武士道エイティーン (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 2536
レビュー : 320
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167780043

感想・レビュー・書評

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  • 「シャラッ、ンメェェヤッタァーウラァァーッ!」という剣道気声にもすっかり馴染んだエイティーン。武士道シリーズ第三弾。共に剣道・武士道を歩んだ香織と早苗もラスト1年の戦い。濃厚な一年が描かれると思いきや、脇を固める登場人物のスピンオフが結構挟まれており、何となく肩透かし...と思いきや、やはり面白い。スピンオフがスピンオフに繋がるところなんて流石。そして誉田さんは個性派女子を描くのが本当に上手。第一作では「変な二人」と思った香織と早苗が、こんなにも素敵に成長し愛着が持てるようになるとは....次作がラスト。

  • 武士道シリーズ3作目
    とうとう高校3年生
    お互いに今いる高校で全国で戦う意思を固めてという展開は胸熱
    さらに吉野先生の行動もそれを受け入れる小柴先生もいいな
    いや、マジでやってることは少年マンガだよな~

    ただ、前作までは早苗の方が主人公っぽいと思ってたけど、やはり香織も今作では王道的な主人公に見えてくる
    まぁあれだ、早苗は現代的なスポーツマンガの主人公で、香織は昔の熱血スポ根漫画の主人公ってことだな
    その両方が成り立っているところが凄いと思う


    あと、二人の視点以外にも緑子、玄明先生、吉野先生、美緒視点のお話も追加

    玄明先生の短編はかなりよい
    なぜ桐谷が「キリタニ」ではなく「キリヤ」と読むのかが明かされたところは思わず目を見開いてしまった
    なるほどねぇ、キリヤねぇ……
    あと、途中で出てきた少年は「吉野先生じゃね?」と思ったら吉野先生パートでその詳細が明かされて納得

    やはりこのシリーズ、剣道を「制する」「おさめる」手段として捉えているんだね
    で、その成り立ちや現代での用法を含めて「武士道とは?」を描いていると

    早苗とレナの決闘、香織の不良との対決、桐谷家の稽古の仕方、吉野先生の過去の事件、桐谷先生と吉野先生の交わり
    現代の剣道というスポーツとは明らかに一線を画すものが根底にある


    解説の有川浩もよかった
    「頭かち割ってでも取り出しに行く」という文章が有川さんっぽい(笑)

  • 読み始めは蛇足と思われたが、脇役のエピソードが思いのほかジワジワとくる感じがいい。
    香織と父親との遣り取りがもう少しあっても良かったが、前作以上にはならないだろうから、まあこれでいいか...。取り敢えず「武士道ジェネレーション」を仕入れに行って来よう。

  • 武士道シリーズ3作目。香織ちゃんと早苗ちゃんの他に、二人を取り巻く4人の登場人物の過去も短編として語られます。緑子ちゃん、本当はいい子なんじゃ?と思ってたけど、やっぱりそうだった!岡巧との別れのシーンは、あまりに切なくてこの本で1番泣きました(笑
    早苗ちゃんの防具をクサイって嫌がってたのは、彼氏のこと思い出しちゃうからだったのね。それでマンションに早苗ちゃんが訪ねたときも、防具を厳重に梱包して匂いが漏れないようにしてたのか、と納得でした。そして河合先輩、あっぱれ(笑)でも彼氏はそのうち緑子ちゃんに返してあげた方がいいかも。
    さて香織ちゃんと早苗ちゃん。二人の絆は、精神的には恋人同士のような、ソウルメイト、といった感じ。そこにヤキモチを焼く伶奈ちゃんと田原が可愛いです。このシリーズはほんと、女の子が可愛いんですよね。他のシリーズでもそうなんですが、この作者、よくここまで女子の心を書けると感心します。
    二人の団体戦での対決、お前に負けたかったと泣く香織ちゃんにこちらも涙涙…、もちろん伶奈ちゃんとの対決もよかった。香織ちゃん個人戦優勝おめでとう。伶奈ちゃんと頭を下げあえるなんて、二人とも本当に成長したんだと感動しました。
    ラストシーン、「ずるいよ…」「ずるくない」このやりとり、最高でした。胸キュン大爆発。悶えながら転がりました。文句なしの星5。
    余談ですが、香織ちゃんの突き、少女革命ウテナの突きを連想させました。カッコイイ!!

