銀漢の賦 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 756
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167781019

作品紹介・あらすじ

寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。第十四回松本清張賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 拙者不覚にも通勤電車にて落涙す


    樅の木.....原田甲斐を思い出す

    信念の為には、清濁あわせ飲む。

  • レベルが高く、満足のいく作品でした。一つだけ感じる難はパッと見で漢詩が全く解らん…ということくらいかな。(勉学が足りぬという情けなさよ)

  • 【作品紹介】
    寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。
    幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。
    二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。
    第十四回松本清張賞受賞作。

    【感想】
    どこの藩にも、どうにも悪い奴が多すぎる。
    一介の中流武士や下士が、藩を大きく揺るがす痛快劇。
    いずれにしても、葉室作品に外れなし!

  • 三人の男の友情を清冽に描いた良作です。

    源五、将監、十蔵。それぞれ身分や立場も異なり、年を重ねるにつれて疎遠になってしまったり、結果的に友を死に追いやってしまう事になったりしつつも、根底に流れるお互いへの思いが清々しく爽やかな気持ちにさせてくれます。

    銀漢とは天の川の事であると、本書に出てきます。そして主人公の源五は“頭に霜を置き、年齢を重ねた漢(おとこ)も銀漢なのかもしれない”という思いを抱くのですが、そういう解釈がなんとも素敵だな、と感じました。

  • うーん、染みるっちゃ沁みるんだけどね。ちょっとテンポがあれかなあ…

  • お正月の読み初めに相応しい葉室麟氏の作品。
    毎年、読後は正しいことをしたくなる。

  • 清々しい気持ちになれる物語。
    第十四回松本清張受賞作。

    身分の違う三人の友情の物語です。
    月ヶ瀬半の郡方の日下部源五、名家老と謳われ幕閣まで名声が届いている松浦将監、数十年前に処刑された農民の十蔵。
    この三人の幼少のころからの付き合い、思い、志が熱く感じられる物語でした。

    そして、本書のタイトル「銀漢」は三人の男たちの友情のシンボルとして扱われています。
    ちなみに「銀漢」は天の川のことで、本書の表表紙に3人と一緒に描かれていますが、本書の中では、さらに別なメッセージとしても語られています。

    ストーリとしては、幼いころから仲良く、支えあっていた3人。
    大人になると、十蔵は農民一揆を指導する立場に。
    一方、その一揆を鎮圧し、その勢いで、父親の仇を追い落とした将監。その功績が認められ、藩の実権を握るようになりますが、十蔵は処刑されることに。
    十蔵の犠牲の上で築き上げられた「名家老」の名声。
    十蔵を踏み台にしたことから、源五は将監と絶縁状態になります。しかし、源五は余命1年と言われた将監に再び力を貸すことになります。
    その余命を藩の安泰を実現するために使おうとする将監は脱藩して、江戸に向かう事へ。その脱藩に手を貸す源五。
    将監は無事脱藩して、江戸にたどり着き、藩を救う事ができるのか?
    藩からの刺客に対峙する源五の剣の技が光ります。
    将監の藩を思う志を十蔵の友情と源五の友情が支えます。
    脱藩を計画している時に源五が語った言葉
    「十蔵は、お主の友だったのだ」
    そして、脱藩時の刺客との戦いの中で、将監が語った言葉。
    「夕斎は失脚した時、ただ一人だけだった。しかし、わしには友がいた」

    三人の熱き友情の物語でした。
    お勧め!

  • 2013~2016 読了

  • 花の美しさは形にありますが、人の美しさは覚悟と心映えではないでしょうか 人は1人でいきているのではない、誰かと共に生きているのだ 銀漢の賦は、心地よい風のように、読者の心を清涼感で満たす。この風は、読者の生きる世界を丸ごと爽快感に包んで、吹き渡る

  • はじめなかなか入っていけず、ずいぶん時間がかかって読了。
    いつもながら、後半の展開の速さに一気に引き込まれていった。
    子供のころの友情が何十年後まで、様々な紆余曲折を経ても続いたことに、希望のようなものを感じた。



    気軽に「友達とランチ行った。」とか、「友達にもらった。」などと「友達」を連発しがちだけれど、本当の「友」はそんな簡単なものではない、お前にそんな「友」がいるか?と突き付けられた気がする。

    葉室麟さんの本、あと数冊購入済み。
    楽しみ。

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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