佃島渡し船殺人事件 (文春文庫 か 46-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167779061

感想・レビュー・書評

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  • 佃島の渡し船に船が突っ込み渡し船は転覆、四人が亡くなった。
    内三人には刺し傷が…。

    軟弱な若手の頑張りが最後にみられたのが良かった。

  • 南町奉行根岸肥前守が活躍するシリーズ12
    大好きなシリーズで何度も読んでます

    お船手組の素直で安直な若者2人
    パワハラ上司の同心古川
    多重世界を信じる風変わりな伝次郎
    単純で血気盛んな鮫ニ

    根岸は見守ります
    根岸のような上司ばかりだったらいいのに

    そして佃島の漁師たちが、実は家康が呼び寄せた海の忍者!?

    このシリーズの中でおススメの一冊

  • 日も暮れる佃島、この日最後の渡し船が出ようとする時、事故が。死人が4人、だが事故ではなく仕掛けられた殺人だった。
    謎を解こうと根岸が動く。そこには家康が呼び寄せた佃島最初の34軒の子孫と、船手組との軋轢が。
    佃島34人集はただの漁師ではなかったのだった。
    海防の一翼も担い、海の忍者といっても良い働き。
    そこに秘密があった。。。

  • 坂巻さんはなかなかに不器用みたいですね。

  • 佃島の渡し船殺人事件を中心とした全5話の連作集である。江戸開闢時に、徳川家康により佃島に配置された海の忍者34人の一族は、今は漁師となり生活していた。一方、霊岸島に設置されたお船手組(組頭・向井将監)は、江戸湾からの外敵に備えるため、設置された組織だった。二つの組を設置した謎解きは興味深かった。

  • 町方とお船手組との対立構造
    佃島の漁師たちとお船手組の対立構造
    …なんか『相棒』を見てるみたいだ。

    事件の根幹にあるものは悲しい現実だった。
    冒頭のお英と仙太のやり取りが哀しさを倍増させる。
    途中で入るふんどしの話や薬の話で和ませつつも
    それらが最終的に全部繋がってくるのが
    すごいなぁただの横槍じゃないんだなぁと感動することしきり。
    結末は概ねめでたしめでたしだったけど
    お船手組の若手が言った
    『ここに宮原がいたらよかったのにな』という言葉がなんとも切なかった。

    切ないと言えば坂巻とおゆうさんの行く末も切ないことになっている。
    おゆうさんの誤解の仕方がありがちというか王道過ぎるというか(爆)。
    もし物語の中に入れるのならおゆうさんの首根っこひっ捕まえて
    『誤解だから考え直せ』と言ってあげたかった(笑)。
    …坂巻。いつになっても不憫な奴…。

  • 安定の根岸奉行(赤鬼)
    今回は古からの大きな仕組みに気がつく
    逆算して物事が見えれば推理も的確
    ましてや「大耳」だから数多の情報が
    集まるしね
    おや?男女関係にも動きが・・・

  • 耳袋秘帖殺人事件12

  • 切れ味抜群という感じでした。いつもより耳袋率が高いような気もしたのは全ページ数が少なめだからでしょうか。
    おたかさんがやっぱりいいな〜。所々、生命というものについて考えてしまうような気がしたのは、最近の世情のせいでしょうか?
    そして、今後の展開がまたまた気になる一冊でした。

  • 第十二段
    久しぶりに読む感じがしていたが、読んでいるうちに登場人物思い出す
    小さい話を挟みながら全体で事件解決に導く

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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