  • 若い子向けの青春小説だと侮っていたが、40代のおばさんでも十分に楽しめる作品だった。

    いよいよというか、とうとうというか遂に高校三年生。
    ここまで来ると気持ちは彼女たちのお母さん目線。
    二人とも頑張れ~!と心の底から応援してしまう。

    待ちに待った彼女たちの対決やいかに!!

    それ以外も、様々な番外編が織り込まれており、ハラハラドキドキワクワクの詰まった一冊だった。

    読後実に清々しい気持ちになる(*^^*)
    そんな一冊。

  • 武士道シリーズ第3作目。今までとちょっと違って、早苗と香織以外の視点もあり、本編もありつつサイドストーリーもあり、充実していました。
    特に緑子の恋…切なかった。本編では何事もなかったようなサバサバお姉さんだったけど、彼女の中でこんな葛藤があったなんて…。美緒の謎な行動の謎が解けて、すっきりした。最後の電話は良かったな。
    こんな青春を送れて、こんな素敵な仲間を持てて、これからの彼女たちの人生が楽しみ。有川浩さんの解説もさすが!って感じだった。

  • 『武士道シックスティーン』で始まった香織と早苗の高校剣道生活最後の一年を描いた三作目は、二人を支えた人達のエピソードも織り交ぜられた短編集で構成。早苗の姉の悲恋や香織の師匠の追憶なども語られ、皆、節目を経験する事で人の「真道」を悟って行く健気で真摯な姿が胸を打つ。人の真の強さとは、相手のみならず自分を取り巻く総てを思いやる心に有りと説教臭くならずに描き上げた良作。香織に取って好敵手である早苗の存在とは何であったのかを悟った瞬間の「わたしは、おまえに負けたかったんだ。」の一言にオジサンは思わず涙する。

  • だいぶ前に読んだのがおそらく、シックスティーンだったのでセブンティーンが抜けてるな…。

    うちの学校にはフェンシング部、アーチェリー部がある代わりに剣道部、弓道部はなかった。和服できりりと背筋を伸ばした、緊張感のあるイメージでちょっぴり憧れの剣道。

    ここには女同志の真剣勝負とそこから生まれる爽やかな友情がありますねー。
    武士系女子の礒山香織とゆるふわ女子の甲木早苗。永遠のライバルがここで再び戦う。他のキャラもまたいいんだよー。レナとか美緒とか先生とか。ストロベリーナイトの誉田さんが書いたとは思えないような、爽やか路線だけどところどころにやっぱり誉田ポイント。
    スポーツ苦手だけどスポーツを媒介にした友情や絆はかけがえのないものですなー。

    • dokusyokajunさん
      はじめまして、いいね!ありがとうございました。これ、映画で見ました。面白かったなぁー
      。本も読もう読もうと思いつつ、積ん読になってます(笑)...
      はじめまして、いいね!ありがとうございました。これ、映画で見ました。面白かったなぁー
      。本も読もう読もうと思いつつ、積ん読になってます(笑)
      いきなりのコメント失礼しました。
      読書楽しみましょうね!!
      2012/06/03
    • hetarebooksさん
      dokusyokajunさん
      コメントありがとうございます☆
      映画面白かったのかぁーいいなー観てみたくなりました!!本もいいですよー
      ...
      dokusyokajunさん
      コメントありがとうございます☆
      映画面白かったのかぁーいいなー観てみたくなりました!!本もいいですよー
      また読んだら感想聞かせて下さいな♪
      2012/06/12
  • 本編も、番外編も、おなかいっぱい楽しめました!

  • 続編なので、入りがスムーズ すぐ読めてしまう。それぞれの視点で物語が書かれているので、最後にそれぞれのその時の思いがわかる。同じ場面を別の人の頭の中から見ている感じ、ずっとそんな感じで書かれているので、3人、4人分の主人公の話を読んでいるみたいな感じになる。

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著者プロフィール

誉田 哲也(ほんだ てつや)
1969年、東京都生まれの小説家。学習院中・高等科を経て学習院大学経済学部経営学科卒業。卒業後にミュージシャンを目指していたが、椎名林檎の存在で断念。格闘技ライターを経て作家活動に入る。
2002年、『妖(あやかし)の華』でムー伝奇ノベル大賞優秀賞を獲得しデビュー。2003年『アクセス』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。
代表作は、映画化もされた『武士道シックスティーン』に始まる「武士道」シリーズ。姫川玲子シリーズの『ストロベリーナイト』はドラマ化・映画化された。ほか、『ジウ』シリーズ、魚住久江シリーズ『ドルチェ』『ドンナ ビアンカ』や、『ケモノの城』『プラージュ』などがある。

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