銀漢の賦 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 764
レビュー : 95
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167781019

感想・レビュー・書評

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  • 凛とした男気を感じました。身分こそ違えど精神は立派な武士であり、この三人が過ごした少年の頃の時間が尊く、支えになっていたのだと思います。終わり方も清々しい。

  • 読み応えがある文章だったのはいい。
    途中まで、楽しく読み進んでいたのだが、
    最後、なぜ主人公と蕗が結ばれる事になるのか?
    あんなに忠実な女なんて、実際にいるのだろうか?
    娘まで蕗と源吾を添わせるのに加担するだろうか?
    そこの部分にどうにも気持ち悪いものを感じてしまい、
    それまでのお話が最後の最後で、吹き飛ばされた。
    気持ち悪い。
    女性ならこの気持わかるかも。

  • 面白かった!幼なじみの絆、良いですな。しかしいまいちパーっと終わらないな。

  • NHK木曜8時の時代劇で観て、興味を持ち読みました。
    葉室さんの作品は初でしたが、時代物にありがちなくどくどしさがなく、登場人物のキャラクターもそれぞれ味があってとても良かったです。

    最後の将監の画に山が二つしかなかったのが少し寂しかったです。
    ドラマでは源吾→中村雅俊、将監→柴田恭平 で渋い配役だなぁと思いましたが読後もしっくりきましたね。
    蕗→桜庭みなみ も印象的でした。

  • 今度は漢詩ですか!!

    源五と小弥太、十蔵の友情が大人になってそれぞれの立場に別れてもどこかで繋がる。武士、将軍の側に仕える者、百姓。一緒に空を見上げた少年時代のようには、物事は単純ではない。
    将軍に煙たがられるようになった小弥太=将監は、源五に手伝ってもらっての命がけの脱藩を試みる。
    その中で、なぜ源五が一時期将監をみかぎったのか、十蔵が捕らえられたのか、将監の母が死んだのか、などが、どんどん暴かれていく。源五の不器用でまっすぐな人柄、将監のかしこさにも気づかされる。
    人の美しさは覚悟と心映えではないか、という将監の母千鶴の言葉がとても印象的だった。
    国のために知恵を尽くして脱藩する友人のために、自身の命を投げ打つ覚悟で戦う決意をする源五、めちゃかっこいい。そして皆強い。
    かっこいい、重厚な雰囲気の小説でした。

  • 子供の時の親友が数十年の時を経て力を合わせて、戦うお話。
    主人公が居合の達人だけど、ちょっと投げやりでぶっきらぼう。
    最後はじんわり泣けてきます。

  • 寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。

  • 『(銀漢とは天の川のことなのだろうが、頭に霜を置き、年齢を重ねた漢(おとこ)も銀漢かもしれんな)』
    題名からなんとなく連想していた台詞が話の途中にあった。
    なるほど、そういうことか。

    身分の違いに拘らず互いを友と呼び合っていた彼ら。
    この時代だからこその様々な苦難の中、その純粋さに胸を打たれた。


    冒頭より抜粋。
    月ヶ瀬藩 領外に抜ける風越峠
    北が海に面し 雲居川 新江川 轟川 屏風山 観音岳

    まず舞台が気になったので調べました。
    北九州辺りの設定ではないかとどこぞで読みましたが、でもこれら全部いろんな他府県の実在の地名、川や山でしたよ。
    しかし実際にやったとして北九州近辺から峠(どこ?)を越えて江戸までというのはとんでもない旅だと思う。そういう時代かもしれないけど、徒歩でしょ?


    「風の峠~銀漢の賦~」きょうまで全6回のドラマ。
    なんとなく並行して観ながら読んでみたけど、自分ではやっぱりひとつずつ一気に観たり読んだりしたほうがいいかも。

    細かな描写を読んだあとはドラマの表現が気になった。
    九鬼夕斎割腹の場面はもう少し詳しい場面が欲しい。私が読み取れなかっただけかもしれないけど、あれじゃ全くの悪役みたいで。
    将監の妻みつ様の姉、志乃様が出てないんですが。若き日の二人のマドンナなのに、ドラマではまったくいないことに。かなり重要な役だと思ってたのに。そして蕗さんなにげに大活躍。若いし、ヒロインこっちに絞ったんだな。

    でも読みながら、源五の中村雅俊さんや将監の柴田恭兵さんが想像できたり、十蔵(少年期の雰囲気からは想像つかなかった)の高橋和也さんも素敵だったり。それはそれで良かったですよ。

  • どんなにみすぼらしくても、自分の命に指図されたくない。

  • その時代に主人公とその友との交わりを通して、それぞれの清廉なる生き方が描かれていて、読後感がすがすがしい。

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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