、自分の年齢になると、とても共感できます。
    殺人シリーズも好きですが、最後の方は、なんか書き急いでいるような感じです。
    これは、このシリーズ1巻目なので、ゆったりしたペースで、読みやすいと思います。
    椀田と宮尾の雇入れがわかります。

  • 殺人事件シリーズよりこちらの登場人物の方が好みかな。

  • 猫が助けてくれた。

  • 「全国大学ビブリオバトル2014~京都決戦~四国Aブロック地区予選」
    (11月26日/徳島大学附属図書館)

    所蔵なし

  • 南町奉行の根岸肥前の私邸には、後ろ姿しか見せない猫が飼われている。孫などは「うしろう」と呼んでいる。

    大店の旦那が続けて酷く殺される不思議な事件が続いた。
    犯人が侵入した痕跡がないのだ。

    そんな時に、長く目が見えなかったあんまが突然見えるようになった話。
    旗本の跡取りが、突然そこにはない不思議な物を見る話。
    黄金の秘仏が狙われた。泥棒を捕まえたが、仏像は出てこない。どうやら、仏像のありかを外の配下に暗号を送ったらしい。、、と
    いくつもの事件を巻き込みながら、今回も根岸肥前は解決に。

  • 「闇の者」との対決が主流で、6話の連作になっている。意外な真犯人に驚いた。

  • 変わったものが好物な元ワルなお奉行の根岸、彼の手足となって動く部下二人、イケメンなのにブス専と言う曲者な宮尾、約182センチの腕力自慢で体育会系な椀田、3人のチームワークの小気味よさと、ユーモア探偵の体の中に漂う妖しい事件簿、文句なしに面白い!!ユーモアの中に漂う不気味さ・怖さが引き立っていて、エンターティメントと言う意味合いで凄くよく出来ている!!(上から言ってる訳ではない)時代小説なんて普段滅多に読まないけど、非常に読みやすい。謎が幾つも散りばめられていて、それが明らかになった時の爽快感、清涼感。猫好きにもタマラン!猫のうしろうが何故人間に後ろ姿しか見せなかったのか、と言う部分が明かされた時は自分で予想していた以上の感動があった。根岸の孫がうしろうにとっては…とか、ああ、そう言う事だったのか、と。「蚊の知」はここにもかかってるのかな、と。猫=畜生、って思う人間もいるだろうからなぁ。根岸の人徳がなせる業、とも言えるが、根岸の「ちょっと変わった大勢の人の中で生きにくそうな人間を見る目」と言うのが凄い。根岸にはそんな意識は全くないだろうが、彼に必要な人間は自然に彼の周りに集まってしまうんじゃなかろうか。宮尾と椀田の質の違う盾ぶりがカッコいいんだ、これが!!お奉行の根岸、誰の声かなぁ…飄々としてて柔らかさの中に男っぽさがあって渋い、と言う声は…俺の超個人的な好みは運昇さんだ(笑)。椀田はあんげんしかいないだろうなぁ。宮尾は読んでて登場した瞬間に海外ドラマでよく聴くトーンの内田夕夜さんだった。自分がいかつい容姿しているから、色男系には疑り深くなる椀田www お姉ちゃんに頭が上がらない系の椀田(笑)。細かく言うとあんげんと違う部分も多いけど、いやホント面白い『妖団うしろ猫』。ユーモア探偵ものとしてさくさく読めるのに薄っぺらくないのは短い描写でもキャラ立ちしてる作風だからだ!

  • 妻はくの一シリーズの風野作品。南町奉行の根岸さんはくの一のあの方に近いけれど、ほかの登場人物も含め、くの一シリーズほど超人的な設定はなく、安心して読める。反面アクション部分は少なくなっているけれど、多分このシリーズにはそんなに必要ないw。凡人っぽい感じがして泥っぽい江戸の人たちが少し伺えるところが好き。あとは根岸さんのところのにゃんこがいい味出してると思う。 短編ではないのだけど、各章ごとの事件は解決され、次の事件に影響を与える連作っぽい作りで、とりあえず1冊でまるっと読めました。

  • 『くノ一』シリーズの次が来ない(爆)ので
    図書館で見つけて手に取ったシリーズ。
    1冊目にしては設定が馴染んでるのが不思議だったのだが
    他の方のレビューを読んでわかった。この前に根岸肥前守の別の話があるんだ。
    先ずはそっちを探して読まなきゃいかんなぁ。

    妖しと捕り物が絡んで話が進むのは風野氏の定番なのだろうか。
    この要素に更に恋愛が加わると『くノ一』シリーズになるのかな、と思った。

    巨漢の椀田がお姉さんには頭が上がらないところや
    イケメン設定の宮尾がブス専だったり、
    猫が「みやお」と鳴くと「呼び捨てにするな」と怒るとか
    小ネタともいえる細かい部分が相変わらず面白い。
    猫のうしろうと(この名前を付けるセンスも)、根岸の孫の篤五郎のキャラもいい。

    話全体としては込み入っていて、個人的には読むのが大変だった。
    『くノ一』と比べるわけではないが、なんとなく潤いが足りない気がしてしまう。

  • 新しい設定で耳袋秘帖が再スタート
    とぼけた根岸奉行の活躍始まるよ~

  • 北町奉行・根岸肥前守シリーズ。
    こちらは江戸の不思議な事件を取り扱う「妖談」シリーズ。
    しかし、妖談と言っても、実は人間の仕業だったりで、人々をたぶらかす正体を根岸が暴いて行く。
    風野さんのもう一つ別の根岸シリーズと登場人物がかぶったりして、並行で読むのが楽しい。
    こちらもキャラやお話が独特で、つくづく風野さんという人の発想に驚く(笑)。

  • 耳袋秘帖妖談1

  • どうしようもない話だけど、
    案外奥が深い風野真知雄の時代物好きです。
    根岸肥前守はいい味出してるし
    配下となった二人を
    椀田と宮尾と名付けた風野さんのセンスも好き。
    このシリーズ沢山でているので、長く楽しめそうです。

  • 収集した奇妙な話をヒントに事件を解決するお奉行たち。
    人の弱さも真っ直ぐ見ることのできる根岸様だからこそ、事件のことを口にしているときも薄ら寒い怖さを感じないのかもしれない。

  • 本やさんの新刊でこの方の本を初めて手に取ってみた。
    たくさんの本を出されていたことを知って1から読んでみようと思って購入した1冊。
    さらっと読めてどこかあたたかい。
    次も読んでみよう。

  • この話の主人公、根岸肥前守は実在の人物で実際に「耳袋」という、世間話を書き綴った随筆集を出版している。「耳袋秘帖」の実在はわからないけれど。この本では「耳袋秘帖」の方に書かれるであろう珍妙な事件が発生し、根岸肥前守の知識と、2人の部下の腕力で無事解決??なかなか面白かった。タイトル「うしろ猫」なのにあんまり関係ないのかな?と思っていたら、人に顔を見せない猫「うしろう」も最後に大活躍。一瞬だけど、この活躍がなければこのシリーズ続かないから。後はホントに後ろ向いてるだけだけど。孫の篤五郎もなかなかいいキャラで、今後の活躍に期待。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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