耳袋秘帖 新宿魔族殺人事件 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2012年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167779153

作品紹介・あらすじ

耳袋秘帖「殺人事件」シリーズ、再刊行の第7弾

内藤新宿でやくざが次々に殺害された。探索の過程で浮かび上がってきた「ふまのもの」とは、いったい何者なのか。シリーズ第七弾。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

復讐と人情が交錯する物語が展開され、信仰と法の秩序が描かれています。内藤新宿で次々と起こる殺人事件は、やくざの世界の裏側を浮かび上がらせ、登場人物たちが抱える葛藤や信念が深く掘り下げられています。特に...

感想・レビュー・書評

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  • 復讐の連鎖と仇討をさせたい人情に対し、それに対する信仰と実社会(法律)による救い、秩序の維持と信念が窺える物語。
    人情に長けた根岸が、断固として個人による復讐をさせてはならないと断言する。復讐をする者、しようとする者自体を救うという信念。
    そして、『この世のことは、この世で裁く。天の裁きはまたのちにくだるだろう』という言葉に、良識を感じ、深く感じ入った。

    人を殺してヤクザをしても浮世の徒花に溺れた生き方には馬鹿馬鹿しさしか残らぬことや、
    消えてしまうことはなく、全ては形を変えて存在しているのではという話の結び(質量保存の法則を思い出す)は、
    生死一如、死は断絶ではないというグリーフケアと、生きながら貪る貧困とを描き出す。生きることを優しく肯定してくれる。

    妖の裏に人の意図ありの挿話も楽しめ、気軽に楽しみながらも哲学的なことにも思い至らせてくれる筆者に感謝。

  • 内藤新宿でやくざが次々に殺される。
    事件の影に忍の者が浮かび上がる。

    本シリーズは毎回話がスッキリ痛快に終わる訳じゃないので、本作では読後、心にもやついたものが残った。

  • このシリーズ、どこから読んでも、どこを読んでも間違い無しのシリーズです。

  • 殺す側に哀しい事情が内包されているタイプの話だった。
    とはいえ
    最後に殺されてしまう弟と
    (結果的に全員死んだとはいえ)復讐半ばで逃げて逃げ延びた姉と
    ホントに哀しいのはどっちだろうな
    なんて考えたりもした。

    冒頭の茶屋の遣り取りがちょっと意味深だったのが
    なるほどそこに繋がるのか、と感心することしきり。
    最初は坂巻のことかと思ったんだけどな(笑)。

    最後におたかさんが
    「200年後の内藤新宿は…」と語り出したのにはちょっと噴いた(爆)。
    まぁ確かに当時の内藤新宿とは比べ物にならないけど。

  • 耳袋秘帖殺人事件7

  • 耳袋を中心に不思議な「おやっ?」の影に
    現実におきた隠し事を暴きだす
    世情に通じ多くの経験から「妖やかし」
    と思われることや、不可思議な行動にも
    合理的な絵解きをする奉行
    カッコいい

  • 耳袋秘帖シリーズの1冊。

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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